夏ならではの楽しみ方も!ボタニカルにのんびり癒される、福岡市植物園と周辺散策【福岡市中央区】
夏といえば、海や山にお出かけ? それもいいけど、わざわざ遠出しなくても、日常のちょっとした時間を使ってショートトリップができたら素敵ですよね。そこで今回ご紹介したいのが、都心のオアシスで過ごす夏。“ボタニカル”をテーマにした、植物に癒される小旅行のススメです。
都心のオアシス「福岡市植物園」は、1980年に現在地に開園し、以来多くの来場者が訪れる有名スポットです。福岡市民、県民の皆さんにとってはお馴染みの場所ですが、最後に訪れたのはいつですか? 意外と昔だったりしませんか? 子どものときに訪れたきり、という方もいるかもしれませんね。
そんな方はちょっとビックリするかもしれません。実は現在の福岡市植物園は、とってもモダンでお洒落なスポットとして進化を遂げているのです!
今回は特に夏ならではの、イマドキ植物園の楽しみ方をレポートします。
植物園は夜が楽しいってホント!?8/3(土)~9/14(土)の毎週土曜日は「夜の動植物園」を開催
福岡市植物園では、隣接する動物園とともに、夏の期間限定で「夜の動植物園」というナイトイベントを開催しています。実は20年以上に渡って行われてきたそうですが、「知らなかった!」という方も多いのでは?
このナイトイベントでは、通常は閉園している17時以降も入園ができ、21時まで園内で過ごすことができるのです。
その一番の魅力といえば、夜にしか見られない動植物の様子が見られるということ。もともと動物は夜行性が多いので、夜は活発に動く生き物たちを見ることができます。では植物はというと、なんと夜にだけ咲く花を見ることができるのです!
特に見ていて神秘的なのが、植物園の正門から芝生広場に向かう途中のエリアにある「オオマツヨイグサ」の花。
オオマツヨイグサ
アカバナ科の植物で、夕方に黄色い花が開き、翌朝にはしぼみます。
通常営業の植物園で見ることができない花を鑑賞できるのは、夜の植物園だからこそ。しかもスタッフの方曰く、「目の前で、つぼみが花開く瞬間が見られるのはとっても貴重!」とのこと。ちなみに開花予測時刻は、その日の「日の入りの時刻」あたりだそうです。
その他にも、温室内にある「ヨルガオ」や「サガリバナ」、「パラグアイオニバス」は、19時~21時前後に開花するの花たち。植物の生命力に触れられる貴重なチャンスです。
サガリバナ
「夜の動植物園」の期間中はライトアップされた園内も見どころ子ども縁日や、北欧風の空間づくりも
期間限定イベント「夜の動植物園」では、植物園内の芝生広場や温室がライトアップされます。ライトに照らされた木々や草花は、昼間とはまた違った雰囲気。ロマンティックな演出で、カップルのデートスポットとしてもピッタリです。
また、近年好評だった「夏夜のグリーンパーク」が今年も開催されます。芝生広場がライトアップされ、その空間の中にキッチンカーやマルシェが登場!美味しいものを思う存分、楽しむことができるんです。
さらに今年は、期間内のうちでも演出を変えてイベントを行うそうで、前半(8/3・8/10・8/17の3日間)は、子ども向けの「子ども縁日」を開催。音楽ライブをはじめとした様々なステージイベントが予定されています。
そして後半(8/24・8/31・9/7・9/14)は、照明も含めて“北欧”をテーマにしたお洒落な空間づくりに転換。
夏の終わりを感じながら、ゆったりした気持ちで夜の植物園を満喫できそうです。大人も子どもも楽しめる「夜の動植物園」、是非足を運んでみてくださいね!
360度、植物に囲まれるスタイリッシュ空間「ボタニカルライフスクエア」で自然に触れるワークショップに参加しよう
講座「ハーブの効用」
福岡市植物園の中でも特に目新しいスポットといえば「ボタニカルライフスクエア」です。2023年の春にオープンしたばかりの施設で、芝生広場に面したガラス張りの建物がスタイリッシュ!建物の中から360度、外が見渡せるので、まるで緑の中にいるような気持ちになれます。
このボタニカルライフスクエアでは、ワークショップやマルシェなどのイベントが行われていて、一般の来園者が参加できるものも多くあります。
(詳しくは福岡市植物園のHPにて、イベント情報をチェックしてみてくださいね)
ちょうど私が取材で伺ったときも、多くの女性たちがワークショップに参加していました。聞けば、ハーブを使ったスプレーなどをつくるそうで、植物園で学ぶにはピッタリの内容ですね。
暑くて外を歩くのが苦手という方でも、ボタニカルライフスクエアのイベントなら、涼しい室内で植物に癒される時間が持てますよ。
またこちらは、レンタルスペースとしての利用も可能。イベントや音楽ライブ、講演会などを主催したいという方も、ボタニカルスクエアHPをチェックしてみてくださいね。
HP:https://midorimachi.jp/botanical/
石窯で焼き上げたピザがイチオシ!食べるためだけに訪れても惜しくない眺めバツグンの「展望台カフェ」
植物を眺めて目で癒されるのはもちろん、胃袋でも癒されるのが、福岡市植物園の推しポイント!
