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【広浜鉄道 今福線】一度も列車が走ることのなかった「 幻の鉄道遺跡」!全てが巨大すぎる秘境スポット!|浜田市

na-na

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こんにちは、うがちゃんです。
急に涼しくなり季節が秋めいてまいりました!今回はこれからの紅葉・行楽シーズンにもピッタリ!映画のセットに迷い込んだようなスポットに行ってきました!

広浜鉄道 今福線

島根県浜田市の幻の鉄道遺跡と言われる『広浜鉄道今福線』。広島と浜田をつなぐ広浜鉄道の島根県側のルートとして構想されていたもので、旧線と新線から成り立ちます。
2度の工事中止によって、一度も使われることなく「幻の広浜鉄道」に。現在は、地域のシンボルとして愛され、地元の人々と共に歴史を刻んでいます。

今福線 旧線
山陰と山陽を繋ぐ鉄道ルートとして開通を目指して着工。昭和8年~鉄道工事が始まり、昭和15年の完成間際に戦争によって工事は中止されました。
今福線 新線
戦後…旧線とは別に浜田駅を拠点とする
ルートの鉄道ルートの工事を再開しましたが、国鉄の慢性的な赤字により再び工事は中止に。

幻の鉄道 探検のポイント

バイクや自転車で巡るのも憧れますね~♪

おすすめは【車】移動!

〇今福線旧線は
山陰本線下府駅~石見今福駅まで約15km
〇今福線新線は
山陰本線浜田駅を起点とする約12km
各地にトンネル跡や橋梁(きょうりょう)、橋脚などの遺構が点在しているので車は必須ですね!

見学には一部申請が必要!

基本的には自由に見学できますが、
一部の場所については、安全上の理由により浜田市の許可が必要となります。
見たい場所を事前に調べ、必要であれば浜田市観光交流課に申請をしておきましょう!
(しっかり申請をすればトンネル内に入ることも可能♪)

今回は取材のため、事前に浜田市に
許可を得てから行ってきました~!

今回はいくつかある遺跡の中から
“これは絶対行くべきスポット”を
紹介します~!

第一下府川橋梁と


広浜鉄道今福線4連アーチ橋

今福線の旧線と新線が交わるとっても
珍しいスポット。森の中に続く道を
ナビに従って車で進んでいきます。
すると、開けた草むらに車を停めて…

奥を見てみると…
長ーく続く橋!

新線・第一下府川橋梁

↑こっちが新線である第一下府川橋梁
高さは14m、長さは86mもあります!
許可がなくても橋の上を渡ることができ、
隣を見ると4連アーチ橋を眺めることができます。

旧線・4連アーチの橋
実際に映画やドラマの撮影地として使用。

↑旧線の4連アーチの橋
高さは14mですべて長さは62m!
ちなみに・・・
14mは15階建てのビルくらいの高さ!
橋から景色は壮大で、下を覗いてみると
川が流れています!
こちらの橋を渡るには許可が必要です。

ちなみに車で走ってきた通りは、
鉄道として使われるはずだった道でした!
各所に今は普通の道路として利用されている場所がたくさんあります。

立ち入り禁止区間に潜入!


高さ14メートルの4連アーチ橋

多くの人が利用する遺構エリアは、歩きやすいように
草刈りなどの整備もされています。

事前に浜田市に許可を得て、
柵についた鍵をOPEN~♪
4連アーチ橋を渡らせていただきました!

橋には手すりなどはなく両脇はもう…
草が生い茂っていたので慎重に橋を渡ります。

見つかりますか?橋の上にいますよ~!

やっほ~!新線の橋から見ると…
こ~んなところにいますよ~!
映画の世界に入ったような素敵な景色に
感動しました。

全長1633m


下長屋トンネル

許可がなくても歩くことができる
第一下府川橋梁を渡った先にあるのが…
全長1633mもある【下長屋トンネル
トンネルの前に立つと…暗闇から
ひゅ~っと冷たい風が吹いてきます!
吸い込まれそうになる~!

立ち入り禁止区域に潜入!


下長屋トンネルの中へ…!

下長屋トンネルに入ってみたい方は
許可が必要です!頑丈にぐるぐると
掛けられた鎖のカギを開けて・・・。

やっほ~!声がすご~っく響きます。

トンネルが長すぎて
反対側は点の光しか見えません。
何かの数字が書かれています。
トンネルの中から外を見るとこんな感じ。

反対側の出口を見ると…トンネルが
長すぎて光がもう粒になってます。
壮大です・・・。

下長屋トンネルの向こう側

ちなみに下長屋トンネルの向こう側は
車で10分のところにあります!
気になる方はチェックしてみてください♪

このトンネルの先をたどっていくと、
今福橋梁』があります。

結構大きい!
何も知らずに見ると…
どこも繋いでいない謎の橋ですが
この橋梁もあの下長屋トンネルへと
続く道の一部だったんですね~!
地域の方によって周辺に桜の木が植えられたそうです。いつかは沿線を囲む
桜並木が見ることができるかも…♡

おろち泣き橋

続いては…
ナビに従って【おろち泣き橋】へ
この橋の下のとある場所に立つと
不思議な音が聞こえる場所があります。

異世界に来たような…

地元の方が作った扉を開けて矢印の方向に進むと橋の下に降りることができます。
のどかな自然に囲まれた景色を眺める
ことができ、アーチから見る景色は
まん丸で小さな地球を見ているようでした♪

これが目印の看板。
地形の変化で少し場所がずれていました!
この看板の周辺をうろうろしてみて!

