【鎌倉市】インフルエンザ 県内で流行警報 鎌倉市内小中学校で学年閉鎖も
神奈川県内で早くもインフルエンザが広がっている。県内の第45週(11月3日から9日)のインフルエンザ定点当たり報告数が基準値を超え、11月13日に今シーズン初の流行警報が発令された。11月中の警報発令は16年ぶり。鎌倉市内でも小中学校での学級閉鎖や学年閉鎖が発生している。
例年秋頃から患者が増えるインフルエンザ。県内約240カ所の定点医療機関から毎週発生状況の報告があり、今シーズンは第39週(9月22日から28日)に報告数が「1・24」となり、流行開始基準を超えた。
その後も、第43週(10月20日から26日)が「11・88」で注意報の基準を超え、第45週の「36・57」で警報が発令された。
昨シーズンは第44週に流行開始基準を超え、注意報基準を超えたのは第50週、警報は第51週で、今シーズンの流行の早さが浮き彫りとなっている。
鎌倉市内でも、インフルエンザの患者数が増えている。鎌倉市、逗子市、葉山町を管轄する鎌倉保健福祉事務所によると、2市1町の幼稚園、小学校、中学校、高等学校の学級閉鎖や学年閉鎖の報告数は、第45週時点では16カ所だったが、第46週(11月10日から16日)には39カ所まで増加している。
日頃の感染予防を
インフルエンザの拡大を防ぐためには、手洗いやマスクの着用など基本的な感染予防の徹底が重要となる。
十分な休養と栄養バランスの取れた食事も体の抵抗力を高め、感染予防につながる。
また、インフルエンザワクチンの接種は、感染後に発症する可能性を下げる効果と、重症化を防ぐ効果がある。接種から効果があらわれるまでは2週間ほどかかることから、早めの接種が望ましい。
咳や発熱などの症状が出た場合、県健康医療局では、2日間以内の医療機関の受診を呼びかけている。同局によると、抗インフルエンザ薬は高齢者や小児等への重症化予防効果があるとされているが、症状が出てから2日(48時間)以降に服用を開始した場合、十分な効果が期待できない場合があるという。