【今週の『呪術廻戦≡(モジュロ)の話題は?】マルとクロスの過去編がスタート!「カリヤン」の正体も判明<8話>
「週刊少年ジャンプ」にて連載中の『呪術廻戦≡(じゅじゅつかいせんモジュロ)』。
本作は芥見下々先生が原作、岩崎優次先生が作画を担当する短期集中連載作品。『呪術廻戦』の近未来スピンオフとして、乙骨憂太と真希の孫たちの物語が描かれます。
10月27日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載された第8話“ドゥーラ・ヴァル・ボビディ・メチカ(前編)”では、マルとクロスの過去編が始まりました。第4話で謎のセリフとして話題となった「カリヤン」を巡る民族間の対立が描かれていきます。
本記事では、SNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。
「カリヤン」の正体は?
第7話から場面は変わり、第8話では、マルとクロスの過去編に突入。幼少期の彼らが経験した、シムリア星での民族間の対立が描かれていきます。
登場する民族はマルやクロスたちのルメル族と、彼らと対立しているデスクンテ族。ルメル族は顔に紋章が描かれており、デスクンテ族は角が生えているのが特徴です。
彼らの争いの鍵を握るのはルメル族が神聖視している「カリヤン」という生物。カリヤンはルメル族以外を襲って食べてしまうという習性があるようで、ルメル以外の民族は「絶滅させるべき」と主張していました。しかし。ルメル族がこれを断固として拒否。国の隔離政策が施行され、彼らは僻地に追いやられてしまいます。
そして、マルとクロスは国の隔離政策で村を取り壊され、最後まで反対運動をしていた彼らの両親も殺されてしまいました。そんな隔離運動を主導したのがデスクンテであり、両民族の対立が深刻化していったとのこと。
武田の守護霊を見た時にマルが発した「カリヤン」がここで登場しました。第8話で例として挙げられたカリヤンは武田の守護霊とは違い動物のような見た目をしているのですが、描写的にも様々な姿のカリヤンがいるようです。
これを見た読者からは「カリヤン=シムリア星で言う呪霊?」といった考察の声が多数見受けられました。呪霊だとしたら、夏油傑の呪霊操術のように誰かが操っている線もあるかもしれません。武田の式神と関連付けて「ルメル族の式神として顕現し外敵から守る=ルメル族以外を襲う?」といった考察も。
「隣人」を目指す男
両民族の対立が深刻となった中、デスクンテとの共存共栄を目指すルメル族の男がいました。名をドゥーラと言い、デスクンテの貿易の手助けとなる運河を作る活動をしています。ひょんなことからマルとクロスもその活動を手伝うことに。また、ここでジャバロマも登場していました。
ドゥーラは「やられてもやり返しちゃ駄目なんだ」「ルメルが変わらなきゃデスクンテも変わらん」という思想の持ち主。マルがよく使う「隣人」といったセリフをドゥーラも使うことから、おそらく地球で見られたマルの思想や行動理念はドゥーラから学んだのでしょう。また、初めはドゥーラの思想が理解できずにいたクロスも徐々に理解を示していきました。
その後、同じ民族から反発を受けながらも活動を続け、段々と人手も増え運河が開通。デスクンテとの交易再開が決定した矢先、デスクンテの娘をカリヤンが喰い殺したということが明かされ、第8話は終了しました。
ここで気になるのはジャバロマ。現代ではシムリア側の外交特使を担当している彼ですが、そのビジュアルから胡散臭さがにじみ出ていることでも話題でした。
第8話にて、ジャバロマはデスクンテ主導の隔離政策で娘を亡くしていることが判明。ルメルの中でも一段とデスクンテが憎いはずですが、運河が開通する10年間悪態もつかずに従事してきたらしく、これには読者からも「ジャバロマ見直した」「悪人面とかいってごめん…」との声。またこれとは逆に、「ジャバロマがカリヤンを操って交易を邪魔した?」との考察もあり、意見が二分化していました。
マルとクロスの過去編が始まり、民族間の対立が描かれた第8話。今回の話を読むと、幼少期のクロスは現代のマルと同じような「隣人」の思想を持っていたと感じます。しかし現代では「奪われないためには奪うしかない」という思想になっていたため、彼の考えを変える出来事が第9話以降で描かれるのかも? カリヤンの正体なども含めて、今後も目が離せません。
[文/平田特異点]
(C)週刊少年ジャンプ2025年41号/集英社
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