そして、
この目印の看板の前に立ってみると…
ぼわ~~んと何かに包まれたような、
大きな川の音?が聞こえます!
一歩ズレると普通の音なのに…
この看板の前に立った時だけスゴイ音!
今福線が開通しなかったことを悲しんで
“おろち”が泣いている声と言われています。

4連アーチ橋と今福第四トンネル

今福第四トンネルと、その前にかかる
4連アーチの橋。
ここは許可を取らなくても気軽に橋を渡って、トンネルを通ることができます!

ちなみに広浜鉄道今福線は
土木学会という組織から『選奨土木遺産』に認定されています。
中国地方では40か所あるようです。
選ばれた理由は、
『未完成に終わった鉄道のコンクリートアーチ橋が一群として現存し、山間の景観に溶け込み悲運の歴史を伝えている』といった点が評価されているそうです。

この4連アーチ橋を渡って…
トンネルの中に入ってみました。

ココは自由に中を歩くことができます。

このまま先に歩いていったら別世界に
繋がっていそうな・・・
そんな感覚に襲われます。

中に入ると真っ暗!
先を見ると向こう側の光が差し込んできています!

中にはボコっとしたダイヤのような形の
へっこみがありました。

ダイヤの様な形のへっこみ!
ここは退避スペース

これは整備などに使う退避スペース!
整備作業中などに鉄道が通過した際に
この隙間に入って退避するそうです。

写真・右上に集まるフワフワたち・・・↑

上を見上げてみると…ふわふわしたもの
が集まってぶら下がっていました。
これはコウモリ
なんだか久しぶりに見たなぁ~。
今回は見に行きませんでしたがトンネルを抜けると奥に1連アーチ橋があるそうです!

コンクリート群には様々な数字が書かれています。
これはどういう意味なんでしょうか?
知ってる方いたら教えてください♪

トンネルに入るとドキドキ、
ワクワクしてきました~♪
トンネルを見たり通ったりするのが
こんなに面白いなんて・・・!!
広浜鉄道といい…畳ヶ浦トンネルといい…
トンネル愛が芽生える町・浜田ですね。

まるで巨神兵…!!


迫りくる巨大な橋脚群

今福線 橋脚群』とナビに入れて
車を走らせます。カーブを越えた先に
いきなり現れるのが…

ドーンッ!ドーンッ!高さ15mの
大きな柱が力強く立っています!
(ビルの高さ5階レベルです↑)

柱の下にいるのがうがちゃん

柱の前に立ってみると…
左下に立っているのが私(身長165㎝)。
今までビル以外にこんなに大きなコンクリートの塊を間近で見たことがなかったので大興奮でした!!

この柱たちを上から見ることができる
展望台があるという事で…
看板の横にある階段を上ります。

HPを見たときには、ドローンの画像化と思っていましたが…
この景色見れるんですね!!

わ~!
写真だと見えづらいかと思いますが、
この巨大な柱が向こう側の山まで続くように建っているんです!

展望台の上にはトンネルがあり、
ココから橋脚の上を通って向かい側の
山まで鉄道が続いていくはずだった場所!
壮大すぎる景色に感動しました!!

皆さん、広浜鉄道今福線は最高です!
もう一度言います。
広浜鉄道今福線は最高です!
これくらいテンションが上がりました。

広浜鉄道を見るガイド

今福線ガイドの会が主催する
広浜鉄道ガイド』があります。
遺構の場所が点在しているのでガイドさんがいると安心ですね♪

問い合わせ先:今福線ガイドの会
連絡先:090-4147-2969 
※14日前までにお電話にて予約必須
案内コース:お時間に合わせて応相談
料金:3000円

こんな感じで道が整備されます!

2月ごろには広浜鉄道を歩く
ウォーキング大会も開催されるそうです。
普段は立ち入り禁止の高さ14mの4連アーチ(うがちゃんが写真を撮った場所)の上や全長1.6kmの下長屋トンネルの中を歩くことができるとってもレアな体験です。
ぜひぜひチェックしてみてください♪
→<はまナビ>

おわりに

下長屋トンネルではこんなポストカードが
記念にいただけます♪

幻の広浜鉄道を追う旅はいかがでしたか?
正直、今まで鉄道や建築物にはあまり
興味がありませんでしたが、この壮大な
景色に圧倒されワクワクが止まりませんでした。

メッセージを記入できるノートも!
皆さん感動体験を綴っていました。

トンネルの位置や橋脚の位置から…
「ここをこうやって~通るはずだったのか!」など妄想を膨らませながら見るのも
また面白い!
広浜鉄道周辺は10月下旬~11月中旬に
紅葉の見ごろを迎えるそうです!
赤や黄色の木々に囲まれた今福線が見られるのも楽しみですね~!
皆さんもぜひ『広浜鉄道今福線』を追う旅をしてみては?

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