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「見えた!」春の5星座に歓声 世界遺産・橋野鉄鉱山で楽しむ星空観察会

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす


 釜石市の観光地域づくり法人、かまいしDMC(河東英宜代表取締役)は4月30日、橋野町の世界遺産「橋野鉄鉱山」で春の星空観察会を開いた。社員有志で結成する天文部(6人)が企画。市内の親子ら32人が参加し、“春の大三角形”で有名な星座群などを肉眼や望遠鏡で観察した。星空観察会は今後も四季ごとに開催していく予定。

 月明かりの少ない新月の時期に、鵜住居町根浜海岸などで行ってきた同観察会。今回は標高が高く、街灯の明かりの影響を受けない橋野鉄鉱山を観察会場に選んだ。天文部の川崎杏樹さん(25)=いのちをつなぐ未来館スタッフ=が解説を担当。春に見られる代表的な5星座を配布資料で示しながら紹介した。


配布資料を見ながら春の星座について学ぶ参加者


 7つの星がひしゃく形に並ぶ“北斗七星”で知られる「おおぐま座」、“北極星(ポラリス)”が目印の「こぐま座」は、北の空で1年中見ることができるが、高く上る春からが観察におすすめ。「うしかい座」「おとめ座」「しし座」は、目印となる明るい星(一等星、二等星)を結んだ“春の大三角形”が有名。川崎さんは各星座の特徴、位置関係などを説明し、見つけ方をアドバイスした。

 観察会前日の29日が「東方最大離角」(内惑星が太陽から最も離れて見える時)で、水星の一番の観察チャンスとなったことも紹介。西の低い空に見えることから、西側が開けた場所での観察をすすめた。夜間の過剰な照明や不必要な点灯が動植物に与える影響「光害(ひかりがい)」についても解説し、環境問題への意識啓発を図った。

 会スタート時は薄曇りで星が見えるか心配されたが、資料解説が終わるころには雲が晴れ始め、頭上の北斗七星は肉眼でも確認できるまでに。参加者は天文部が用意した天体望遠鏡を代わる代わるのぞき込み、春の星座群に理解を深めた。

天体望遠鏡でも星を観察。なかなか見られない光景に興味津々


 鵜住居町の佐々木智桜さん(8)は「家から見るより、たくさんの星が見えた。しし座やおとめ座も見ることができた。自分の生まれ星座のうお座も見てみたい」と興味をそそられた様子。母智恵さん(39)は「街灯がないので見えやすい。解説にギリシャ神話の話もあったが、このような体験が子どもの読書や調べ学習のきっかけにもなれば」と期待する。

 同社天文部は星好きの社員が意気投合し、2020年12月に結成。「釜石にも星がきれいに見える場所があることを知ってほしい」と市民向けの観察会を始めた。メンバーは市主催の星空観察会でも講師を務める。佐々学さん(42)=うのすまい・トモス施設管理者=は「釜石は全体的に星がきれいだが、地元の人は意外と意識していない。ここ橋野では宇宙を旅した種から育てられた“宇宙桜”(日本三大桜・三春滝桜の子孫木)も育つ。子どもたちが天文学者を目指すなど宇宙に夢を持つ機会にもなれば」と、継続開催に意欲を見せた。

約1時間の観察を楽しみ、最後は全員で記念撮影

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