森山大道や人間国宝の桂盛仁らのアートピースを展示 「グッチ」が日本上陸60周年を記念したアートプロジェクトを開催
「グッチ(GUCCI)」は、日本上陸60周年を記念したアートプロジェクト「Bamboo 1947:Then and Now バンブーが出会う日本の工芸と現代アート」を、8月2日から9月23日までの期間、東京・銀座の「グッチ銀座 ギャラリー」で開催する。
日本と「グッチ」の所縁は深く、戦後にまで遡る。当時、イタリアでは上質な素材を入手するのが困難であったため、日本の竹を素材としてハンドルに用いてハンドバッグを製造、それが今日の「グッチ」を象徴するアイテムのひとつである「グッチ バンブー」だ。その後も日本と「グッチ」の関係は続き、銀座に海外ブランドの大型店舗がひとつもなかった1983年に「帝国ホテルプラザ」の1階に店舗をオープンする。
「グッチ」のクラフトマンシップの伝統はイタリアのフィレンツェに根ざしているが、日本とは伝統工芸職人とのコラボレーションをたびたび行なっており、クリエイティブな交流が続いてきた。2015年には、山梨の工芸である甲州印伝と協力し、伊勢型紙を用いた染色、燻し、漆付けによりGGパターンを施した鹿革でバンブーハンドルバッグを制作。2022年には、京都の「細尾(HOSOO)」とのコラボレーションで、西陣織で「グッチ」を象徴するモチーフを表現したコレクションを発表している。
今回、会場である「グッチ銀座 ギャラリー」では、「グッチ バンブー」のアーカイブが展示される。誕生以来、長い年月をかけてさまざまな進化を遂げてきた「グッチ バンブー」の、これまでの歴史を辿っていける構成になっている。トム・フォード(Tom Ford)やアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)など、「グッチ」の歴代のクリエイティブ・ディレクターが、それぞれに再解釈を加えた「グッチ バンブー」の変遷を辿っていくのも楽しみのひとつだ。
そして、60点のヴィンテージの「グッチ バンブー 1947」を日本の伝統工芸作家とコンテンポラリーアーティストが再生したアートプロジェクトも見応えがある。参加したのは、彫金家で人間国宝の桂盛仁氏とその弟子の北東尚呼氏、塗師の渡慶次愛氏、陶芸家の中里博恒氏、写真家の森山大道氏、画家の八重樫ゆい氏、横山奈美氏の7名だ。日本の作家らが手掛けた「グッチ バンブー 1947」は一般公開され、アートピースとして販売される予定だ。
会期:2024年8月2日(金)– 9月23日(月・祝) ※会期中無休
場所:グッチ銀座 ギャラリー 東京都中央区銀座4-4-10 グッチ銀座6-7階
時間:11:00-18:00(最終入場 17:00)
※8月2日(金)– 4日(日)は、17:00終了(最終入場 16:00)
入場:無料・予約不要