Yahoo! JAPAN

<学生服を家で洗うコツ>ブレザーも学ランもハードル高い…お洗濯マイスターに聞く3つのポイント

ママスタセレクト

子どもが毎日のように着る学生服は、衣替えのシーズンや長期休みのタイミングで洗濯をする家庭も少なくないでしょう。自宅で洗える制服ならばクリーニングに出すことなく簡単に洗濯ができるはずですが、制服は普通の洋服とは違ってハードルが高いと感じることもあるのではないでしょうか。そこでライオン株式会社のお洗濯マイスター、大貫和泉さんに上手な制服の洗濯の仕方を教えていただきました。

制服を洗う際の3つのポイント

制服は普段の洋服とは違って洗えないのでは? 洗えるとしても時間がかかって面倒そうと思うかもしれません。でも洗濯表示を確認し自宅で洗える制服であれば、洗濯機のコースと洗剤に気をつけて普段の洗濯物と同じように洗うことができます。時間も特別長くかかることもありません。

制服を上手に洗うためには以下の3つのポイントを押さえましょう。 1:洗濯表示の確認 2:「弱水流コース」を選んでやさしく洗う 3:形を整えて陰干しをする

自宅で洗えるのか洗濯表示をチェック

筆者撮影

制服のタグなどについている洗濯表示を見たときに、家庭洗濯が可能な表示があれば自宅での洗濯ができます。洗濯オケのマークの中に「×」が書いてあると、自宅での洗濯はできないと覚えておくとよいかもしれません。

洗濯コースを選び、洗濯ネットに入れて洗う

洗濯機によっては洗い方のコースがたくさんあるかもしれませんが、そのなかから「手洗いコース」もしくは「おしゃれ着コース」など弱水流コースを選びます。洗剤は型くずれ、色あせ防止効果のある「おしゃれ着用洗剤」がおすすめです。もし襟や袖口など汚れが気になる部分があれば、おしゃれ着用洗剤の原液を塗ってから洗濯すると効果的です。

画像:ライオン株式会社提供

洗濯コース、洗剤を選んで制服を洗濯機に入れることになりますが、このときに洗濯ネットに入れて洗うのが必須です。洗濯ネットには制服の上下1枚ずつ、畳んで入れましょう。また洗濯機に制服を入れると浮いてしまうことがあるので、手で押し込むようにすると全体を沈ませることができます。そうしてから洗濯を始めましょう。脱水は洗濯機で設定ができる最も短い時間で行います。理想は1分ほど。そして脱水の強弱を設定できるならば1番弱い設定にしましょう。

形を整えてから陰干しをする

脱水が終わった制服は形を整えて陰干しをします。ブレザーは肩を持って振った後でハンガーにかけるといいでしょう。このとき注意したいのは、肩の部分に厚みのあるハンガーを使うこと。もしそのようなハンガーがなくても、普段使っているハンガーにタオルを巻けば厚みを出すことができます。ボタンははずしておいて襟の形を整えるのも忘れずに。袖口にくるくると巻いたタオルを入れておくと、おもりとなってシワを防ぐことができるでしょう。ちなみにこのワザは、制服のズボンを干すときにも使えます。

セーラー服は襟についている線が縮みやすいので、指先で軽く引っ張って伸ばしておきましょう。スボンやスカートはウエスト部分を上にして干します。先ほど少し紹介したように、スボンの裾にも巻いたタオルを入れておくとシワができにくくなります。プリーツのスカートは、プリーツをしっかりと伸ばしましょう。ズボンもスカートも、ウエストが筒状になるように干すのがポイントです。

学ランの襟は洗っても型崩れしない?

男の子が着る制服の中には、学ランもあります。学ランは襟が立っているデザインですが、自宅で洗うとその襟の形が崩れてしまうのではないかと不安かもしれません。でも自宅で洗える学ランであれば、型崩れがしないように設計されています。洗濯ネットに入れて、「手洗いコース」か「おしゃれ着コース」などの弱流水コースで洗って問題ありません。

汗が気になる時期は、毎週洗ってもいい?

気温が高くなる時期では、汗が気になってしまいます。制服に汗がついて汚れや匂いの原因になると思うと、毎週のように洗濯したいと考えるもの。一方で何度も洗うと型崩れや色落ちなどが心配になってしまうのではないでしょうか。でも自宅で洗える制服は毎週洗っても耐えられるような設計になっていることが多いので、弱水流コースで優しく洗えば型崩れなどの心配はほぼありません。むしろ汗や皮脂汚れは時間が経過すると落としにくくなるので、毎週洗った方が汚れやニオイがすっきりと落とせます。

洗った後にしておくとよいこと

洗濯をした後にアイロンをかけると、シワがなくなり綺麗に仕上がります。テカリ防止のために、あて布を忘れないようにしましょう。また撥水加工がされている制服は、その効果が弱くなってきたら撥水スプレーを全体にかけることで、撥水性を保つことが可能。風通しのよい屋外で、洋服から20cmほど離すのがポイント。スプレーが終わったら完全に乾かすことも大切です。

子どもが毎日のように使う制服も自宅で洗えるようになっているケースが多いようです。しかしなかには自宅で洗えない制服もあるので、洗濯前の洗濯表示の確認は必ず確認しましょう。自宅で洗濯ができればクリーニング代の節約にもなりますし、汚れが気になったときにすぐに洗濯ができます。今回紹介した方法を参考にしながら、自宅でも制服を洗ってみてはいかがでしょうか。


【関連記事】

おすすめの記事