町田市 自宅の防犯対策に補助金 費用の1/2 強盗の多発受け
町田市は今年度、市民が行う住まいの防犯対策を補助する。自宅へ侵入する強盗が多発していることなどを受け実施されるもので、防犯カメラやセンサーアラームなど、自宅に設置した防犯機器の購入・設置費用の2分の1を補助する。上限は2万円で市民らの要望は高まっているという。
5月に受付開始
住民登録をしている市内の世帯が受けられるもので(1世帯1回)、4月1日以降に購入し設置した防犯機器が対象となる。カメラ付きインターホンや人感センサー及びセンサーライト、ダミーカメラなど、自宅への侵入を抑制するものがあたるといい、申請受付は5月15日(木)から。郵送またはオンラインで受けつける(購入した際の領収書などが必要)。
市は補助件数を5千件と想定し、先着順とした。担当者は「市民からの要望が強く、事業開始を急いできた。活用してもらいたい」と呼びかける。
昨年、多発
自宅へ侵入する強盗は昨年、急増した。闇バイトを発端とするもので、町田市周辺では隣接する横浜市青葉区でも発生。全国的に住宅の防犯対策の強化が叫ばれている状況にある。金森地区で地域防犯に関わる大貫博さんは「特殊詐欺を含め、地域の高齢者は狙われていると感じる。犯罪が増加の一途をたどるなか、自衛していくことは大切と考える」と力を込める。
一方、多摩地域でいち早く、住まいの防犯対策を始めたのは八王子市。自宅に設置した防犯機器の購入・設置費用に対する補助を2023年の8月から開始。予定より早く申請受付を終了することになるなど、市民の関心は高かったという。
八王子市の担当者は「25年度も実施する予定。明確なデータはないが、対策をスタートして以来、市内の犯罪件数が減少していると感じる。住まいの防犯対策が市民の意識の高まりにつながっていると考える」とする。
町田市が行う防犯対策補助金の詳細は市のHPなどで。問い合わせは市の市民生活安全課【電話】042・724・4003まで。