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歴史と文化が息づく小江戸の街、川越の玄関口ともいえる「本川越」には、地元民だからこそ知る魅力的なスポットが多数点在しています。

私は、生まれも育ちも川越の“地元っ子”です。現在は旅行やグルメを中心に、いくつかのWebメディアでライターや編集の仕事をしていて、川越に関しては他の誰にも負けないほどの愛とこだわりがあります。

今回は、そんな私が西武新宿線の終点・本川越駅の基本情報を交えつつ、おすすめ散歩スポットを紹介します。本川越の歴史を知れば、街歩きがもっと楽しくなるはずです。

地元民目線でピックアップした、とっておきのスポットの情報を紹介します。ぜひチェックしてみてください。

本川越の散歩におすすめのスポット9選

今回は、本川越駅から徒歩約5分と駅に近い「おみやげ処 明治蔵」から、徒歩約30分と少し距離のある「あぐれっしゅ川越」まで、スムーズに巡れるようなルートでご紹介しています。

本川越の散歩スポット(1)「おみやげ処 明治蔵」

本川越駅から歩いてすぐの便利な立地ある「おみやげ処 明治蔵」は、昔ながらの蔵造りの建物が目印で、どこか懐かしく温かみのある雰囲気が特徴です。店内には、川越名物の「さつまいも」を使ったスイーツや地元の職人による和雑貨など、バリエーション豊かなお土産がずらりと並んでいます。

観光の思い出としてはもちろん、大切な人へのちょっとしたプレゼントにもぴったりな商品が豊富です。

店舗名：おみやげ処明治蔵
所在地：埼玉県川越市新富町1-10-10
営業時間：10:00～18:00

本川越の散歩スポット(2)「川越熊野神社」

本川越の散策途中にぜひ立ち寄りたいのが、地元で親しまれるパワースポット「熊野神社」です。蔵造りの街並みからも歩いてすぐというアクセスの良さで、観光の合間に気軽に参拝できます。熊野神社は、商売繁盛・縁結び・健康長寿など、さまざまなご利益があるとされ、地元の人々からも厚く信仰されています。

特に注目していただきたいのが、参道に敷き詰められた「足踏み健康ロード」です。素足で歩くことで健康運アップが期待できるというユニークな体験スポットとなっています。

境内では、豊富な種類のおみくじやお守りを授かることができるので、運試しにチャレンジしてみるのもおすすめです。静かで落ち着いた空気の中、日常を 少し離れて心をリセットできる場所で、ゆったりとした時間を過ごせます。

施設名：川越熊野神社
所在地：埼玉県川越市連雀町17-1

本川越の散歩スポット(3)「蓮馨寺」

川越の中心地に佇む「蓮馨寺（れんけいじ）」は、地域の人々に親しまれているお寺で、観光客にも静かな人気を誇る癒やしスポットです。

創建は1549年と古く、長い歴史を感じさせる風格のある佇まいが印象的です。蓮馨寺で特に有名なのが「おびんずる様」で、触れることで病気や痛みが良くなるとされ、自分の体の気になる部分と同じ場所をなでるとご利益があるとされています。

また、川越の一大イベント「川越まつり」の際には、境内に地元の屋台が並ぶ「縁日」や「夜市」が楽しめます。

施設名：蓮馨寺
所在地：埼玉県川越市連雀町7-1

本川越の散歩スポット(4)「縁結び横丁」

本川越駅付近の新たな観光スポット「縁結び横丁」は、名前のとおり“ご縁”をテーマにした、ちょっぴりロマンチックな小径です。

まるでタイムスリップしたかのようなレトロな雰囲気には、ランチにもおすすめのグルメや絶品スイーツのお店が並びます。ちょっとした食べ歩きやお買い物を楽しめるため、川越散策の途中で立ち寄るのにぴったりな場所です。

施設名：FOOD HALL（縁結び横丁）
所在地：埼玉県川越市連雀町8-1

本川越の散歩スポット(5)「時の鐘」

本川越駅付近の街歩きで外せない名所といえば、「時の鐘」が挙げられます。江戸時代から約400年もの間、時を告げ続けてきたこの鐘は、まさに小江戸川越のシンボルともいえる存在です。蔵造りの街並みにすっと溶け込む木造の鐘楼は、高さ約16メートルで、見上げるとどこか凛とした美しさを感じます。

現在の「時の鐘」は、明治時代に再建された4代目ですが、その姿と役目は今も変わっていません。毎日朝6時から夕方6時まで1日4回、やさしい鐘の音が川越の町に響き渡っています。その音色は「日本の音風景100選」にも選ばれ、多くの人々の心を静かに打ちます。

昼のにぎやかな蔵の街に響く音と、夕暮れ時に聞く静かな余韻。それぞれの時間で違った味わいがあるところが魅力です。川越の“今”と“昔”をつなぐ「時の鐘」を訪れた際は、ぜひその音色に耳を傾けてみてくださいね。

