うんちしたでしょ!? 「おむつ替え」をめぐる母と娘の攻防
10歳の男の子と3歳の女の子を育てる2児の母で、フリーランスのWebライターをしている“小吉”です。娘はトイレでうんちをする練習中で、今はおむつを使っています。早くおむつ替えをしたい母と、なぜかそうさせない娘との、日常の一幕をお届けします。
かなりの確率で「うんち出た」と言わない娘
3歳の娘は、かなりの確率でうんちが出たことを教えてくれません。理由は不明です。恥ずかしいのかもしれませんし、彼女にとっては、うんちよりも大事なことがあるのかもしれません。
いつまでもおむつを替えないとおしりが赤くなるので、あまり良いことではありません。私はうんちに気がついていながらも、「もしかして今回こそは言ってくれるかも?」と淡い期待を抱いて少し待ってみたりするのですが、娘がその期待に応えてくれたことは、ほぼありません。
そもそも、うんちが出たことに気がつかないわけがないのです。直後に感知できずとも、そのうち漂ってくるニオイで分かります。仮に娘のニオイセンサーがうまく働かなかったとしても、おむつがポコッとしますから、たいていの場合、ビジュアル的にも判別が可能です。
出した自分が一番わかっているはずなのに、なぜ…? そして、母と娘の小競り合いが始まります。
うんちをバイバイする、しないで大騒ぎ!
しびれを切らした私が「うんち出た?」と聞きます。すると娘が、「んーん(違うの意)」と首を少し左右に振りながら答えます。私は早く処理をしたいので、「うんち出たんじゃない?」と続けます。それでも「んーん!」とかたくなな娘。
いやいや、違うと言っている場合ではないでしょう。「おしりが痛い痛いになるから、早くバイバイしよう?」と優しく提案するも、そんなときに限って返ってくる言葉は「やぁだ!」
毎日のことなので、このあたりで私の忍耐力は限界を迎えます。キャパが小さい母でごめん…。「えー、それじゃ、くちゃいくちゃい(臭い臭い)だよ。キレイキレイしようよー」「やぁだ!」の繰り返し。娘を捕まえようとしますが、野生の勘か、逃げ足だけは早いのです。そして、鬼ごっこが始まります。2人で家の中をドタドタバタバタ!
小競り合いが終わるきっかけは!?
娘とまともに走り合うのはしんどいですし、ほかにやらなければならないこともあるため、このあたりで大人の知恵を発動します。待ち伏せをしたり、ごほうびで釣ったりして、娘を捕まえるというところで一段落です。
その後はトイレに行き、便器に向かって「バイバーイ!」と娘が笑顔でお見送りをして騒ぎは収まります。私だけで流そうとすると、「○○も! 〇〇も行くー!」とついて来てしまいます。万が一、娘抜きで済ませようものなら「○○もやりかったー!」と、しばらく大声で言い続けるため、いつも一緒に流すのが日課になっています。
実は、この騒ぎを早く収める方法がひとつあります。それは、私の方から「キャー」と言って逃げ回ることです。娘は、逃げるのは楽しくても逃げられるのは嫌なようで、「ダメー!」と言ってすぐに追いかけて来ます。シメシメと思いながらすかさずおむつ替えに持ち込むのですが、この方法は多用できないのが難点です。
なぜかうんちを教えてくれない娘。そんな娘と私の、日々の攻防をお伝えしました。「私が娘から逃げる」という、騒ぎを早く収める方法が一つだけあるものの、毎日使えないというのが悩みです。なにはともあれ、食事をする限り、出るものは出るということで、母と娘は今日も小競り合いを繰り広げています。この平和な争いは、娘がトイレでうんちできるようになるまで続くことでしょう。
[小吉*プロフィール]
一男一女の母で、フリーランスWebライター。上の子(10歳男児)の傍若無人さや、こらえ症のなさに苛立つも、それを下の子(3歳女児)の愛らしさや優しさで埋め合わせ、なんだかんだ言いながらも育児を楽しむ日々を送っています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。