全国級のトーナメンターを育成。池永祐二氏がリーダーを務めるT・CLUBを紹介【九州リポート福岡発!】
第30回の今回は、大分市在住の著名なトップトーナメンター・池永祐二氏がリーダーを務める釣りクラブ「TOURNAMENT CLUB」(通称T・CLUB)の活動をご紹介します。
今年の春に古希を迎えた池永氏は数多くのメジャー大会での優勝実績を持ち、各種メーカーのインストラクターやアドバイザーなどの要職に就いています。また、「1000釣法」の開発者としても知られています。
池永氏の優勝記録の一部を抜粋しますと、「大分グレトーナメントマスターズ・第1回、第6回、第8回、第16回大会」、「G杯争奪全日本がま磯グレ釣り選手権大会・第19回、第20回大会」、「日韓親善グレ釣りトーナメント・第2回、第3回大会」、「ALL JAPANグレ磯ROYAL CUP・第9回大会」、「ワールドフィッシングガイアオブグレ(WFGグレ世界大会)・第13回、第14回大会」等、輝かしい戦績が並びます。
大分の釣り人のレベルアップ、メーカーの枠を超えた交流で切磋琢磨
池永氏は1992年10月に「T・CLUB」を発足。当時の大分県には全国レベルのトーナメンターはほとんどいませんでした。そこで、大分の釣り人のレベルアップを図るとともにメーカーの枠を越えた人たちとの交流で切磋琢磨し、ポテンシャルを上げて釣技と品格を併せ持つトーナメンターを育てることを目的としました。
まず、大分県在住者を対象にした大会「大分グレトーナメントマスターズ」(通称・OGTM)を企画して開催。「大分県知事賞」の名誉あるタイトルが掛かるこの大会は6月に行われ、今年で第31回を数えました。この大会から女性を含む多くの名手が生まれ、メジャーな全国大会へと進出しています。
外部講師も一流のトーナメンターがズラリ!
また、一般の釣り人を対象にした座学の「夏期釣り講座」と、秋に磯または波止を会場にして行う「実釣講座」を開催しています。
過去には外部講師として、猪熊博之氏(がまかつインストラクター等)、田中修司氏(シマノインストラクター等)、田中貴氏(ダイワフィールドテスター)、橋本敏昭氏(釣研マエストロ等)、故高園満氏(前GFG全国会長)などの著名人(順不同)が務めています。
2024年は8月25日、大分市の明治明野公民館で「第31回夏期講座」(名手から学ぶ座学)」を開催。第1部は城本透氏(マルキユーフィールドスタッフ等)が、「悔しさから学ぶ次の一手」をテーマに勝ちに行くための釣りの手法を詳しく述べ、第2部はWFGグレ大会5回優勝を誇るクラブメンバーの木村真也氏(ダイワフィールドテスター等)と池永氏による新旧テクニック談義が注目を集めました。
実釣は10月13日、大分市の大在公共ふ頭の沖堤防・通称「坂ノ市の縦一文字」でのチヌ釣り講座です。講師はクラブメンバーの播磨聡氏(オーナーばりフィールドテスター等)と城本氏。
播磨氏は半誘導釣り、城本氏は全誘導沈め釣りを説明。マキエの作り方、ポイントの作り方や仕掛けの投入方法、マキエの投入の考え方、ウキのなじみによる仕掛けの状態の把握、誘い方などを分かりやすく解説し、参加者は真剣に聞き入っていました。
参加者が講師に質問しながらレベルアップを図ることができるこれらの講座は毎回人気が高く、今回受講した筆者も3尾の釣果を得ることができました。
このような長年にわたるT・CLUBの活動は確実に次世代へと繋がり、安全対策やルール・マナー遵守の啓発、新しい釣り人の増加、釣り文化の継承と発展に寄与しています。
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