【多摩散歩コース】昭島市~かつての宿場町、門前町から、アウトドアの聖地へ~
江戸時代、日光東照宮が建設され、甲州街道や日光街道の整備、治安維持を任とした八王子千人同心が日光を往還するようになると、拝島を中心に宿場として栄えた。拝島大師 本覚寺をはじめ、普明寺や日吉神社など、古寺社が多いのもこうした歴史が関係している。飛行機工場の広大な跡地を利用して誕生したモリパーク アウトドアヴィレッジは、アウトドアに特化した遊・買・食を一体化した体験型複合施設。アウトドア好きならたっぷり一日遊べる。1961年、多摩川でクジラの化石やサメの歯、魚貝の化石などが発見され、200万年前は海だったという。昭島市郷土資料室を訪ね、古代の歴史ロマンに触れてみるのもおもしろい。
【散歩コース】
スタート:新宿駅からJR中央線青梅特快で38分・490円。
JR青梅線・五日市線・八高線・西武拝島線拝島駅→(27分/1.8km)→龍津寺はけの下→(7分/0.4km)→普明寺→(5分/0.3km)→日吉神社→(すぐ)→大日堂→(2分/0.2km)→拝島大師 本覚院→(37分/2.5km)→八高線列車衝突事故モニュメント→(13分/0.8km)→諏訪神社→(32分/2.1km)→家具の博物館→(15分/1.0km)→昭島市郷土資料室→(11分/0.7km)→JR青梅線中神駅
ゴール:JR青梅線で立川駅→中央線快速で新宿駅まで47分・490円。
今回のコース◆約9.8km/約2時間30分/約1万4000歩
コイが泳ぐ清らかな湧き水「龍津寺はけの下」
天文年間(1532~1555)創建と伝わる龍津寺のはけ(崖)の下にある遊水池。「東京の名湧水57選」に選ばれていて、清冽な流れに心が安らぐ。遊歩道や休憩所が整備されている。
「龍津寺はけの下」詳細
龍津寺はけの下(りゅうしんじはけのした)
住所:東京都昭島市拝島町/営業時間:見学自由/アクセス:JR・西武鉄道拝島線拝島駅から「立川駅北口行」バス11分の「拝島会館」下車4分
コンサートも行われる古刹「普明寺」
天正元年(1573)、石川土佐守が大日堂の再建とともに創建したと伝わる。境外仏殿の大日堂と日吉神社を含めて都の史跡でもある。
「普明寺」詳細
普明寺(ふみょうじ)
住所:東京都昭島市拝島町1-20-16/営業時間:6:00~18:00/定休日:無/アクセス:JR・西武鉄道拝島線拝島駅から「立川駅北口行」バス13分の「拝島第一小学校」下車3分
本殿や拝殿周りにぐるりと施された彫刻にうっとり「日吉神社」
創建は不明だが、天正年間(1573~1592)の大日堂再建とともに建立されたと伝わる。安政2年(1855)再建の本殿や拝殿には彫刻が施されていて、見応え十分。「拝島の氏神さま」と親しまれている。
「日吉神社」詳細
日吉神社
住所:東京都昭島市拝島町1-10-19/営業時間:9:30~16:00/定休日:無/アクセス:JR・西武鉄道拝島線拝島駅から「立川駅北口行」バス13分の「拝島大師」下車1分
平安時代創建とも伝わる「大日堂」
天暦6年(952)創建と伝わり、天正元年(1573)に現在地で再建されたという。拝島公園の一角にあり、本尊の大日如来坐像が鎮座している。仁王門には金剛力士立像が安置されている。
「大日堂」詳細
大日堂(だいにちどう)
住所:東京都昭島市拝島町1-10-14/営業時間:拝観自由/アクセス:JR・西武鉄道拝島線拝島駅から「立川駅北口行」バス13分の「拝島大師」下車3分
延暦寺中興の祖・慈恵大師自作の像がご本尊「拝島大師 本覚院」
「拝島大師」とも呼ばれている古刹。本堂は、12年の歳月をかけて完成し、屋根の飾りは奈良・東大寺と同じ形の黄金色の鴟尾(しび)が付く壮大な造り。1月2・3日の初縁日には、100軒を超す露店が並ぶダルマ市を開催。
「拝島大師 本覚院」詳細
拝島大師 本覚院(はいじまだいし ほんがくいん)
住所:東京都昭島市拝島町1-6-15/営業時間:拝観自由/アクセス:JR青梅線昭島駅から「拝島駅行」バス15分の「拝島大師」下車1分
過去の悲惨な事故を物語る「八高線列車衝突事故モニュメント」
