【10/28RENEWALOPEN・道後ぎやまんガラスミュージアム】約300点の和ガラスと貴重な歴史資料で紡ぐ、道後の3000年
10月28日、「道後ぎやまんガラスミュージアム」が「道後歴史物語」をテーマにリニューアルオープン!ぎやまんとは、金剛石(ダイヤモンド)を意味するオランダ語Diamante(ディアマンテ)が語源。ガラスを切るのに金剛石を用いたことから、主にカットガラスや無色のガラス、厚みのあるガラスを指す。今回はリニューアルに伴い、道後の歴史と文化をより深く体感できるよう、道後温泉本館の象徴・振鷺閣(しんろかく)の赤い板ガラスをはじめとした、希少な江戸時代のぎやまん・びいどろ、明治・大正期の和ガラスなど、西日本最多となる約300点のガラス作品に加え、小椋氏が館長を務める「松山兎月庵文化歴史館」所蔵の資料が計64点、新たに展示された。これにより、道後の歴史と文化を体感できる新たな常設展示として生まれ変わった。
これまでのぎやまんガラス展からブラッシュアップ。照明の配置によって一点ずつスペックを最大限に引き出し、正確なキャプションを備えている。
今回新たに展示された『伊豫國温泉碑文原文書』(天保十五年)/中澤雪城(菱湖四天王)直筆。3000年の歴史を持ち、伊予風土記を元に記された石碑の原文で、菱湖四天王の一人と言われた書の大家のもの。伊予国風土記に『道後』という表記がないのはこの当時、全国にその名が数箇所あったと思われ、湯岡や湯月等の言葉で記されている。
当時では珍しい黄色のガラスであった、黄色瓢形徳利(びいどろ)(江戸時代/宙吹き)。肩・胴を別々に吹いて、あとから繋いで瓢箪の形にしたもの。
明治時代の木版画錦絵道後周辺(松山兎月庵文化歴史館所蔵)なども展示。
道後大紋楼ギヤマン行灯(明治時代中~後期)。当時、筆巻き等に使われていたギヤマンガラス棒三種を800本余り使って行灯にしたもの。 ベースの行灯枠は嬉野行灯もしくは高雄行灯と思われる。(松山兎月庵文化歴史館所蔵)
皇室専用浴室 「又新殿」 由来(四書五経・大学)。「湯之盤銘日苟日新日日新又日新」人は誰しも今日を終えたらまた新たな日がくることを刻むため湯の桶に記す。「日日新たに又新た」 道後温泉に浴することで又新たな明日に臨むという、この地が 「再生」 を表すという意味を含む。(松山兎月庵文化歴史館所蔵)
大正時代から昭和初期のおはじき。ぎやまんミュージアムの上あたりには、鷺谷焼(水月焼)の工房とその隣に硝子工房があったと言われている。当時のガラス工房では、旅館等のビール、ラムネなどの需要が多く、瓶類が造られており、瓶類以外にもその残片で「おはじき」や「石けり」なども道後温泉土産として造られていた。
2010年4月1日に誕生した、「道後ぎやまんガラスミュージアム」。池の周りには、道後温泉本館に立つ白鷺をモチーフに、白鷺のオブジェを配置。道後歴史物語を実物で体感しながらギヤマンを鑑賞できる、ガラス美術に道後の歴史をプラスした新感覚のミュージアムで道後の歴史を辿って知的欲求、美的感覚などを感じてみて。
道後ぎやまんガラスミュージアム
住所
道後ぎやまんガラスミュージアム(松山市道後鷺谷町459-1 山の手ガーデン内)
TEL
089-933-3637
営業時間
9時~18時 ※入館受付17時30分まで
定休日
無休
駐車場
40台
入館料
大人 800円、中学生550円、小学生以下無料
WEB
https://www.dogo-yamanote.com/garden/museum/
Instagram
https://www.instagram.com/dogo_giyaman/
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