城田優、芸能生活25周年を記念し初のオーケストラコンサート開催 スペシャルゲストの花總まりと幻のデュエットも
城田優が芸能生活25周年となる記念コンサート『城田優 25th Anniversary Orchestra Concert ~featuring Naoya Iwaki』の東京公演を2024年10月7日(月)に開催。公演前には、囲み取材を行い、コンサートへの思いや新曲「夢の種~I'll be by your side」について語った。本公演のオフィシャルレポートならびに舞台写真が到着した。
デビュー以降、テレビや映画の映像方面と多数のミュージカル舞台で主演を務め、ここ数年は演出や日本とシンガポールで開催した「TOKYO」でも話題を呼んだ城田。俳優としてのみならず、アーティストとしても活躍しており、コンサートはもとより、アルバム作品も発表している。
今回の公演は、城田にとって記念すべき芸能生活25周年を祝うオーケストラコンサート。囲み取材で、城田は「ここ数週間はこのコンサートのためにいろいろと考えたり、思い出したり、歌ったりすることが多くて、感慨深い時間でした。懐かしさに襲われています」と芸能生活25周年を迎えた思いを語った。
城田にとってソロでは初のフルオーケストラでのコンサートとなるそうで、「普段、僕がお客さんとして足を運んで、素敵だなと思いながら観ているサントリーホールという素敵な場所で、記念すべき節目のタイミングで、素晴らしい演奏家の皆さまたちとゲストの花總まりさんと素晴らしい音楽が奏でられることを幸せに思います」と喜び、「デビュー当時から応援してくださっているファンの皆さまはもちろん、最近、僕を知った方にも、改めて『城田はこういう人なんだよ』ということを音楽で表現できればと思います」と力を込めた。
また、新曲「夢の種~I'll be by your side」について「久しぶりに曲を出させていただきます」と笑顔で話すと「ピアノの宮本貴奈さんと共作で作らせていただきました。自分としては、久々の音楽活動なので、気合いも入りますし、ここからまた新たなステップを踏んでいきたいと思います。自分で曲を書いて歌詞を書いて、自分の声で届けるという、自分が小さい頃から憧れていたシンガーソングライターという活動の場もどんどん作っていけたらと思っています」と目を輝かせた。
コンサートは、「らいおんハート」(SMAP)からスタート。城田自身の25年前の歌声の音源が流れると、それに続いてオーケストラの演奏が始まり、城田の歌声が響くという、このコンサートならではの演出がなされた。観客も一緒に25年の時の流れを体感する時間となった。
続いて、2020年に開催予定だったものの、コロナ禍で公演が完走できなかったコンサート「城田優 Concert Tour 2020~Mariage~」で披露される予定だった楽曲が続く。「I Love You」(尾崎豊)では、情感たっぷりに歌い上げる城田の歌声がオーケストラと重なり合い、美しいハーモニーが響いた。
今回のコンサートは2部構成となっているが、昼公演1部の終わりには、サプライズで城田の甥っ子の太郎くんがステージに登場。城田の25周年を祝い、バラの花束を渡した。バラを「チューリップ」と紹介するなど、その可愛らしさに会場は笑顔に包まれた。
ゲストの花總とはミュージカル『エリザベート』の楽曲をデュエットで聞かせた。ミュージカル『エリザベート』では、2015年と2016年に花總がエリザベート役、城田がトート役で共演を果たしているが、この日は「夜のボート」というエリザベートとフランツのデュエット曲が歌われた。実はこのデュエットはこの日が初披露。囲み取材で城田は「初めてトート以外の感覚でエリザベートと対面しましたが、感情を作って歌うとその心情が痛いほど沁みて、リハーサルでも泣いてしまいました。 それくらい切ない楽曲ですし、花總さんの歌がそうさせてくれているのだと思います」と話していたが、その言葉通り、感情が痛いほど伝わる歌声を聞かせた。MCで城田自身が「尊いコラボレーション」と評していたが、まさに心が震える尊い時間となった。
花總がステージを降りた後は、城田のオリジナル楽曲を中心にコンサートは進み、観客はバラエティ豊かな楽曲の数々に酔いしれた。アンコールでは、城田が再び花總を呼び込み、二人で「Amazing Grace」を熱唱。夜公演では、観客が携帯電話のライトを点灯し、会場を光で満たすというサプライズも。城田はその幻想的な風景に思わず感嘆の声を漏らして感動していた。
またカーテンコールでは、10月30日に配信リリースされる新曲「夢の種~I'll be by your side」も披露した。この楽曲は、PEANUTSコミック70周年を祝して2020年からスタートしたスヌーピーのオーケストラコンサートシリーズを通して意気投合した城田とピアニスト・音楽監督の宮本貴奈が共同制作して誕生した、素敵な“夢”の応援歌。城田は岩城のピアノに合わせ、観客一人ひとりに語りかけるかのようにしっとりと歌い上げた。
このほかにも、ポップスからディズニーの楽曲、ミュージカル曲、オリジナル楽曲と多彩なラインナップで魅せた城田。大阪公演は10月30日(水)にフェスティバルホールで開催される。