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【ベンガラの誇り集結!FC琉球 選手名鑑2026】開幕戦で示した存在感 新加入ストライカーFW上野瑶介

OKITIVE

FC琉球、次シーズンでのJ2復帰に向けて――。 FC琉球全力応援企画として、『ベンガラの誇り、集結。』と題し、新シーズンに臨む29人の戦士たちを紹介するシリーズを展開する。 ついに百年構想リーグが幕を開けた。 2月8日にホームで迎えた開幕戦。勝負はPK戦へともつれ込んだ。リードの中、5人目のキッカーとしてピッチに立ったのが、新加入の上野瑶介選手(27)。 スタジアム全体が息を飲む中、豪快な一蹴りでゴールネットを揺らし、勝利を決定づけた。 昨シーズンは、JFLの沖縄SVでプレーし、リーグ28試合12得点と結果を残したストライカー。 沖縄の地を選び、琉球で新たな挑戦に踏み出した上野選手にこれまでの歩みを聞いた。

若手とベテランをつなぐ存在へ

―FC琉球で戦うことを選んだ経緯を教えてください。 「昨シーズンはレンタルで沖縄SVにいました。初めて沖縄に来て、気候がとても好きになったんです」 自然の豊かさや温暖な気候に魅力を感じたという上野選手。FC琉球への思いは、昨シーズンから芽生えていた。 「FC琉球に加入したい気持ちはずっとありました。ただ、昨シーズンの夏はご縁がなくて。シーズンが終わったタイミングでオファーをいただいて、他のチームは待たずに決断しました」 沖縄の環境は、サッカー選手としての視点から見ても大きな魅力だという。 「自然が好きですし、綺麗な海も好きです。冬でも暖かいので、筋肉系の怪我のリスクが少ないのも、選手としてはすごく良い環境だなと感じています」 ――チームに合流してみて、琉球の雰囲気はいかがですか。 「沖縄SVにいたときに対戦したこともあって、プレースタイルは元々分かっていました。自分にマッチしているなと感じています」 平川監督からも、プレースタイルを踏まえた上でのオファーだったことを伝えられていたという。 「チームは若手とベテランのバランスがすごく良くて、それこそ千葉和彦選手は、最年長なのに若手とも積極的にコミュニケーションを取っていて、チーム全体が明るい雰囲気のチームです」 自身の立場についても、冷静に見つめている。 「僕もこれから、これから中堅、ベテランになっていく立場。若手とベテランをうまくつなぐ役割を担えたらいいなと思っています」

沖縄で再び―“約束”が現実に

―仲の良い選手として、順天堂大学時代の同期・佐藤久弥選手の名前を挙げていましたね。 「昨シーズン、沖縄SVでプレーしていて、久弥が琉球にいて、“沖縄で会うなんてすごい偶然だね”って話していました」 食事に行ったり、温泉に行ったりする中で、こんな会話も交わしていたという。 「“俺が琉球に行って一緒にやれたらいいね”って話していたら、本当にそれが実現して」 大学時代から行動をともにすることの多かった存在は、今も大きな支えになっている。 「チームに溶け込むという点で、久弥の存在は本当に大きいです。琉球はどういうサッカーするのかも事前に聞けましたし、僕が前線で、久弥が最後方なので、“前はこうしたいけど、後ろはどう思う?”という話ができるのも心強いですね」 ――サッカーを始めたきっかけを教えてください。 「父がプロサッカー選手なんです。物心ついた頃にはサッカーをしていたので、小さい頃からサッカー選手になるというのが当たり前になっていました」 プロを強く意識するようになったのは、中学進学のタイミングだったという。 「JFAアカデミー福島に進んで、中高は寮生活でした。選考会は500人くらいが受けて、15人しか合格できないという結構狭き門だったので。合格したとき、“いよいよ自分も本当にトップを目指してやっていかなければ”と思いました」

遠慮を捨てた先に―取り戻した自分らしさ

―プロ生活を振り返って、苦しかった時期や一番記憶に残っている時期はありますか 「2024シーズンが本当に苦しかったシーズンだったと思っています」 大学卒業後はJFLのソニー仙台に加入。初めてのJリーグ挑戦となったテゲバジャーロ宮崎で思うように結果を残せず、その後、ヴィアティン三重へ移籍。そこでも出場機会に恵まれなかった。 「せっかくステップアップしたのに、またJFLに戻って、しかもJFLでも出られない。すごく苦しんだシーズンでした」 その経験は、自身を見つめ直すきっかけにもなった。 「初めてのJで、遠慮してしまっていた自分がいました。でも本来は、もっと自分を出すタイプ。昨シーズン、沖縄SVに加入したときは、自分を表現することを強く意識しました」 自分のやりたいことを周囲に伝える努力。結果は数字として表れた。 「得点も重ねられたし、初めて個人賞もいただけて、プロ人生の中でもすごく良いシーズンでした」

数字で示す覚悟

―2桁得点に加え、JFLベストイレブンにも選ばれました。 「自信にもつながりましたね。以前の点の取り方は、チームのみんなが崩して崩して、最後を決めるという形が多かったですが、昨シーズンは自分でゴールに持っていく力強さを出せた。相手に対して脅威な存在になれて、それが評価されたと思います」 ――培った力強さを、ぜひ琉球でも発揮している姿を見たいです! 「ボールをつないでいく琉球のスタイルは、自分が点を取れるサッカーだと思っています。練習試合でも、ゴール前に迫れる場面は多く作れていますし、今年もたくさん点を取れる感触があります」 ――ハーフシーズンで掲げる目標は? 「18試合で、2桁に載せたいというのを意識しています」 そして、数字だけでなく、チームへの影響力も大切にしたいと語る。 「感情を表に出すタイプなので、勝ったときは全員で喜びたいし、負けたときは悔しさを共有したい。自分から発信して、チームの熱量を高められる存在になりたいです」 開幕戦での劇的な一撃は、その第一歩。 上野選手は、ゴールと情熱で、琉球を前へ前へと押し上げていく。

記者ヒトコトメモ

記事執筆:山城志穂(沖縄テレビ報道部記者)

上野選手に県内で最も好きな場所をたずねると、去年8月に訪れた宮古島がとてもよかったと話してくれました。海の綺麗さにとても感動し、「沖縄旅行に行こうかなと迷っている友人や知人に絶対に勧めるくらい、自分の中で価値観が変わった海だった」と熱く語っていました。 オフの日などは、県内のカフェを巡りながら、特に和菓子とコーヒーを楽しんでいるということです。 記事執筆:山城志穂(沖縄テレビ報道部記者)

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