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新しいコーヒー体験が楽しめる「DOORS COFFEE WORKS」。

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新しいコーヒー体験が楽しめる「DOORS COFFEE WORKS」。

新潟市東区にオープンしたばかりの「DOORS COFFEE WORKS(ドアーズコーヒーワークス)」では、コーヒーの飲みくらべやコースメニューといった、コーヒーのちょっと変わった楽しみ方を体験できるんです。「コーヒーの美術館」と掲げたコンセプトの根底には、オーナーの斉藤さんが留学先のメルボルンで触れたコーヒー文化がありました。

DOORS COFFEE WORKS

斉藤 拓未 Takumi Saito

1993年新潟市北区生まれ。秋田大学在学中にオーストラリアへ留学し、メルボルンのコーヒー文化に触れる。卒業後は宮城のコーヒーショップで経験を積み、2023年7月に新潟市東区で「DOORS COFFEE WORKS」をオープンする。趣味は多く、現在はウイスキーとサウナにハマっている。

留学先のオーストラリアで、日本とは違ったコーヒー文化に触れる。

——斉藤さんがコーヒーにハマったのは、いつですか?

斉藤さん:外国人を教える日本語教師をめざして、秋田大学で勉強していた頃です。コーヒー豆を買いに行ったお店で、焙煎の待ち時間に試飲したコーヒーがあまりに美味しかったので、それから興味を持つようになりました。

——ちょっと珍しいお仕事を目指していたんですね。

斉藤さん:そうかもしれませんね。実際に体験してみたかったので大学を休学してオーストラリアに渡って、日本語教師のボランティアを体験してきました。とてもやりがいを感じましたけど、英語が話せな過ぎて泣きながら図書館で勉強しました(笑)。そのおかげで、今では英語がペラペラ話せるようになりました。

——英語も習得できて、とても実のある体験ができたわけですね。

斉藤さん:いろんな体験ができたなかでも、メルボルンのコーヒー文化に触れることができたのは大きかったですね。

——それはどうして?

斉藤さん:メルボルンっていうのは、信号よりもカフェの数が多いほどコーヒー文化が盛んで、バリスタ修業のために世界各地から人が集まってくる街なんですよ。

——へぇ〜、日本のコーヒー文化とはどこか違うんですか?

斉藤さん:かなり違いますね。コーヒーの平均レベルが高いので、美味しくないコーヒーに当たることがないんです。だからコーヒーが美味しいのは当たり前で、コーヒー以外のフードメニューや雰囲気づくりに力を入れているお店が多いんですよね。

——なるほど。日本だとコーヒーだけを味わいに行くお店が多いですけど、フードや雰囲気も味わいに行くわけですね。

斉藤さん:そうなんです。日本のコーヒーショップとは雰囲気もまるで違って、もっとカジュアルに友人や家族とコーヒーを楽しんでいるんですよ。そんな姿が僕の目にはとても素敵に映って、美味しいコーヒーを飲むことは世界平和につながるんじゃないかと感じました。帰国する頃には日本語教師よりも、コーヒーに携わる仕事に就きたいと思うようになっていたんです。

——それじゃあ、大学卒業後はコーヒー関係の仕事についたんですね。

斉藤さん:じつは在学中から仲間と一緒に「DOORS CAFE(ドアーズカフェ)」というコーヒー活動のサークルを作って、大学の中にカフェをオープンしたり、イベントに出店してドリップコーヒーを提供したりしていたんです。

——なかなかアクティブですね(笑)。「DOORS CAFE」って名前にはどんな意味が込められているんですか?

斉藤さん:「大学と地域をつなぐ扉」や「コーヒーの世界への入口」といった意味でつけたんです。その思いは店名と共に「DOORS COFFEE WORKS」にも引き継いでいますね。

——なるほど。店名のルーツはその頃にあったんですね。

斉藤さん:「COFFEE WORKS」の部分は、お世話になった「ファンタジアコーヒーワークス」というカフェの店名から、感謝の意味を込めて使わせていただきました。そこのマスターには抽出や焙煎の技術を教わっただけじゃなく、当時使われていた機材も譲っていただき、現在当店で使わせていただいているんです。本当に感謝しています。

——まさしく恩人ですね。大学卒業後はどんな仕事をしていたんですか?

