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バリアフリートイレをつくるときのポイント|費用相場・補助金も解説

リブタイムズ

バリアフリートイレをつくるときのポイント|費用相場・補助金も解説

近年、バリアフリートイレが注目されています。少子高齢化が加速する日本においてバリアフリートイレの需要は今後も高まっていくでしょう。この記事では、バリアフリートイレをつくる際のポイントや費用相場、補助金制度について解説します。バリアフリートイレが気になる方はぜひ最後まで読んでくださいね。

バリアフリートイレとは誰もが使える広さと機能を備えたトイレ

そもそもバリアフリートイレとはどのようなトイレでしょうか。

バリアフリートイレとは一般的なトイレを使用しにくい人を対象としたトイレのことです。高齢者や車椅子利用者、オストメイトの人、妊娠中の人、乳幼児連れの人、性的マイノリティの人など、さまざまな人が抵抗なく、便利に使えることを目的としています。近年では駅や商業施設での設置が増えてきました。

このような特徴をもつトイレを家の中にもつくりたい人が増えてきています。家にバリアフリートイレをつくる目的は高齢化を意識している場合が多いです。これからも少子高齢化が進む点を考慮すれば、理にかなった判断ですね。

バリアフリートイレをつくる際のポイント

バリアフリートイレとは、高齢者や障害者など、さまざまな人々が利用しやすいように設計されたトイレのことを指します。ここでは、自宅にバリアフリートイレをつくる際のポイントについてくわしく説明します。

利用者の身体状況に合った工事をする

バリアフリートイレをつくる際、まず重要なのはその利用者の身体状況に適した設計を行うことです。利用者が高齢者であれば、手すりの位置やトイレの高さなど、日常生活を便利に過ごせるよう配慮が必要です。また、車椅子を使用している人のためには、ドアの開閉が容易で、広いスペースを確保しなければなりません。便利で使いやすい環境を整えることが求められます。

トイレまでの道のりもバリアフリー化が必要

バリアフリー化の一環として、トイレの改装だけでなく、そのアクセス方法も考慮すべきです。トイレまでの道のりが複雑であったり、段差があったりすると、車椅子や歩行器を使う人々にとっては大きな障害となります。 間取りを考える段階であれば、寝室の近くにトイレを設置することも選択肢の一つに加えましょう。寝室の近くにトイレがあれば夜でも安全にトイレに行けるようになるためです。

介護リフォームの経験がある業者を選ぶ

バリアフリートイレをつくるうえで業者選びも重要です。可能であれば、バリアフリートイレのリフォーム経験がある業者を選びたいところ。
ほかにも

・親身になって提案をしてくれる
・アフターサービスがしっかりしている

といった点に気をつけて業者を選びましょう。

バリアフリートイレの工事内容

ここではバリアフリートイレの工事例をご紹介します。トイレをバリアフリー化するうえでの最重要ポイントなので、ぜひ参考にしてくださいね。

便器

バリアフリートイレの工事内容において、便器の選択は重要な要素です。便器は、使用者がトイレを利用する際の直接的な接点であるため、そのデザインや機能性が快適な使用感を左右します。高齢者や身体の不自由な人が使用するバリアフリートイレでは、特に機能性に優れた便器の選択が求められます。

・座面を高くする、もしくは座面の高さを調節可能にする
・自動洗浄機能をつける
・蓋の自動開閉機能をつける

手すり

バリアフリートイレの工事内容において手すりの取り付けも大切なポイントです。手すりはトイレを利用する際に安全を確保し、移動を助けるための重要なアイテムですので、その位置や形状、材質には特別な配慮が必要です。
少しの違いのようですが、手すりを横向けに設置するか、縦向けに設置するかでも用途が変わってきます。横向けの手すりは移動時のサポートに適しており、縦向けの手すりは自身や介助者の力が伝わりやすい特徴があります。手すり設置時に意識してみてください。

床材

バリアフリートイレをつくるときは便器や手すりに目が向きがちですが、快適なトイレをつくるためには適切な床材の選択と設計も不可欠です。使用する床材も高齢者や車椅子の方などが快適に利用できるよう配慮された設計が求められます。そのため、滑りやすさや車椅子の移動のしやすさを考慮した床材の検討が必要です。
また、耐久性やメンテナンス性を考慮し、長期間にわたって安心して使い続けられる素材もおすすめです。たとえば、掃除のしやすさも使い続けるうえで大切ですよね。このように安全面や使いやすくするうえでも床材選びはとても重要です。

ボタン・リモコン

ボタンやリモコンの位置もポイントです。ボタンやリモコンを手が届きやすいところや押しやすいボタンにすると、より多くの人にとって使いやすいトイレになるでしょう。高齢者でも見えやすくするために文字を大きくするといった工夫もしておきたいですね。

段差をなくす

わずかな段差でも高齢者は転倒の恐れがありますし、車椅子の場合は力が必要になります。負担もストレスも少ないトイレにするために段差は可能な限り取り除きましょう。

引き戸にする

トイレの扉を開き戸ではなく引き戸にするのも使いやすいトイレにする工夫の一つです。開き戸の場合スペースが狭くなったり、そもそも開閉が難しかったりするなど介護や介助の面でデメリットが多いためです。

介護スペースの確保

介護スペースの確保も忘れてはいけません。具体的には、車椅子であれば、旋回や移動がスムーズに行える広さが求められます。介助者の動きやすさも念頭に置いておくのを忘れずに。

バリアフリートイレをつくる際の費用相場

10~40万円台と工事内容によって幅広いといわれています。また、業者によっても差があるため、相見積もりを取るなどして、適正な工事料金を見つけましょう。

バリアフリートイレの工事に使える補助金

トイレをバリアフリー化すると聞くと、高額な工事費用が発生しそうなイメージがありませんか。実は自治体や介護保険の補助金を使えば、コストを抑えられます。ここではトイレのバリアフリー化工事に使える補助金について解説します。お得に工事をしたい方はぜひ一読してください。

自治体からの補助金

バリアフリートイレの設置には一定のコストが発生しますが、その負担を軽減するために自治体からの補助金が活用できます。補助金は、設置を希望する住宅の条件や住民の状況により異なるため、詳細は各自治体のホームページや窓口にて確認が必要です。また、補助金は一部の費用を支援するものであり、全額補助されるわけではない点に注意が必要です。
一般的には、工事費用の半分程度が補助金として支給されることが多いですが、それでもまだ負担が大きい場合は、ローンを組むなどの対策が考えられます。また、補助金を受けるためには申請が必要となるため、早めに手続きを行いましょう。

介護保険の補助金

バリアフリートイレの工事費用は介護保険の補助金を利用すれば、大幅なコストカットが可能です。具体的には、「住宅改修助成制度」という改修工事費用の一部が補助される制度があります。ただし、補助金を受けるためには一定の条件が設けられており、申請手続きも必要です。補助金を上手に活用し、安心してバリアフリートイレの設置を進めましょう。

将来のことも見据えてバリアフリートイレをつくろう

この記事ではバリアフリートイレをつくる際のポイントや工事内容を解説しました。大切なのは利用する人に合った工事をするという点です。また、バリアフリー化すると聞くと、高額になりそうなイメージがありますが、補助金を利用すれば大幅に金額を減らせるかもしれません。自治体の制度や介護保険の条件を確認して、バリアフリー化を前向きに検討してみましょう。
バリアフリートイレの実例が気になる方は以下の動画を参考にしてみてください。

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