「…臭い!臭い!」久しぶりに訪れた実家に漂う悪臭の出所は #母の認知症介護日記 253
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
このところ、母・あーちゃんは着るものや身支度にすっかり関心が薄れているように見えます。ただ、それはワフウフさん姉妹が施設で浮かないようにと持たせた洋服が、あーちゃんの好みではない地味なものばかりだからのようで、外出時には目を輝かせて洋服や靴を吟味する姿が見られました。でも「ステキね」と手に取るものは露出度が高かったり派手だったりと、施設の普段着にはできないものばかり……。仕方なくワフウフさんが買わないと伝えると「そうよね……もう出かけることもないものね……」としょんぼり。ワフウフさんは、あーちゃんが今の自分に合ったものを選んでほしいだけなのに、それを理解してもらえずもどかしさを感じてしまうのでした。
改めてゾッとした…
この日は、あーちゃんの古くからの友人・Kさん母娘との食事会で、姉・なーにゃんが付き添います。オシャレをして、いつもよりしっかりしようと頑張っているようだとなーにゃんから報告があり、ワフウフさんも喜んでいたのですが……。夜になって、改めて集合写真を見ていたワフウフさんは、あーちゃんの顔つきがすっかり認知症のそれに見えていることに衝撃を受けてしまいました。
父が妹(私たち姉妹にとっての叔母)のお見舞いに行く日、不在の隙を狙って実家を訪問したのですが……。入って早々、悪臭が漂っています。
あーちゃんがよくお菓子を隠していた場所に、綿菓子のようにカビが生えているパンを発見……。しかし、悪臭のもとはこれではないようです。
台所に行くと、よりにおいは強烈に……。そして、さらに奥の洗面所に行くと、とんでもないものを発見してしまいました。
それは、複数枚のおもらしパンツ……。においの出所はこれのようです。あんなに偉そうにしていた父が、おもらしをしていたとは……。衝撃です。
あーちゃんは、認知症になる前から部屋に鍵をかけていました。しかし、認知症が進行するにつれて、部屋に置いてあるお金がなくなるようになり、父の仕業ではないかと思うように……。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父。あーちゃんの夫。
認知症が進行してからは、あーちゃんのなくしものを一緒に探すこともあったようなので、鍵の意味がなくなっていたようにも思うのですが……。
いろいろな状況から、父が鍵を開けて勝手にあーちゃんの部屋に入っているのでは? と疑っていました。
そして、あーちゃんの部屋に行ってみると……。鍵をかけて出てきたはずなのに、開いていました……!
実際の状態がこちら。左があーちゃんの部屋です。
父の行動に、改めてゾッとしてしまいました……。
父が妹(私たち姉妹の叔母)のお見舞いに行くという日、私たち姉妹は実家へ向かいました。あーちゃんが逃げるように家を出てから、いったいどんな状態になっているのかが気になっていたので、父と鉢合わせする心配をせずに実家に行ける機会は貴重です。何時ごろ父が家を出るのかわからないため、夕方になってから行ったのですが……。
家に入ると、なんか……臭い。あーちゃんがよくお菓子を隠していた押し入れに、カビが生えて綿菓子のような姿になったパンが入っていましたが、においの原因はそれではないようでした。においは台所で強くなり、奥にある洗面所に行くと……さらににおいは強烈に! よく見ると、そこには複数のおもらしパンツが……。これが異臭の原因のようです。偉そうにしている父が、失禁しているとは思いませんでした。
あーちゃんは認知症になる前から、自室に鍵をつけていて父に私物をあさられないようにしていました。しかし、認知症が進行するにつれて頻繁にお金がなくなるようになり、父の仕業ではないかと疑っていたのです。そして、あーちゃんの部屋に行ってみると……ドアが開いています。実家を出るとき、あーちゃんの部屋はしっかりと施錠したので、やはりあーちゃんの部屋をあさっていたのは父だったようです……。
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久々に実家を訪問できたワフウフさん姉妹ですが、見たくもなかったおもらしパンツを発見してしまい、あーちゃんの部屋の鍵が開いているのも見てしまい……と、心穏やかではいられない状況でしたね。ワフウフさんたちにとって同居している父が最も注意すべき人物だったことがわかり、あーちゃんを施設に移したのは正解だったと再確認できたのではないでしょうか。
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