関東と関西で「別もの」になって驚く食べ物TOP10
食文化ってとってもローカル性が高くて、関東と関西にもそれぞれ独自の豊かさがありますよね。気候や風土、歴史など地域ごとの伝統や知恵が詰まっていて、郷土文化として大切にしていきたいものです。
なかには名前が同じ食べ物でも全く違うものが出てきたりして、旅先で驚いたことがある方も多いはず。今回のランキングでは、そんな関東と関西の食文化の違いを深掘りします!
※記事中の人物・製品・サービスに関する情報等は、記事掲載当時のものです。
【関東と関西「別もの」で驚く食べ物ランキング】
第1位 「たぬき」
第2位 「ぜんざい」
第3位 「ねこまんま」
(4位以下は『ランキングー!』サイトに掲載中)
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)12637名
麺とトッピングの違いで頭の中が混乱しがち!1位は「たぬき」!
<投票者のコメント>
「東京人だけど、大阪でたぬきそばを頼んで、びっくり仰天した」
「関東と関西、両方長く住んだんですが、たぬきときつねだけは未だに混乱します」
「京都旅行で注文した『たぬきうどん』が『あんかけ&刻み油揚げ』でカルチャーショックを受けました」
関西(京都を除く)では「たぬきうどん」が存在しないことをご存じですか?
関西での「たぬき」は、関東で言うところの「きつねそば」、つまり甘辛味のお揚げが載った蕎麦のことを指します。たぬきは蕎麦/きつねはうどん、だから「たぬきうどん」がないのです。
一方、関東のたぬきは天かすがのったうどんや蕎麦を指します。天ぷらのタネが抜けた「タネ抜け」が「たぬき」に転じたと言われているそうですね。たぬきときつねでとにかく混乱しがちという点で堂々の第1位に輝きました!
ちなみに京都のたぬきは、味付けなしの薄揚げと京都名物の九条ネギを細く刻んで熱々のあんをかけた独自路線。
あんこを味わい尽くす文化が生み出したネーミングの多様性!2位は「ぜんざい」!
<投票者のコメント>
「へー!長く生きてるけど知らんかった!」
「丸餅と角餅で違うのは知ってたけど、汁まで違うと思わなかった!」
「汁気がない…なんてただのあんこ餅やん」
お餅のねっとりとしたテクスチャーにはウェットなあんこをかけたくなるもの。それを実現したのが「ぜんざい」や「おしるこ」と呼ばれる名スイーツですね。
関東ではしっとりあんこをお餅の上にポッテリとかけたのが「ぜんざい」で、あんこ汁をかけた汁物が「おしるこ」。
一方、関西では「粒あんのあんこ汁=ぜんざい」で「こしあんのあんこ汁=おしるこ」とあんこの違いで汁物を区別してるんです。
おはぎ、ぼたもち、たいやき、きんつば、羊羹、最中…などなど、あんこを味わい尽くす文化の日本では名前が多様になるのも納得。
今やどちらもグルメな食べ方!3位は「ねこまんま」!
<投票者のコメント>
「知らなかった。味噌汁かけるのが、猫まんまって思ってた」
「猫から想像すれば関東の食べ方になると思う」
「ねこまんまは、ささっと食べられる割には意外と栄養があって、素材や土地は違っても、昔の人の知恵を感じて驚きました」
ねこまんま、つまり猫の餌のようなごはんってことですが、「関西流ねこまんま=汁かけご飯」は古くは朝廷のやんごとなき方々も召し上がっていたそうでして、そんな歴史からも関西では「お行儀が悪い」的なタブー視があまりされなかったようですね。
一方で「関東流ねこまんま=鰹節ご飯」ですが、炊きたてのごはんに削りたての鰹節をかけていただくなんて今や立派なグルメ。猫よりも人間のほうがまっしぐらですね。東西の文化は違えど日本人は白米を美味しく食べることにみんな貪欲なのでしょう!
4位以下は「どん兵衛」や、「肉じゃが」、「ひなあられ」などがランクイン!