ヘルシーランチを通して食の大切さを伝える「Café&Meal Cache-Cache」。
身体のことは気になっていても、つい毎日の食事をおろそかにしてしまう人は多いと思います。今回ご紹介する「Café&Meal Cache-Cache(カフェアンドミール カシュカシュ)」の片山さんは、料理を通じて食の大切さを伝えたいと考えています。隠れ家みたいな雰囲気のあるお店にお邪魔して、片山さんから料理のこだわりについてお話を聞いてきました。
Café&Meal Cache-Cache
片山 理絵 Rie Katayama
1974年新潟市中央区生まれ。建築会社や結婚式場で働いた後、専業主婦を経て小規模保育園に就職し給食の調理を担当。2022年に「カフェ&ミール カシュカシュ」でランチ営業をはじめる。食育アドバイザー、子ども食育健康管理コーディネーター、健康食コーディネーターなどの資格を持ち、自宅で料理教室を開いていたこともある。
食の大切さに目覚め、料理の道に進む。
——入口が小さくて、まるで隠れ家のようなお店ですね。
片山さん:店名の「Cache-Cache」はフランス語で「かくれんぼ」という意味なんです。隠れ家のようなお店を目指しているそうです。
——片山さんはこのお店のオーナーなんですよね?
片山さん:実はダイニングバーの店舗を間借りして、お店が空いているランチタイムに営業させていただいているんです。
——あ、そうだったんですね。ところで片山さんが飲食業をはじめたのはどうしてなんですか?
片山さん:以前は建築会社や結婚式場で働いていたんですけど、結婚を機に専業主婦になったんです。その期間に義理の姉夫婦から栄養学や料理を教わって、食の大切さに目覚めました。食べることで体が作られているということを多くの人に伝えていきたくて、食に関わる仕事をしようと思ったんです。
——それからはどんなお仕事を?
片山さん:保育園に就職して、給食の調理を担当することになり、調理師免許も取得しました。そのときに感じたのは、食生活の乱れもあって食に興味のない子どもが多いことです。朝食はスムージーだけ、夕食はコンビニのおにぎりだけという子が多かったんですよ。
——現代の生活習慣がそういった食事をさせるんでしょうね。自分でお店をはじめたのは、どんないきさつがあったんでしょうか?
片山さん:少子化の影響で園児の数が減って、勤めていた保育園が閉園になってしまったんです。同じグループの給食センターに勤めることを勧められたんですけど、自分が考えて作った料理を食べてもらえる仕事がしたかったので辞退しました。そんなときに友達を通してこの店のオーナーを紹介してもらって、ランチタイムに営業させてもらうことになったんです。
野菜をたっぷり使ったワンプレートランチ。
——どんなメニューで営業されているのでしょうか。
片山さん:健康にこだわった日替わりメニューを、ワンプレートで提供しています。料理の内容は3〜4種類からお好きなものをお選びいただけるんです。
——そのときどきの旬な食材に合わせた料理を楽しめるんですね。
片山さん:仕入れを済ませて店に向かう車のなかで、その日の献立を考えています。以前は前日の夜に考えていたんですけど、考えているうちに眠れなくなってしまうのでやめました(笑)
——考えることに熱中してしまうんですね(笑)。健康にこだわる上で、どんな料理を心掛けているのか教えてください。
片山さん:栄養のバランスを考えて野菜を多めにして、できるだけいろんな種類の食材を使うようにしています。自家製にもこだわっていて、調味料から手作りしているものも多いんですよ。ごはんにもいろんな栄養素が豊富に含まれている十六雑穀米を使っています。
——「食の大切さを伝えたい」という思いが、料理のこだわりからも伺えますね。ヘルシーな食事を求める人に喜ばれそうです。
片山さん:家庭では使わないほど豊富な野菜を使っているので、女性をはじめ健康意識が高めなお客様が多いですね。普段は昼食にラーメンやカツ丼を食べている男性も、胃を休めるためにいらっしゃいます(笑)
——日頃はがっつりした食事をとっている人も、週に一度はこちらのランチを食べた方がいいかもしれませんね(笑)。ちなみに、おすすめのメニューがあったら教えてください。
片山さん:お菓子作りが好きで家庭でも子どもと一緒に作っていたので、スイーツには自信があります。お料理よりスイーツを食べてほしいかも(笑)
——お店をはじめてみて大変だと思ったことってありますか?
片山さん:お客様にご来店いただくことが大変でしたね。ご近所にチラシをポスティングしてみたんですけど、思ったほど反響がなかったんですよ(笑)。でも、お客様がお客様を呼んでくださって、クチコミで少しずつ増えていきましたね。
——なるほど。では、お店をやってみて楽しいと感じることは?
片山さん:いろんな方と知り合えることと、自分が作った料理を目の前で食べていただけて、反応を見られることですね。大変なことも多いけど、お店をはじめて良かったと感じています。
——これからも料理を通じて、食の大切さも伝えていってくださいね。
片山さん:ありがとうございます。そのためにもいつか自分の店舗を持って、自宅で開いていた料理教室を再開したいと思っています。
Café&Meal Cache-Cache
新潟市中央区堀之内南1-17-7 ロータス日東マンション
080-7626-7554
11:30-14:00/17:00-22:00
日曜休