BTTFシリーズのゼメキス監督最新作『HERE 時を越えて』 定点カメラだけで描く、時間と家族の物語
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※この記事では4月3日(木)放送の内容をお届けします。
※公開される映画館名や作品情報は上記日程の放送時点のものになりますのでご留意ください。
【提供】キャプテン・ポップコーン/矢武企画
矢武企画ことキャプテン・ポップコーンが最新映画をご紹介っ!
映画『おいしくて泣くとき』
幼い頃に母親を亡くした心也と家に居場所がない夕花。
部活をしていないなど、放課後が「暇」とクラスメイトから決めつけられ、学級新聞の編集委員を押し付けられた同級生の2人はひょんなことから「ひま部」を結成する。
孤独だった2人は互いに距離を縮めていくが、ある事件をきっかけに夕花は姿を消してしまった。行き場のない想いを抱えたまま、交わした約束を胸に彼女を待つ心也。
突然の別れから30年、明かされる彼女の秘密とは。
「虹の岬の喫茶店」などの人気小説家・森沢明夫の同名長編を映画化したラブストーリーで監督は『大事なことほど小声でささやく』(22)の横尾初喜。
心也役で「なにわ男子」の長尾謙杜が劇場映画、初主演。夕花役は『水は海に向かって流れる』(23)などの當真あみ。
矢武:この映画は現在と30年前の2つの時代に分かれたストーリーです。
30年前のストーリーでは、長尾くん演じる心也と當真あみさん演じる夕花は高校生です。お互いに、こんなことをしたら、そんなことを言ったら、「高校生だもん、好きになっちゃうよ~」となる芝居から、淡い青春の空気がダダ漏れです。
溢れるばかりの感情がとても良かった。
この映画は、ラブストーリーばかりが注目ポイントではなく、原作の重要な核のひとつが「子ども食堂」。心也の実家の大衆食堂は、「こども食堂」も兼ねています。そこのお父さん役は安田顕さんで、良い役です。
「子ども食堂」に関しては、原作も踏まえ丁寧に取材を重ね、とても大切なものになっています。社会や環境の優しさも重く、そして苦しくなることなく、大切なメッセージとして、ラブストーリーとバランス良くエンタメ性を持ち合わせて社会的課題が描かれています。
映画『おいしくて泣くとき』(G)は札幌シネマフロンティア、ローソン・ユナイテッドシネマ札幌、イオンシネマ旭川駅前で4月4日(金)から公開です!
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短編映画『馬橇の花嫁』
馬と共に汗を流し農業に勤しんだ時代、結婚式は農閑期の冬に行われていた。
北海道・十勝に暮らす一家の長女・一子が同じ集落に住む豊に惹かれ、結婚に至るまでの暮らしを、農村の情景と織り交ぜ描く。
矢武:馬とどんころによる豆おとし、青年団の酒盛り、相撲大会や盆踊りなど
昭和30年代前半の十勝の風景が全編、繊細なモノクロ映像で甦っています。
逢坂芳郎監督は、この映画のために故郷である十勝へ住居を移して撮影・制作。北海道のスタッフ、キャストで作り上げました。
主題歌は、紅白歌合戦に7回の出場を誇る大津美子の名曲「ここに幸あり」。
全編、モノクロ、スタンダート画角でどこか昔の倉本聰作品を観ているような空気。
そんなノスタルジーな雰囲気が、不思議な落ち着きを発揮していました。
短編映画『馬橇の花嫁』(G)はシアターキノで4月5日(土)から1週間公開です!
