ドウェイン・ジョンソンがマーク・ケアー演じるA24映画、Rotten Tomatoesスコア発表 ─ 映画祭で拍手喝采、ロック様も涙
ドウェイン・ジョンソンが伝説的レスラーのマーク・ケアーを演じるA24の伝記映画『The Smashing Machine(原題)』が絶賛デビューだ。プレミア上映の場となったヴェネツィア国際映画祭では、上映後に15分12秒にも及ぶスタンディングオベーションが起こった。
現地の映像では、スタンディングオベーションの最中にジョンソンが涙を拭う一幕が見られる。
Dwayne Johnson gets emotional during the 15 1/2-minute ovation for in Venice
— Deadline (@DEADLINE)
本作はMMA(総合格闘技)伝説の戦士、“スマッシング・マシン”ことマーク・ケアーの半生を描く。1990年代後半から2000年代前半に活動の絶頂期を迎え、日本では「霊長類ヒト科最強の男」と恐れられる活躍をみせたが、薬物依存に苦しみ、恋人との関係にも葛藤していた……。
米での批評家スコアも発表。88%(17件)での高評価スタートとなった(本記事時点)。
https://www.rottentomatoes.com/m/the_smashing_machine_2025
レビューではジョンソンの演技に絶賛票が集まる。「本作は、伝記としての要素が薄く、伝記映画の枠に収まらない伝記映画という稀有な存在だ。1人の人間を描いた映画であり、ドウェイン・ジョンソンが何もしていないように見えながらも全てをこなしているという奇妙な印象がある」()、「彼がこれほどまでにスクリーン上で脆さを見せるのはとても珍しい。これがジョンソンであるとしばしば忘れさせられる。それは巧妙な特殊メイクのためでもあるし、彼が感情的に大きく変身しているためでもある」()、「これは単なるスポーツ伝記映画ではない。主演ドウェイン・ジョンソンの圧倒的な演技を通じて、何が人間を形作るのか、あるいは何が人間を壊すのかを探究する映画だ」()
ジョンソンはマーク・ケアーになりきるため、毎日3~4時間に及ぶ特殊メイクを経て完全変身。「セットに着くころには、僕はマーク・ケアーになっていて、彼の歩き方や話し方、人生観までを感じることができました」と。共演のエミリー・ブラントは、役に没入したジョンソンは「別次元にいた」といい、「(ドウェイン本人が)完全に消え去ったような、不気味な没入感でした。彼が自分のイメージや、ザ・ロックであることの義務を手放し、この役柄のために自分自身を壊していることが本当にすばらしかった」と称賛している。
そのほか共演者には、ライアン・ベイダー、バス・ルッテン、オケクサンドル・ウシル、石井慧といった格闘技界の人気者が集結。日本人ミュージシャンの布袋寅泰も出演しており、でわずかに姿を見せている。
監督・脚本は『グッド・タイム』(2017)『アンカット・ダイヤモンド』(2019)で知られる“サフディ兄弟”の弟であるベニー・サフディ。両者はコンビ関係を解消しており、本作が単独での監督デビュー作となる。
映画『The Smashing Machine(原題)』は2025年10月3日に米国公開。日本配給はハピネットファントム・スタジオ。
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