【横須賀 イベントレポ】横須賀市民ミュージカル8月公演 - 熱気やる気100%のリハーサル風景探訪
一般公募で集まった市民キャストと、プロの演出家・音楽家・振付家が一体となって作り上げるオリジナルミュージカル。
この夏、『横須賀市民ミュージカル』(通称:SUKAミュー)の公演が8月15日(土)・16日(日)の2日間、横須賀市文化会館大ホールにて上演されます。
湘南人ではひと足先にリハーサル現場に取材を敢行。キャストのみなさんから舞台にかける意気込み、また、演出家の方から現在の思いなどを伺って参りました。
初公演は2001年!キャストは小学生からシニア世代まで!
「今年でSUKAミューは25周年を迎えます」とは劇団代表者である三田希美子さん。
「過去15回、公演を行なって来ましたが、観客来場者は延べ15,000人を超え、キャストもOB・OG合わせて230名以上を数えます」
実は三田さん自身も、“こみきたみ”という名前で出演しますが、SUKAミューの初舞台は2009年、10歳の時でした。
「さまざまな年齢、経歴、職業の方々と一緒に舞台を作って行くことが子供のころから楽しかったですね」
SUKAミューでは当時も今も、約半年間で80回ほど稽古を重ね、歌、ダンス、芝居をみっちり学んでいるそうです。
横須賀基地前にあった「EMクラブ」を知っていますか?
SUKAミューの上演作品はすべて横須賀をテーマにしたオリジナルなもの。横須賀の歴史や人々の思いが、ときには楽しくときには深く描かれています。
そして今回の演目は『Let's sing swing!』。
副題は「EMクラブ~時代を駆け抜けた人たちの物語〜」ですが、概要をパンフレットをもとにしてざっとご紹介します。
EMクラブとは、京急汐入駅近くにあった米海軍下士官向けの大きな娯楽・交流施設です。現在でいうと、横須賀芸術劇場あたり。ドブ板通りの入口付近に位置していました。物語の時代設定は1950年前後です。昭和でいえば25年で太平洋戦争終結からわずか5年後です。
EMクラブは基地の外にありましたが、日本人は当然の「オフリミット」、つまり立ち入り禁止の場所でした。高い塀の中は戦勝国アメリカであり、光輝く、虚飾と繁栄の世界でした。
一方、塀の外の日本(横須賀)は未だ戦争の傷跡も癒えない世界が広がっていました。まさに明と暗が入り混じっていたわけです。
もっとも。
そんなつらい闇の時代を横須賀の人たちは強く逞しく駆け抜けていました。「歌には不思議な力がある」そう信じた子ども達の声が、疲弊した街をまとめていきました。
ステージでは、EMクラブから流れる本場のジャズ、そして、日本人の歌声が響きわたります。
ちょっとした社会派ミュージカルともいえますが、全編、ワクワクドキドキウキウキの楽しい作品に仕上がっています。
なお、本作は2012年に上演された作品の待望の再演です。
芝居の魅力は誰もが参加できること
SUKAミューの立ち上げから、脚本、演出を続けておられる黒田和弘さんにミニインタビューをしました。黒田さんは横浜や横須賀で活動する創設60年以上の老舗劇団、河童座の主宰者でもあります。
―― 2月のオーディション以来、週3回の稽古をされているとか?
「アマチュアと言えどもキャストはみな、すごく本気です」
―― もっともまったくの素人さんを指導されるご苦労があるのでは?
「子役時代から今も参加しているキャストがきちんと面倒を見てくれてますしね、正直、僕は苦労よりも楽しみのほうが多いですね」
―― 年齢層の幅が実に広いですね。
「本来、誰でも居場所が見つかるのが芝居の良さなんですよ」
―― 居場所ですか?
「ひとり芝居は別にして、ほとんどの芝居にはさまざまな役があるでしょ」
―― なるほど。
「さらに言えば、役者として出演するのは難しいけど、舞台をサポートしたいって人なら小道具係もあるし、進行係だってね。やる気さえあれば芝居に関われるんです」
―― ですね。
「良いものを作り、成し遂げることはつらいですし、かなりの覚悟も必要です。でも、それを乗り越えていけるならば、芝居に関わるって最高に贅沢な遊びだと思います」
キャストのみなさんにもミニミニインタビュー!
「高校生の時に参加しましたが、今回、14年ぶりに同じ演目へ再び出演します。前回は、終戦直後の横須賀とアメリカの関係を学ぶ形になり、実に有意義でした。大人になった今、またどんなことを感じ、学べるかが楽しみです」南雲みゆきさん。
靴磨き役を演じる3人。
向かって左から、蛭田凪砂(なぎさ)さん、堀未来さん、半田遼明(りょうめい)さん。
今回初参加の元気いっぱいの小学生キャストです。
「参加回数は...… う〜ん、結構たくさんです」と大森晴香さん。
「力強く生きてきた当時の人々の姿を演じて、今を生きるみなさんに元気を届けられたら嬉しいです」
EMクラブの妖精役を演じるお二人。なにやら狂言回し的な役割だとか。
向かって左から、犬吠埼にゃんさん「全編生バンドの演奏なんで楽しめるはずです」
くらっちさん「一人でも多くの人が楽しめるように頑張ります」
ちなみに犬吠埼さんは横須賀出身で現在はワハハ本舗所属の方!
最後に今一度、演出家の黒田さんからPR
「芝居は観客のみなさんがいるからこそ成り立つ芸術です。もっと言うなら、こちら側と客席が一緒になって作るのが芝居です。SUKAミューの公演にぜひおいでください。市民ミュージカルだからこそ楽しめる面白さがきっと見つけられるはずです」
横須賀市民ミュージカル『Let's sing swing!』EMクラブ~時代を駆け抜けた人たちの物語〜
開催日時
2026年8月15日 13:00~/17:30〜
2026年8月16日 13:00~
開場は開演の30分前15日17:30公演の終演後、25周年特別企画あり!
開催場所
横須賀市文化会館大ホール
住所:神奈川県横須賀市深田台50
駐車場:あり
チケット料金(税込)
一般 :前売り 2,500円 /当日 3,000円
高校生以下 :前売り1,000円 /当日1,500円
未就学児無料(席を利用する場合は1,000円)
※チケット予約は関連リンクよりお願いします
主催
横須賀市民ミュージカル