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菊池修司、ステップアップの実感と覚悟~舞台『ヴァニタスの手記』インタビュー

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菊池修司

2022年1月21日(金)より、シアター1010にて上演される舞台『ヴァニタスの手記』。アニメ化もされた同名漫画を原作に、19世紀フランスを舞台とした吸血鬼譚が描かれる。吸血鬼の青年・ノエを演じる菊池修司に、作品の見どころや意気込みをインタビュー。主演を務める植田圭輔とのエピソードや、「知らない世界に飛び込むのが大好き」と語るパーソナルな一面にも迫った。

――まもなく稽古開始直前というタイミングでお話を伺っておりますが、今のご心境は?

かなりワクワクしています! 特に僕が演じるノエはかなりアクションが多いんです。アクション稽古のスケジュールには、全部に必ず僕の名前があるくらい(笑)。今までよりもっと精密度の高いアクションができるようにならなければと思っているところです。

――では、日頃から体力づくりなどもされて?

たまにジムは行っていますし、普段から体を動かすことは多いほうだと思いますね。もともと動くことは大好きなんですが、疲れを感じること自体は苦手で(笑)。舞台のアクションはもちろん体力勝負ではありますが、精神的には全然疲れないので本当に楽しいです。

菊池修司

――改めて、作品が決まった時のお気持ちをお聞かせください。

ストーリーの中心的なキャラクターのノエを演じること、何よりヴァニタス役が植田圭輔さんと聞いてプレッシャーも感じました。たくさんの作品に出演されている素晴らしい先輩ですし、植田さんとは3年ほど前に共演させていただいたことがあるんです。3日間だけのレビューショー(舞台「劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪『SHINING REVUE』」)だったのですが、短い期間とは思えないほどお世話になりました。今回、隣り合わせでやれることに、自分自身のステップアップを実感したと同時に、新人の頃と同じ気持ちでいてはいけないなと思っています。圭輔さんの隣にふさわしい男になりたいです。

――植田さんと久しぶりに対面されていかがでしたか?

この作品の取材でご一緒したときに、撮影の合間によくお話していました。本当にたわいもない話から、共通の知り合いである高本学の話まで。僕と学はよく似ているんです。「お互いに仲良くなれる人は、自分も絶対気が合うはず」という共通認識があるくらい(笑)。学は圭輔さんとものすごく仲が良くて「絶対、修司も可愛がってもらえるよ!」と常々言われていました。その言葉通り、本当に可愛がってもらっています(笑)。ヴァニタスとノエの関係性を築いていく上でも、圭輔さんとの関係はすごく大事にしていきたいです。

――“ヴァニタスの書”をめぐり、ノエはヴァニタスと組むことに。バディとしての関係性が見どころになりそうです。

バディとしては複雑さを持っている二人ですよね。180度違うんだけど、お互いになんだか引き寄せられてしまう。関係性の奥深さのようなものは、圭輔さんとも共有していけたらと考えています。

菊池修司

――演じるノエについて、どんな印象をお持ちですか?

原作とアニメから感じたのは、ノエに共感できる部分がたくさんあったこと。いちファンとして、ノエの素直でまっすぐなところに惹かれました。自分と共通する部分も多いです。例えば、ノエはヴァニタスに対して「好きじゃない」とネガティブなこともはっきり言うんですけど、僕も思ったことは言葉にするタイプ。先日、イベントでファンの方からも「似ていますよね」「ノエを演じるのが楽しみです」とたくさん声をかけていただけました。これは個人的な思いになってしまいますが、応援していただける方に期待してもらえることが本当に嬉しい。ぜひ、楽しみに待っていてください。

――脚本を読んだ感想を教えてください。

原作やアニメに沿ったお話だと感じました。漫画やアニメーションだからこそ成立している動きも、いい意味でそのままなんです。演出の山崎(彬)さんがどう描かれていくのか、早く知りたい。ヴァニタスとの凸凹関係も、コメディも、熱い展開のキャッチボールが盛りだくさんです。ずっと出てるんじゃないかというくらい、ノエの出番は多いと思います!

――作品の舞台は19世紀フランス。ノエはパリに向かいますが、菊池さんご自身としては異国への憧れは?

もともと海外が大好きですし、日本の中でもどこか異国っぽさを感じる街並みにワクワクします。僕自身は東京生まれの東京育ち。東京しか知らないので、お仕事で大阪や京都に行くだけでも毎回感動してしまいます。特に京都は、綺麗に並んだ街並みのなかに川が流れていて……散歩するだけでも風情が感じられますよね。コロナ禍になる前には、一週間ほどタイへ一人旅に行きました。

菊池修司

――なぜ、行き先にタイを選んだのでしょうか。

海外に行きたいということは決めていたんですが、行先に迷っちゃって。友達におすすめのエリアを聞いたら、最初にタイが出てきたんです。じゃあ、そこにしようと。一週間後には飛行機のチケットを取っていました。

――旅で感動したことは?

一番感動したのは、マクドナルドのサイズ。ものすごいビッグだったんです! 日本の一回りくらい大きいハンバーガーと、二回りくらい多いポテトと、見たことのないサイズのドリンクが来て(笑)。「こんなに違うんだ!」って感動しました。綺麗なビーチや寺院などの観光名所ももちろん行きました。後半はちょっと寂しくなってきちゃったので、友達に電話しながら過ごしていました(笑)。

――行動派なんですね。

未知なものに飛び込むのは大好きです。気になったお店も入りますし、SNSで有名なお店を調べて行きます。ただ、一人なのでちょっと周りの視線は気になりますね(笑)。パンケーキが好きなんですが、店内は女性同士やカップルばかりで……。そういうときはちょっと恥ずかしいですけど、知らない世界を知るのが楽しいんです。本作のなかでも、ノエが新しい景色に感動するシーンがいくつかありますが、もしかしたら素の感情が僕に似てるかもしれないですね。

菊池修司

――本作の上演は2022年1月から。この年、新たに挑戦してみたいことを教えてください。

2022年に限らずですが、いつか単独で座長をやってみたいです。これまで仲間が座長としてカンパニーを引っ張っていく背中を見てきて、作品を背負う覚悟に憧れました。僕自身は格好をつけたところで格好つかないと思うので(笑)、しっかり役に向き合うことで周りを引っ張っていけるリーダーを目指します。

――今まで出会った、憧れの座長像というと?

舞台『東京リベンジャーズ』で座長を務めた木津つばさ。昔、同じ劇団番町ボーイズ☆にいた仲間で、数年ぶりに会ったんです。昔のつばさを知っていたからこそ、がむしゃらに役と向き合う彼の姿は、共演できて本当に良かったって思えたくらい素晴らしかった。僕もつばさのようなかっこいい人間になりたいです。

――最後に、見どころとメッセージをお願いします。

とても華やかな世界観で繰り広げるキャラクター同士の掛け合いはもちろん、振り付けやアクションなどあらゆる表現方法が使われていて、舞台の良さがてんこ盛りです。稽古を通して作品を突き詰めて、表現していきたいと思っています。楽しみな気持ちとチケットを忘れずに持っていただいて、ぜひ劇場にご来場いただけたら!

菊池修司

取材・文=潮田茗 撮影=中田智章

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