座間の兼田さん 声を震わせ戦争紙芝居
戦争をテーマにした紙芝居が7月22日にハーモニーホール座間で開催された。作者は座間市相武台の兼田智子さん(91)=人物風土記で紹介。座間に残る「高座海軍工廠(こうしょう)」の台湾少年工と戦争で子を亡くした母との交流を描いた作品や、夫・儀明さん(故人)の戦争体験をもとにした作品を上演した。
スクリーンには鮮やかな手描きの絵を次々に表示。兼田さんは兵士や家族などのセリフに感情をこめて声を震わせ、歌を交える一幕も。上演後「敵にも愛する家族がいる」という儀明さんの言葉とともに「戦争になるとこんな当たり前の事が考えられなくなる。本当に怖い」と語りかけた。