須磨海苔に魅せられて。土日祝日販売の「生海苔」で佃煮作りにも挑戦! 神戸市
兵庫が誇る名産品のひとつに、「海苔」があります。なかでも須磨で採れる「須磨海苔」は、大阪湾の豊富な栄養と明石海峡の潮流のおかげで、風味豊かで肉厚。
真っ黒でパリパリの「須磨海苔」は、一度食べると忘れられない美味しさです。そんな「須磨海苔」の魅力をもっと知りたくて、『すまうら水産』(神戸市須磨区)の工場を見学させていただきました。
目の前は海。海苔の収穫時に活躍する「潜(もぐ)り船」とよばれる船が泊まっていました。12月〜4月上旬頃に須磨の沖の方を眺めると、実際に収穫に出ている船を見ることもできます。
摘み採られた海苔がホースを使ってタンクに運ばれる様子や、タンクの中に貯められている様子を見せていただきました。
活性タンクひとつに、板海苔約7万枚分の海苔が入っているそうです。
工場内には海苔洗浄の機械が複数あり、それぞれの工程で効率的に、しっかりと不純物が取り除かれていることが分りました。
その後細かく裁断され、濃度の調整などが行われます。
「巻きす」に似た「ノリす」にスタンプのように押しつけられて、お馴染みの海苔の形が見えてきました。
ここからしっかりと乾かされて、板海苔の完成です。黒くてツヤのある美しい海苔。これぞ「須磨海苔」です。
できたてを試食させていただきました。そのままでも美味しいのですが、軽く炙るとパリッと感が増して磯の香りも感じられ、さらに美味しくいただけます。
肉厚ですが、口に残らず柔らかく溶けるのも特徴のひとつです。
JR須磨駅を南に下りてすぐの場所に、「須磨海苔」を直売所価格で買うことができる『すまうら水産直売所』があります。
工場で作られそのままパックされたものが「乾海苔」。試食させていただいたものと同じもので、そのまま巻き寿司に使ったり、直火で炙ってパリパリ食べたりと、素の味が楽しめる海苔です。
12月末~3月中旬頃まで(海苔の状況により早く終わる場合があります)、土日祝日限定で、直売所でしか買えない「生海苔」が販売されていると聞いて興味津々、購入してみることにしました。その日の朝に採られた加工する前の海苔で、普通は漁師さんしか手に入らないものです。
しっかりと水洗いすれば下準備完了。お味噌汁に入れたり、さっとお湯に通してポン酢などで食べたりしても美味しいそうです。
今回は直売所でレシピをもらい、「生海苔の佃煮」を作ってみました。調味料を入れて煮るだけなので簡単です。
煮汁が少なくなったらできあがり。基本の調味料でできて添加物なし。磯の香りが豊かな甘辛い佃煮は、ご飯のおともにぴったりです。栄養豊富で風味抜群。子どももきっと好きな味だと思います。
『すまうら水産』では地域の団体と協力し、「Suma豊かな海プロジェクト」としてさまざまなイベントを開催しています。
ビーチクリーン活動やSUP体験、須磨海苔工場の見学会が行われることもありますので、公式サイトでチェックしてみてください。
須磨の豊かな海から採れる貴重な海苔、丁寧に守り続けられる伝統を間近に感じ、より「須磨海苔」のファンになりました。と同時に、環境の変化が激しい中で資源を守り続けていくことの難しさを知りました。
今回は子どもと一緒に参加させていただきましたが、親子で海の環境を守ることについても考えるきっかけとなりました。
地域の大切な名産品がこれからも末長く存在し続けることを願います。
場所
すまうら水産直売所
(神戸市須磨区須磨浦通4-9)
営業時間
10:00~17:00
定休日
水曜日
問い合わせ
TEL: 078-731-5001