福岡市街地が一望できる「展望台カフェ」では、特注でつくられた石窯で焼き上げる、熱々のピザを食べることができます。
石窯ピザは全5種類で、サクッと軽い食感が魅力。特にフレッシュトマトとたっぷりチーズを乗せた「マルゲリータ」が人気なのだとか。他にも、ハンドドリップで丁寧に淹れた珈琲や、ボタニカルなフラワーティー(ハーブティー)などのドリンク類も充実しています。
また先ほどご紹介した夏の期間限定ナイトイベント「夜の動植物園」では、「手づかみシーフード」も限定で提供する予定。普段見ることができない、夕暮れや夜景を眺めながらのカフェタイムも貴重ですね。
夏限定の“塩スイーツ”が体に染み入る!園内ショップの「おやすみ山」でボタニカルな甘味とお土産をチェック
園内でゆったりと時間を過ごしたら、最後に立ち寄りたいのが入口近くにあるショップの「おやすみ山」です。
ここでは、観葉植物や花苗をはじめ、ハーブティーやハーブのフレグランスなど、自宅に持ち帰ることができるボタニカルなお土産が揃います。またショップ内のスイーツも人気で、夏の期間は「塩ソフトクリーム」や「塩シェイク」が登場します。
暑い季節だからこそ、楽しめるグルメ、イベント、そしてフラワー。この夏は、あらためて福岡市植物園に注目ですね!
【福岡市植物園】
■住所: 〒810-0033 福岡市中央区小笹5-1-1 [map]
■開園時間: 9:00〜17:00(入園は16:30まで)
■休園日: 月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29〜1/1) ※3月の最終月曜は開園
HP:https://botanical-garden.city.fukuoka.lg.jp/
近隣の立ち寄りスポットその① 自家製バンズのハンバーガーが自慢の「STUDIO PAN」
福岡市動植物園のすぐ近く、坂道の途中にあるお洒落なお店「STUDIO PAN」。
白を基調としたシンプルでポップな店内で、一部にイートインスペースを設けたパン屋さんです。長年、料理人として働いてきた店主さんが、「小笹エリアにパン屋をつくったらどうだろうか」と思い立ち、2022年に店舗をオープンされました。
オープンしてまだ間もないにも関わらず、地元のファンがひっきりなしにお目当てのパンを目掛けてやってくる人気店に成長中です。
その人気の秘密は、パリッとしたハード、ふわっとしたソフトの2種類をメインとした自家製パン。食パンや総菜パン、菓子パンなどいろいろありますが、特にイチオシなのが「ハンバーガー」です。
自家製バンズに牛肉100%のパティ、しっかりと旨みを引き出したグリルオニオン、フレッシュなグリーンリーフを挟んだハンバーガーは、なんと味付けが塩のみ!
素材の味に自信があるからこそできる、シンプルなハンバーガーなのです。パンズはハード、ソフトからお好みで選ぶこともできます。暑い夏でも食欲を掻き立てられる一品ですね!
その他、個人的に気に入ったのが「あんバター」のサンド。
甘いあんこと、塩みのあるバター、そしてパリッと軽いパン生地が絶妙にマッチして、暑さの疲れが吹き飛びました。こちらも是非ぜひ食べてみてくださいね!
【STUDIO PAN】
住所:〒810-0033 福岡市中央区小笹5-22-32 1F [map]
営業時間:11:00~19:00
TEL:070-8962-1213
定休日:日曜日・月曜日
Instagram:@studio___pan
https://www.instagram.com/studio___pan?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==
近隣の立ち寄りスポットその② 夏の旬を楽しむ一軒家イタリアン「ラ ルカンダ」
夏には、夏のイタリアンを。福岡市動植物園から車でおよそ5分の距離にある「ラ ルカンダ」さんです。
長いアプローチが続くエントランスに期待が膨らむ、一軒家イタリアン。
本場イタリアの1ツ星レストランや、都内の有名店で研鑽を積んだシェフが営む店とあって、クオリティの高さが容易に想像できますね。提供されるのは、北イタリア・ピエモン州の郷土料理を中心とした料理と、自然派ワイン。特に自家製手打ちパスタと、熟成肉(乾燥熟成肉)には定評があります。
そしてこだわるのは食材の新鮮さ。地元近郊の旬の野菜や、その時期に応じた魚介類をふんだんに使っているので、一皿のなかで四季を感じることができるんです。もちろん夏の季節ならではのメニューも続々、登場します。そんな素敵なイタリアンながら、雰囲気はアットホーム。ランチコースも2000円台から楽しめるんですよ。
しかもランチやディナーのコースでは、豚のパテとパンを好きなだけいただくことができるというのも驚きです。肩ひじを張らずに、ワンランク上の美味しさを楽しむなら、ラ ルカンダさんを予約してみてくださいね!
【ラ ルカンダ】
住所:810-0034 福岡市中央区笹丘2-3-1 [map]
営業時間:12:00~14:30(L.O.13:30)、18:00~22:30(L.O.21:30)
TEL:092-791-7571
定休日:月曜日 ※祝日の場合は翌日の火曜日
HP:https://lalucanda2011.wixsite.com/-site