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岡本信彦、求め続ける人生の激しさや力強さを~『THE CLASSICAL LEGEND‼ストーリー・コンサート』インタビュー

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岡本信彦

声優とクラシック演奏家がコラボレーションして、作曲家の生き様と音楽を楽しむ『THE CLASSICAL LEGEND‼ストーリー・コンサート』の第一弾が2022年6月12日(日)に、東京オペラシティ コンサートホール(東京都新宿区)で行われる。記念すべき初回は、フランスを代表する作曲家=ドビュッシー。『僕のヒーローアカデミア』『青の祓魔師』などを代表作に持つ声優の岡本信彦が、「岡本信彦」としてのナレーション進行に加え、時に、生誕160年を迎える偉人に扮し、音楽が生まれた背景や驚きのエピソードを伝えていく。この初めての試みについて、また若手ピアニスト石井琢磨と髙木竜馬との共演について、岡本に聞いた。

『THE CLASSICAL LEGEND‼ストーリー・コンサート』

――『僕のヒーローアカデミア』や、『青の祓魔師』、『可愛いだけじゃない式守さん』などの代表作をお持ちの岡本さん。テレビや映画などで活躍されていますが、今回はクラシックのコンサート会場が舞台です。元々、クラシック音楽はお好きなのでしょうか?

クラッシックは、「朝に聴くと脳が活性化される」と聞いたことがあるレベルで、あまり親しみはありませんでした。ただ、学生時代に授業の一環でコンサートホールに足を運んだ記憶があります。先生から「コンサート中に眠ってしまうことがあるかもしれないけれど、それは悪いことではなくて、音楽を最上に楽しめているということなんだよ」と聞いて、僕はどうかなと思っていたのですが、始まったらオーケストラが生み出す生音の迫力に驚いて、眠いどころか気持ちが上がったことを覚えています。

――音楽を全身で楽しまれたのですね。

はい。当時からアニメやゲーム音楽が好きだったんですが、初めてオーケストラの生演奏を浴びて、すごい!と思いました。知らない曲が多いかなと思っていましたが、テレビやCMの中で使われている曲が連発していたこともあって、「日常的に耳にしていたんだ」と驚きました。

――今回の『THE CLASSICAL LEGEND‼ストーリー・コンサート』ではドビュッシーを取り上げます。ドビュッシーについては、元々知っていた曲や、作曲家の印象はありましたか?

「月の光」や「アラベスク第1番」などは知っていました。聴いていると心が穏やかになって、眠りに誘ってくれる曲を多く作られた方と言う印象がありました。

今回のお話をいただいた時、(ドビュッシーは)実在の人物ですから、写真を見たり調べて共通点を探したりしていました。Twitterでも、出演のお知らせと合わせて、ファンの方へ「ドビュッシーについて教えて?」と呼びかけたんです。そうしたら、台本に書かれていることよりも濃い内容の女性遍歴を知り……。びっくりしました!

――びっくり(笑)。

元々、モテる人というイメージはありました。でも音楽から受ける柔らかい印象と、実際の人生は全然違っていた……。なかなか強めのドラマをお持ちなのだと驚きました(笑)。色々な女性を愛した恋多き方で……。でも最終的に、生涯で一番愛したのは娘のシュシュだったんだと感じた時は、少しほっこりしました。

>(NEXT)波乱万丈だったドビュッシーに共鳴した部分とは?


――波乱に満ちた人生を送ったドビュッシーですが、岡本さん自身共鳴した部分はありますか?

同じ表現者としては、「描きたい音楽像が一貫している」ところは共通しているかなとは思います。ただ、その音楽性は少し違うかなと。ドビュッシーを聴くと、「天国ではきっとこういう音楽が鳴っているのだろうな……」と僕は思ったりします。きっと一貫して「心地いい音楽」を追及されていたんだろうなと。対して僕自身は、心地よい調和というよりは、少し違和感を覚える音もわざと使いながら音楽づくりをしています。

――岡本さんは、ことし5月にCDデビュー10年目を迎えられました。リリースされた2枚目のフルアルバム『十bilation』では歌詞を書き下ろされたり、カバーに挑戦されていますね。表現する時に大切にしていることはどんなことですか。

これまでは「聴いてくれた人に元気になって欲しい」と応援ソングを書くことが多かったのですが、新しいアルバムで歌詞を任せていただいた3曲は、少しアプローチを変えました。中でも最後に収録した『思い出ミュージアム』は、「僕のアーティスト活動の集大成となる曲を」と増田武史さんにお願いして生まれたものです。増田さんには、僕のデビューミニアルバムでも『未来スケッチ』という曲を提供いただいていました。だから聴いて下さった方に、僕の10年の活動を思い浮かべていただけるように、歌詞の中にいままで出した曲のタイトルなどを散りばめたりしたんです。

――ドビュッシーのように、熱い思いを持って作られたのですね。

思い続ける強さなどは、ドビュッシーと似ている部分はあるのかもしれません。イエスとノーがはっきりしていて、目の前のことに全力で集中する。今回のリーディングでは、その力強さを出していきたいです。

――岡本さんならではのドビュッシーは、どんなふうになりそうでしょうか。

普段キャラクターを演じる際は、僕が感じたキャラクターのイメージに、少しの遊び心を加えて、魅力を足していくことが多いです。

ドビュッシーという人物の軸として、僕がたどり着いたひとつの答えは「ミューズを求め続けていた」こと。延々と求め続ける人生で、“娘”という女神にたどり着いた。その真っ直ぐさは、ドビュッシーの魅力だと思います。生まれた好奇心に対して、止まることが出来ない人。僕も止まれない方なので、その激しさを声で表現したいです。

――ステージでは、石井琢磨さんと髙木竜馬さん、二人のピアニストと共演しますね。音楽と一緒に世界を作っていくことに対してどのようにお考えですか。

お二人との共演は初めてです。同じ芸術家ですが、石井さんと髙木さんは音の表現者。どんなことを大切にして演奏をしておられるのか聞いてみたいなと思っています。複数人で演じる朗読劇は、こちらが出たら、あちらが引っ込むなど、掛け合いをしながらチームワークで作り上げていきますが――もちろん、そんなのお構いなしの人もいますが(笑)――今回はちょっと違います。僕の語りがあって、お二人の演奏がある。ストーリーの起承転結をどう繋いでいくかが大切だなと考えています。特に「結」ですね。55歳で亡くなるまで、激しく生きたドビュッシーの美しい音楽を、じっくり楽しんで欲しいです。

声優×クラシック演奏家が贈る『THE CLASSICAL LEGEND‼ストーリー・コンサート』は、残席わずか。この機会をお見逃しなく!(編集部)

取材・文=翡翠

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