パ・リーグ球団別週間MVP 西武ネビンが12球団トップ!ソフトバンク周東佑京も走攻守で貢献
打率.429、2本塁打、wRAA5.7のネビン
プロ野球パ・リーグは首位・日本ハムが前半戦3連勝フィニッシュを決め、貯金21で折り返した。2位ソフトバンクは1引き分けを挟む6連勝で2差追走。3位オリックスは3連敗で前半を終え、2位に4.5差とやや差を広げられた。
SPAIAでは7月14日から21日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
12球団トップのwRAA5.7を記録したのは西武のタイラー・ネビンだ。20日のソフトバンク戦で3安打2打点、翌21日も10号ソロを含む2安打を放つなど21打数9安打の打率.429、2本塁打。不動の4番としてチームに貢献している。
期間中1勝5敗、借金3で前半戦を折り返しとなった西武。後半戦の巻き返しへネビンのバットに期待がかかる。
オリックス若月健矢、ロッテ上田希由翔も好調
6連勝のソフトバンクでは、周東佑京が調子を上げている。20日の西武戦で2号2ランを含む2安打を放つなど21日まで3試合連続マルチ安打を記録し、26打数11安打の打率.423。wRAA3.5をマークし、wRAAには関係ないものの5盗塁も決めて走攻守で躍動している。
2勝4敗だったオリックスでは、若月健矢が相変わらず好調だ。16日の楽天戦で3安打猛打賞、18、19日のロッテ戦でも2安打を放ち、18打数9安打の打率5割でwRAA3.1。捕手として投手陣を引っ張りながらバットでも貢献している。
最下位ロッテも3連勝で折り返しとなった。ドラフト1位ルーキー上田希由翔は15日に一軍昇格して以来18打数6安打でチームトップのwRAA2.9。19日のオリックス戦では3安打1打点を挙げて勝利に貢献し、アピールに成功した。
日本ハム水谷瞬、楽天フランコも上昇
首位ターンを決めた日本ハムでは、水谷瞬が本領を発揮。14日の西武戦で9号2ランを放つなど16打数5安打の打率.313、wRAA2.0をマークした。昨季は97試合で9本塁打を放ってブレイクしたが、今季は39試合ですでに9本塁打とハイペース。後半戦でさらに爆発するか。
4連敗で前半戦を終えた楽天では、マイケル・フランコが15日に一軍登録され、いきなり19打数7安打1本塁打の打率.368と結果を出した。ルーク・ボイトの加入も刺激になったのか、wRAA1.7と存在感を高めている。
阪神が独走しているセ・リーグと違い、パ・リーグは上位勢の差はそこまで大きくない。投手陣の疲労が溜まる暑い夏場、週間MVPに輝いた好調打者が浮上のカギを握っているかもしれない。
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記事:SPAIA編集部