施設名：時の鐘
所在地：埼玉県川越市幸町15-7
鐘つき時間：1日に4回、自動鐘打機により鐘つきを行っています。
午前6時・正午・午後3時・午後6時

本川越の散歩スポット(6)「スターバックスコーヒー川越鐘つき通り店」

「時の鐘」のすぐ近くにある「スターバックスコーヒー 川越鐘つき通り店」は、伝統的な蔵造りをモチーフにした和モダンな建物で、街の景観に美しく溶け込みながらも、スタイリッシュな雰囲気を放つおしゃれな空間です。

店内には木の温もりを感じる落ち着いたインテリアが広がり、観光の合間にゆっくり過ごせる憩いのスポットです。窓際の席からは蔵造りの街並みを眺めながらドリンクを楽しめて、まるで“川越時間”に身をゆだねるような贅沢なひとときを味わえます。

伝統と現代のセンスが美しく融合したこの店舗は、川越散策の新しいスポットとしておすすめです。

店舗名：スターバックス川越鐘つき通り店
所在地：埼玉県 川越市幸町15-18
営業時間：8:00～20:00
定休日：不定休

本川越の散歩スポット(7)「菓子屋横丁」

「菓子屋横丁」には、昔懐かしい駄菓子屋さんのほか、おしゃれなドリンクや食べ歩きグルメを楽しめるお店が軒を連ねています。店先には色とりどりの飴玉や昔ながらのふ菓子などが並んでいます。

菓子屋横丁は通りを見ているだけでも楽しく、小さなお子さんから大人まで、年齢を問わず笑顔になれる場所です。職人さんが目の前でお菓子を作ってくれるお店では、お菓子が作られる様子を見ながらできたてを味わえます。季節ごとの限定品や川越らしいさつまいもを使ったお菓子も要チェックです。

施設名：菓子屋横丁
所在地：埼玉県川越市元町2丁目

本川越の散歩スポット(8)「川越氷川神社」

「川越氷川神社」は、約1,500年の歴史を持つ由緒正しい神社です。特に「縁結び」のご利益があるとされているため、多くの参拝者が訪れているのを見かけます。

境内に一歩足を踏み入れると、そこはやわらかな光に包まれた静かな空間です。特に夏の風物詩「縁むすび風鈴」は、色とりどりの風鈴がトンネルのように吊るされ、風に揺れる音が涼やかに響きます。フォトジェニックで幻想的な光景は、訪れる人の心を癒やし、思い出に残るひとときを演出してくれるでしょう。

また、恋みくじや小さな「縁結び玉」、木製の絵馬など、ここならではのお守りも魅力があります。朝早くから開門しているため、静かな朝にゆっくり参拝するのもおすすめです。

施設名：川越氷川神社
所在地：埼玉県川越市宮下町2-11-3

本川越の散歩スポット(9)「あぐれっしゅ川越」

川越氷川神社からほど近く、地元の魅力がぎゅっと詰まった直売所「あぐれっしゅ川越」。ここは川越市や近隣の農家さんが丹精込めて育てた野菜や果物、手作りのお惣菜などがずらりと並ぶ、まさに“川越の台所”のような存在です。

朝採れの新鮮な野菜や旬の果物は、どれも彩り豊かで味わい深く、お土産にも自宅用にもぴったり。ほかにも地元産の卵やお米、加工品や焼きたてのパンなど、地産地消のメリットを存分に感じられる素敵な商品が所狭しと並んでいます。

敷地内には軽食を楽しめるスペースがあり、お買い物の合間にひと息つけるのは嬉しいポイントです。観光だけでなく、地元の“日常の豊かさ”にも出会える「あぐれっしゅ川越」は、思わず川越に住みたくなるような魅力が詰まったスポットといえるでしょう。

施設名：あぐれっしゅ川越
所在地：埼玉県川越市城下町45-3
営業時間：9:00～17:30
定休日：第3水曜日（祝日の場合営業）

歴史ある文化を楽しめる街「本川越」で散歩を楽しもう

本川越駅に降り立つと、まず出迎えてくれるのは、どこか懐かしく、それでいて洗練された街の空気です。蔵造りの街並みに「時の鐘」の音、駄菓子の甘い香りが漂う菓子屋横丁など、まるで物語の中を歩いているような散策が楽しいエリアです。

歴史情緒あふれる街並みのすぐそばには、便利な生活インフラや大型スーパーがそろっていて、江戸の風情を守りながらも、モダンな暮らしがしっかり根付いています。都心へアクセスしやすく、通勤・通学にも無理がない立地です。

週末やふとした休日には、観光地に住んでいるような贅沢さを感じられる「旅と日常が溶け合う暮らし」が、ここにはあります。まずは、旅するように川越を訪れてみてください。その時間の中で、きっと「ここで暮らす」という選択肢も、自然と心に浮かんでくるでしょう。

この記事では画像に一部PIXTA提供画像を使用しています。