5日(土)11時25分の回、上映後は登壇イベントを予定しています。
映画『Underground アンダーグラウンド』
『ニーチェの馬』(11)で知られる映画作家タル・ベーラが設立した映画学校で学んだ後、『鉱 ARAGANE』(15)では、ボスニアの炭鉱を、『セノーテ』(19)では、メキシコの洞窟内の泉と、異形の地下世界を題材に制作を続けてきた小田香が三たび、遂に日本の地下世界にカメラを向ける。
3年かけて日本各地の地下世界をリサーチし、その土地に宿る歴史と記憶を辿り、土地の人々の声に耳を傾け、これまでとは全く異なる撮影体制で、地下の暗闇を16mm フィルムに焼き付けていく。
米津玄師「Lemon」のMV 出演と振付を担当したダンサーの吉開菜央が体現する「シャドウ(影)」という時空を超える存在を演じる。
ベルリン国際映画祭と東京国際映画祭へ正式出品です。
矢武:10月に東京国際映画祭の試写で観ました。TOHOシネマズ 日比谷の良い劇場環境で、観られたので最高でしたね。
16mm フィルムが醸し出す粗さが逆に「光源」を際立たせています。沖縄のガマから、地下鉄までの暗闇体験。
やはり本物のアートは違うと感覚で伝わってきます。映像作家とはこういうことなんだなと思いました。面白いや退屈だという点は度外視にして体感してほしい映像作品です。これは真っ暗な空間でスクリーンとスピーカーに身体を委ねて感覚で観てほしいです。
ちなみに、札幌市営地下鉄の東西線が出てきます。実は札幌のSCARTSと小田監督は縁があるんです!
映画『Underground アンダーグラウンド』(G)はシアターキノで4月5日(金)から公開です!
公開日の5日(土)は15時35分の回終了後、小田香監督が登壇予定です。
▼監督が登壇するイベント情報
時空を超えて影が巡る幻想の旅『Underground アンダーグラウンド』監督トークが札幌で開催
映画『アンジーのBAR で逢いましょう』
ある街に風に吹かれて1人の白髪の女性がやってきた。
自らを「お尋ね者なの」と名乗るアンジーは、いわくつきの物件を借り、そこにBARを開くという。色々な問題を胸に抱えながら日々を懸命に生きる街の人たちは、アンジーと出会い、他人に左右されない凛とした生きざまにふれて、まるで魔法にかけられたかのように“自分らしく”変わっていく。
監督は大林宣彦監督などの助監督を長年務めた松本動。主演は『九十歳。何がめでたい』などの草笛光子。
矢武:この映画はファンタジー要素が強いです!
それにしても、草笛さん、お元気ですね。本当に元気。
監督のコメントを読むと、とにかくお婆さんが元気にカッコよく痛快に活躍する映画にしたかったとのこと。
たしかに、海外だと80、90 歳の役者さんが主演のエンタメ映画やメジャー作品が多いですよね。また、少しだけ登場するキャストが石田ひかり、ディーン・フジオカ、寺尾聰と豪華でしたね。
映画『アンジーのBAR で逢いましょう』(PG12)は札幌シネマフロンティア、イオンシネマ釧路で4月4日(金)から公開です!
苫小牧シネマトーラスは4月26日(土)に公開予定です。
映画『HERE 時を越えて』
恐竜たちが駆け抜け、氷河期を迎え、オークの木が育ち、先住民族の男女が出会う。長い年月を越え、その場所に家が建ち、いくつもの家族が入居しては出てゆく。
1945年、戦地から帰還したアルと妻のローズがその家を購入し、やがてリチャードが生まれる。
高校生となったリチャードは絵が得意でアーティストになることを夢見ていた。そんな中、別の高校に通うマーガレットと出会い、2人は恋におちる。
マーガレットは、高校卒業後は大学に進学し、弁護士になることを目指していた。
だが、ここから思いがけない人生が始まる。
監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)などのロバート・ゼメキス。
トム・ハンクスとロビン・ライトが最新VFX の技術を駆使し、それぞれの10代~70代の姿を演じています。
矢武:『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)のスタッフ&キャストが再集結!「すべてはここ(=HERE)から起こる」というテーマのもと、家族の愛と喪失を追ううちに、喜びも悲しみも、そこで過ごしたすべての瞬間の愛おしさに、心が震え、未来へと背中を押してくれる希望の物語です。
タイトルの「Here」は、地球上のある地点にカメラを固定、つまり定点カメラを意味しています。そのため、カメラワークが動くのではなく、時間や時代が動き、その場所に暮らす家族が交差して描かれる。そのような変化で物語を進みます。
なかなか斬新なアイディアですよね。
日本と比べて、不動産としての住居への価値観の違いがすごく伝わってきました。
映画『HERE 時を越えて』(G)はTOHO シネマズ すすきの、札幌シネマフロンティアのほか、江別、釧路、苫小牧で4月4日(金)から公開です!