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【論文発表】ブルボン(新潟県柏崎市)がゴルフラウンド中の炭水化物摂取において「グミ」も有用な摂取源であることを確認

にいがた経済新聞

カテゴリー別炭水化物寄与率(報道発表資料より)

株式会社ブルボン(新潟県柏崎市)は、武蔵丘短期大学と関東ゴルフ連盟の協力のもと、エリートジュニアゴルフプレーヤーを対象とする調査を実施し、このほど、ゴルフラウンド中の主な炭水化物供給源がゼリー飲料、スポーツドリンク、グミであることと、食育(栄養指導)が推奨炭水化物量摂取と関連することなどを明らかにした。

この調査結果は、2023 年9月に開催された日本スポーツ栄養学会にて発表し、このほど、世界ゴルフ科学会議(WSCG)公式ジャーナル「International Journal of Golf Science(IJGS)」 に2024年2月28日に掲載された。掲載論文はこちらから確認することができる(英語版)。

論文タイトルは、Association between Carbohydrate Intake During Golf Rounds and its Related Factors in
Japanese Elite Junior Golfers(日本のエリートジュニアゴルフプレーヤーにおけるゴルフラウンド中の炭水化物摂取とその関連因子と関係)で、競技ゴルフは長時間の移動と高い認知負荷による肉体疲労や精神疲労が報告されていることに加え、消費エネルギー量が多いことも報告されているとから、米国スポーツ医学会(ACSM) は1時間を超える運動を行う場合には、1時間あたり30~60g の炭水化物を摂取することを推奨している。

さらには近年、ゴルフの競技ラウンド中の栄養摂取不足は、集中力、意思決定に悪影響を及ぼすことが報告され、炭水化物を継続的に摂取することで運動能力を高めることができることも報告されているという。今回の調査では、これまで明らかにされてこなかったジュニアゴルフプレーヤーを対象とした競技中の炭水化物の摂取状況を明らかにすることを目的とした。

飲食品の携帯状況については、調査参加者の 56.3%が食育(栄養指導)経験者で、調査参加者のうち、競技中に飲料を携帯した選手は100%、食品を携帯した選手は 90.6% だった。
また、競技中の平均総エネルギー摂取量は 629±321kcal だった。 さらに、競技中の平均炭水化物摂取量は 26.1±13.8g/h となり、そのうち推奨量を越える炭水化物を摂取できていたのは 35.9%にとどまった。
製品タイプ別の炭水化物量と寄与率競技中における炭水化物摂取は、ゼリー飲料(29.1%)による割合が最も高く、次いでスポーツドリンク(23.3%)、グミ(16.5%)となった。また、合わせた寄与率は 68.8% となった。また、女性参加者では、菓子類(グミ、焼き菓子、チョコレート菓子、キャンディ、和菓子等)による炭水化物摂取率が男性と比較し、高いことがわかったという。

考察・結論として同社は、「今回の結果はジュニアゴルフプレーヤーのプレー中における飲食品の実態を把握できたことに加え、ゼリー、飲料およびグミ等の菓子がエネルギー源として利用されていることが明らかになった。摂取量に食育(栄養指導)が関係していることが判ったが、さらなる指導や利用促進が重要であることもわかった。

当社は、菓子・飲料・食品の開発・製造・販売を通じて、豊かな生活と健康への寄与など皆様の幸せな生活に深く関わるとともに、“文化・芸術”“スポーツ”の支援活動や子供たちの情操を育む社会活動など、「心と体の健康づくり」に取り組んできた。また、菓子の製造を通じて糖質の性質や特性を学び、それらに注目した機能性に関する研究を行ってきた。糖質は身体を動かすためのエネルギー源の1つであることから、運動パフォーマンスの維持・ 向上にも寄与していると考え、産学共同による取り組みを行っている。引き続き、健康増進総合支援企業を目指し、人々の健康な暮らしに貢献できる活動を推進していく」と締め括っている。

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