札幌ホテル殺人初公判 「親子関係が逆転すると危ない!」カンニング竹山が思い語る
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時) 6月10日の放送では、月曜レギュラーのカンニング竹山が、札幌ホテル殺人で母親の裁判が始まったことについて思いの丈を語った。
竹山「邦丸さん、札幌のホテル殺人って覚えていますか? 娘が男性を殺し、父親がその犯行を手伝っていたという事件で、母親の裁判が始まったんですよね。何があったのかは裁判を見つめていくしかないんですけども、今、SNSで話題になってる記事がありまして、なるほどね、と思ったんです。精神科医の香山リカさんが、去年の9月に雑誌『創』にコラムを書いて、その記事をSNSに上げたんですね。香山さんは当時、あくまで推測として『札幌ススキノの首切断殺人事件をめぐって』というテーマで書いていらっしゃって、殺人はともかくとして、こういうことはよくあるケースだというんですね。まさに今、裁判でちょっとずつ出てきたことが、香山先生が言うことと同じパターンになっていて。一応まだ公判中ですから分からないけれども、奴隷契約書が結ばれていたとか、だからお母さんと主従関係が逆転していたとか。お父さんは精神科医なんですけども、本来なら止めるべきものが止められないままきたんじゃないかというんですね。それで実際に裁判を開いてみると、だんだんその通りに、香山先生がおっしゃるとおりになってきているみたいなんですよ。ラジオ聞いてる方の中には、もう子育てが終わってる人も多いと思うんですけど、もしかしたら自分の息子さんとか娘さんとか、お孫さんに、不登校の問題とかがあったら、心配するのは分かります。何かやってあげたい、手助けをしたいっていうのも、もちろんわかりますけども、あまりにやりすぎたために、親と子が逆転しちゃうみたいなことが起こったときは、非常に危ないんだと、それは違うんだと、ということを、香山先生のコラムから学ぶことができると思うんですよね」
邦丸「家庭内序列って、どうしても親が上っていう強いイメージがあったんだけど、一番いいのはフラットな状況なんだろうね。でもそれが大逆転して、子が親に君臨する、マウントを取っちゃうと怖いですよね」
竹山「昨日、別の仕事で精神科医の方とお話したんですけど、一番大切なのは、邦丸さんもおっしゃるように、フラットに人の話をちゃんと聞くというか、お互いにちゃんと話を聞くこと。「お前、これ違うだろう」とか「それはお前が、間違ってんだ」って説教するんじゃなくて、「その時、どう思った?」とか「そういう時は、どういう気持ちだった?」とか話を聞いてあげることが、解決に結びつくというか。心の病になった人にも、きちんと話をゆっくり聞いてあげて、全部吐き出させて「じゃあそこで悩んでいるんだね」「じゃあ、どうやって解決していこうか」「どうしたらいいかな」っていう言い方をするのが一番いいんだよ、みたいな話をしてたんです。親子関係が逆転すると危険だというのは、精神科医さんの間ではよくあるパターンというか、香山先生もこういう記事を書いてたんですよ」
邦丸「心療内科の先生がおっしゃってるのを見たことありますけど、まだ「精神科」というものに対してのハードルは高いんですってね。でも、親子あるいはご当人だけでもいいんだけども、まずはカウンセリングを受けてくれてって」
竹山「うん、そのほうがいいと思います」
邦丸「そうしないと、とにかく第一歩が進めないという話でした」
竹山「勇気を出してというか、まずカウンセリングが一番必要なことだと改めて思いましたね」