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眠い時だけじゃない、さまざまな猫の『あくび』の種類9選!

ねこちゃんホンポ

本来の「あくび」

口を大きく開けて深く息を吸い込むあくびには、どういう役割があるのでしょうか。あくびの実態は完全には解明されていませんが、いくつかの説があります。

昔から信じられている説は、深い呼吸で得た新鮮な血液が、口を大きく開けて収縮した顎や顔の筋肉により脳へ大量に送られ、その刺激で目をさますことができるというもの。

さらにあくびをしながら前肢を伸ばして腰を上げたストレッチを行うことで、自律神経も整えられ、脳や身体の覚醒が促進されます。

このように、一般的な生理現象として起こるあくびには、脳や身体を目覚めさせる役割があるのです。

しかし、猫の場合は生理現象以外の目的で行われるあくびも目に付きます。今回は、猫のあくびの種類をご紹介します。

あくびをしている様子や状況から猫の気持ちを読み取り、適切な対応を取るための一助にしてください。

猫の「あくび」の種類をご紹介

1.目を閉じながらのあくび

眠い時に出るあくびのほとんどは、眼を閉じながらのあくびだと言われています。

目を閉じながらあくびをしているのであれば、その猫は本当に眠いのだと考えても良いでしょう。そのまま寝かせてあげてください。

2.目を開けながらのあくび

愛猫があくびをしている時に目を開けている場合は、あくびの原因がストレスや強い不安感などの、心理的な問題による場合が多いので注意が必要です。

たとえば、飼い主さんに叱られている時にあくびをしたような場合は、叱られていることにストレスを感じており、自分の気持ちを落ち着かせたり、飼い主さんに対してもう少し落ち着いて欲しいというサインを送っていると考えられます。

そもそも猫を叱っても、なぜ叱られているのか理解できない場合が多いです。されて嫌なことは、させないように誘導する方法を考えた方が良いでしょう。

3.寝ている最中のあくび

眠りながらあくびをしている場合も、そのままそっとしておいてあげましょう。どちらかというと若干怒り気味の状態で「起こさないで!」というサインを送っていると考えましょう。

4.目覚めた時のあくび

目を覚ました時にするあくびは、まさに脳や体を覚醒させようとしているあくびです。

そのまま続けて腰を高く上げながら前肢をググっとストレッチするような姿勢をすることが多いので、その動作が終わるまではそっとしておきましょう。全身の筋肉をほぐして、活動を始めるための準備作業です。

5.鳴きながらのあくび

もしも飼い主さんの方をじっと見つめて鳴きながらあくびをしている場合は、構って欲しいというサインかもしれません。

以前あくびをした時に飼い主さんに声をかけてもらったという経験から、また声をかけてほしいというアピールをしている可能性があるからです。

野生の猫科動物はコミュニケーションと一環としてあくびをしている、という説もあります。愛猫とのコミュニケーションが足りているか、振り返ってみると良いかもしれません。

6.食事前のあくび

猫はこれから何かをしようとする時に、あくびと伸びをすることで気合を入れることがあります。「さて、やるか!」というやる気の現れだと思えばよいでしょう。

7.遊んでいる最中の突然のあくび

夢中になって遊んでいた猫が、突然遊びを中断してあくびをすることがあります。

これは、興奮しすぎた猫が自らをクールダウンするために行っていると考えられています。

猫は遊びに夢中になりながらも、冷静に自分をコントロールできるようです。

8.失敗した時に出るあくび

相反する感情で葛藤した場合に、その葛藤の原因とは全く関係のない行動をすることを「転位行動」といいます。

たとえば、高い棚に飛び乗ろうとして失敗した場合などに猫が見せるあくびは、この転位行動だと考えられています。

次の行動に移るための気持ちの切り替えのような行動だと考えれば良いようです。

9.撫でられながらのあくび

幸福感や安心感を感じる時に分泌されるオキシトシン、ドーパミン、セロトニンなどの「幸せホルモン」があくびを引き起こすとも言われています。

もしも飼い主さんに撫でられている時に愛猫があくびをした場合は、撫でられたことによる幸福感や安心感から引き起こされたあくびかもしれません。

まとめ

猫のあくびには、眠い時や目覚めた時に脳や身体を覚醒させるために行う生理現象としてのあくびの他にも、ストレス、気分転換、転位行動、幸福感から生じるあくびなど、さまざまなあくびがあることが分かりました。

特にストレスが原因の場合には、ストレスの原因や猫とのコミュニケーション方法改善を検討してみてください。


(獣医師監修:唐野智美)

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