「汗が出る…」つらい生理痛を男性が体験「予定が重なると大変だろうな」誰かに寄り添うきっかけに
ある企業の調査によると、20代から40代の働く女性1200人のうち、「生理に関して仕事で困った経験がある」と答えた人は、全体の80%。
また、「職場の人に生理について理解を深めてほしい」と答えた人も、8割近くに上りました。
そんな生理の「つらさ」を身をもって感じて理解が深められるんです。
連載「じぶんごとニュース」
「生理のつらさ」、どんなものがあるのかマチで聞いてみました。
40代女性「生理の前から具合が悪い。ほてり、めまいとか出血の量も多いので、朝イチから痛み止めを4時間おきに飲んでいます」
30代女性「腹痛がすごくて2日目まで吐き気がすごくあるタイプ」
「つらさ」が現れるのは、からだだけではありません。
50代女性「(生理が)来る前は起伏が激しくて感情のコントロールができなかったり」
イライラに、精神的なつらさ、そして腹痛に頭痛、眠気が現れる人もいるなど、その症状は人それぞれです。
そんな「つらさ」について、一方の男性側からはこんな意見…。
70代男性「あまり話題にはなりにくい」
70代男性「休めって言っても休まない女性ばかりだったから」
40代男性「実際のつらさがどんな種類なのかあまり分からない、体験したことがないので聞くしかない感じ」## 男性が生理痛を「体験」すると…?
その「つらさ」をまさに「体験」できるイベントが、北海道苫小牧市で開かれました。
電気が流れるパッドをおなかに貼り、腹筋を刺激することで生理痛を再現するキットです。
大阪の会社が開発しました。
HBCの男性記者が体験すると、すでに「弱」でも「結構刺激が強い」とのこと…。
痛みの強さは、3段階あります。
調査した女性の8割が最も「生理痛」に近いと感じたのは、最大の強さ=「強」の刺激でした。
最大の強にすると、体験する男性記者が前かがみになってしまう痛みです。
参加したほかの男性も次々に痛みに顔をゆがませます。
「すごい汗が出る…押さえ込まれるような痛みというか、我慢できないというのがよく分かった」
「働いているときや楽しい予定があるときに重なったらつらいなと思った」
女性たちからは、生理痛の「再現度」が確かに高いとのこと。
「ふだん私はもっと痛みを感じているので、これくらいだなというふうに感じた」という人もいました。
元々は、生理痛の症状が軽い同性の友達に、「つらさ」をわかってほしいという女子大学生のアイデアから生まれたこの装置。
今日の体験は、誰かのつらさに寄り添うきっかけの1つになりました。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年2月6日)の情報に基づきます。