斉藤さん:気仙沼にあるコーヒーショップで働きました。バリスタとして入店して以来、店長や工場長を経て、豆の買い付けや各店舗の管理まで任せていただけるようになったんです。ここでの経験が自信につながり、自分の店をオープンするきっかけになったと思います。

——秋田や宮城ではなく、新潟に戻って店をオープンしたのはどうしてなんですか?

斉藤さん:僕は新潟市内の県立高校に通っていて、とても恵まれた環境のなかで勉強させてもらっていました。いつかは新潟でお店をやって地元に恩返しをしたいと思っていたんです。

いろいろな楽しみ方ができる「コーヒーの美術館」を目指す。

——お店のオープンで苦労したことはありましたか?

斉藤さん:大変なことだらけでした(笑)。なかでも物件の契約が済んでいるのに、消防法に引っかかって営業できなくなりそうになったのは焦りましたね。消防法について自分でいろいろ調べて、なんとかクリアすることができたんですよね。

——それは危ないところでしたね。オープンにあたっては、どんなお店にしようと思いましたか?

斉藤さん:コンセプトは「コーヒーの美術館」なんです。

——どういう意味なのか教えてください。

斉藤さん:僕はときどき美術館に足を運ぶんですけど、芸術作品って知識がなくても「綺麗」「面白い」「自分好み」といったように感覚だけで楽しむことができるんです。でも、作者や作品について掘り下げて学べば、より深く楽しむこともできるんですよね。コーヒーもそれと似ていて、気軽に楽しむことも深く極めることもできるんです。

——なるほど。確かに似ているかもしれませんね。「コーヒーの美術館」を楽しんでもらうために、こだわっていることはあるんでしょうか?

斉藤さん:コーヒーに詳しくない人が飲んでも楽しめるように心掛けています。そのためにハッキリしたわかりやすい味作りにはこだわっていますね。あと提供するコーヒーには解説のカードをつけて、どんなコーヒーなのかをご案内するようにしています。1杯1杯のコーヒーが美味しいのはプロとして当たり前なんです。それをお客様にどう楽しんでもらうかが大事だと思っています。

——他にもコーヒーを楽しんでもらうための工夫をしていたら教えてください。

斉藤さん:ふたつの違った種類のコーヒーを一緒にご提供して、それぞれの違いを比べていただく「飲みくらべセット」をご用意しています。1杯ずつ飲んでみても味の違いってわかりにくいじゃないですか。飲み比べることで違いを知れて、自分に合うコーヒーを選んでいただけたらと思いますね。

——自分好みの味を知ることで、楽しみ方も広がりそうですね。

斉藤さん:コーヒーのコースメニューもご用意しているんです。同じコーヒー豆をエスプレッソ、ラテ、シェケラートの順でご提供して、それぞれの違いをお楽しみいただけます。

——「シェケラート」ってなんですか?

斉藤さん:エスプレッソをシュガーシロップ、ミルク、氷と一緒にカクテルシェーカーでシェイクして、ローズウォーターをひと拭きしたものなんです。コーヒーをカクテル気分で楽しむことができるドリンクなんですよ。

——へぇ〜、コーヒーっていろんな飲み方が楽しめるんですね。

斉藤さん:うちの店をきっかけに、多くの方がコーヒーに興味を持ってくれたら嬉しいですね。そんなコーヒーへの入口になれたらと思っています。ゆくゆくはコーヒーの力で世界を平和にしたいんですよ。

——「世界平和」とは壮大な目標ですね(笑)

斉藤さん:美味しいコーヒーを飲んでいるときにケンカすることって、ないような気がするんですよね。だから世界中のコーヒーを美味しくして世界を平和にしたいと、かなり本気で考えているんですよ。

DOORS COFFEE WORKS

新潟市中央区京王3-5

11:00-19:00(土日祝日は9:00オープン)

水曜休

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