1945年8月24日、多摩川鉄橋で起きた列車同士の正面衝突で、多くの人が亡くなった。河川敷に2001年に中州から発見された車輪が設置されている。
「八高線列車衝突事故モニュメント」詳細
八高線列車衝突事故モニュメント
住所:東京都昭島市宮沢町3-15先/営業時間:見学自由/アクセス:JR青梅線昭島駅から「昭島駅南口行」バス7分の「諏訪神社交差点南」下車8分
歴史ある神社では名水が湧く「諏訪神社」
創建年は不明だが、10世紀末に諏訪大社を勧請したという伝承が残る。境内には厳島神社や第六天神社なども祀られる。境内から湧き出る湧水は東京名湧水57選に選ばれている。
「諏訪神社」詳細
諏訪神社
住所:東京都昭島市宮沢町2-35-23/営業時間:拝観自由/アクセス:JR青梅線昭島駅から「昭島駅南口行」バス4分の「経塚下」下車3分
フランスベッド工場内の博物館『家具の博物館』
タンスや椅子などのほか、家具に関する資料や文献を収蔵し、公開する日本唯一の家具専門博物館。約1800点のコレクションの中から約180点を展示する。特別展を春と秋に開催する。
『家具の博物館』詳細
家具の博物館
住所:東京都昭島市中神町1148/営業時間:10:00~16:30/定休日:水/アクセス:JR青梅線中神駅から徒歩8分
迫力あるクジラの化石レプリカ『昭島市郷土資料室』
メインエントランスでは市内で発見された約13.5mのアキシマクジラの原寸大化石レプリカがお出迎え。昭島市の歴史や民俗などを紹介する。
『昭島市郷土資料室』詳細
昭島市郷土資料室
住所:東京都昭島市つつじが丘3-3-15/営業時間:10:00~20:00(土・日・祝は~18:00)/定休日:月(祝の場合は翌)/アクセス:JR青梅線中神駅から徒歩9分
【昭島市のグルメを堪能!】
最良のソバを仕入れ、挽きたて、打ちたて、茹でたてが食べられる『sobaみのり』
2009年に自宅を改装し開業。そば粉9割、つなぎ1割の九一そばは、香りと風味がよく、喉ごしもいいと評判だ。九一蕎麦850円。舞茸ペペロン汁蕎麦1100円をはじめとした創作蕎麦も食べたい。
『sobaみのり』店舗詳細
sobaみのり(そばみのり)
住所:東京都昭島市緑町4-17-15/営業時間:11:30~14:30LO・17:30~20:30LO/定休日:第3水/アクセス:JR・西武鉄道拝島線拝島駅から徒歩7分
本を読みながら名物のサンドイッチを『ブックカフェ マルベリーフィールド』
書店を営んでいた店主が開店させた。新刊とサンドイッチが名物。「おすすめサンドイッチランチ」1300円はテイクアウトできる。
『ブックカフェ マルベリーフィールド』店舗詳細
ブックカフェ マルベリーフィールド
住所:東京都昭島市中神町1176-36/営業時間:7:00~18:00(土・日・祝は9:00~)/定休日:無/アクセス:JR青梅線東中神駅から徒歩12分
【昭島の街を探索】
一日遊べる商業施設!アウトドアの聖地・モリパークアウトドアヴィレッジ
JR昭島駅から徒歩3分の場所にある敷地面積約2万1000平方メートルのモリパークアウトドアヴィレッジ。かつての飛行機工場跡地を再生し、ビル解体時に出たコンクリート片を籠に詰めて配置したり、鉄骨を照明灯に加工したり、アウトドアヴィレッジ建設時の伐採した樹木をベンチにしたりと、当時の面影を残している。
国内外のアウトドアブランドが集結し、キャンプギアやアパレルまで、幅広いラインアップで、街歩きを楽しむアイテムも豊富にそろう。アウトドアの初心者から上級者まで魅力に触れられる商業施設だ。
ほかにも、ワールドクラスの大会が開催できる大型クライミングウォールを備えたクライミングジムやフィットネスジム、各種レッスンスタジオもある。イベントスペースを完備し、アウトドアのみならず、ワークシップをはじめとしたさまざまなイベントを開催。
『モリパークアウトドアヴィレッジ』詳細
モリパークアウトドアヴィレッジ
住所:東京都昭島市代官山2-6-1/営業時間:施設により異なる/定休日:水/アクセス:JR青梅線昭島駅から徒歩10分
取材・⽂・撮影=アド・グリーン
『東京は奥の方がおもしろい! 東京多摩散歩地図』より