戸塚区 弓道団体が40周年 スポセンで活動続け
戸塚区唯一の弓道団体「横浜市戸塚弓友会」(伊藤律郎(のりお)会長=今号中面・人物風土記で紹介)がこのほど、活動40周年を迎えた。戸塚スポーツセンター完成と同時期に発足した同会は、現在も10代から90代まで200人以上が汗を流している。
同会は1984年に戸塚スポーツセンター弓道場を本拠地として発足。当時は「戸塚区弓友会」だったが、区外の入会希望者が増えたこともあって、のちに現在の名称に変更したという。
戸塚区体育協会(現・スポーツ協会)に加盟すべく、戸塚区弓道協会も創設。その後、分区に伴って泉弓友会、栄弓友会も生まれていった。
戸塚弓友会の現在の会員は200人超。これは栄区に次いで市内2番目の規模という。伊藤会長は「駅から近い立地と、夜もあいていることで若い会員も多いのが特徴」と話す。平均年齢は49・5歳で10代から90代までが所属している。
初心者にもやさしく
伊藤会長によると、武道の世界にあっては礼儀を重んじるがあまり、敷居が高くなることもあるという。「新しい人や若い人にやさしく」――。その思いが同会の文化になり、多世代の笑顔につながっている。
「部活じゃなくて、ここで弓道を始めて良かったかも」。そう話すのは戸塚区在住の渡部千央さん(高2)。1年生の時に初心者教室を体験して弓道を始め、すでに弐段の腕前。「おじいちゃんくらいの先輩たちがやさしく教えてくれるので楽しく続けられています」と笑顔で語った。