「ルール守って楽しい夏休みに」ヒーロー寸劇で防犯啓発
ヒーローコスチュームに身を包み地域の安全を呼びかける、有年中学校の生徒有志による「マモルンジャー」が17日、校区内の2小学校で防犯啓発活動。夏休みを安全に送るための注意点を寸劇で伝えた。
マモルンジャーは2010年に誕生。生徒会の学校防犯対策委員会が中心になり、寸劇で事故や犯罪の予防を訴える活動に取り組んでいる。
この日は夏休みを前に原小学校と有年小学校の2か所で上演した。わざとぶつかってきて治療費を要求する「当たり屋」や盗撮犯に子どもたちが狙われる筋書き。赤、青、ピンクなどの衣装で扮したマモルンジャーの5人が必殺技で犯人たちを撃退し、「悪いやつにからまれたら、走って逃げるか、大きな声で助けを呼んで」「人通りの少ないところは一人で歩いちゃだめよ」などと被害を防ぐポイントをアピールした。
子どもが乗った自転車がスピードの出し過ぎでお年寄りにぶつかってしまう場面では、「自分だけじゃなく、周りの人も大けがになってしまうこともあるよ」と安全な自転車の乗り方を呼び掛けた。
寸劇を見た原小5年の柳原芯吏(しんり)君(10)は「マモルンジャーが言っていたことを守って、楽しい夏休みにしたいと思います」。学校防犯対策委員会の久須北翔(ほくと)委員長(14)=3年=は「僕らも小学生のお手本になる行動を心がけたい」と防犯と交通安全の意識を高めた。