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育児と介護が同時にやってくる…『高齢出産』談義

TBSラジオ

毎週月曜朝10時にTBS Podcastで配信中の「ベビーのいる生活~迷える子育て応援Podcast~」。今回は高齢出産をした人たちの匿名座談会。

高齢出産とは、35歳以上で初めて出産すること。そして、すでに出産経験がある人が40歳以上で出産することとされています。妊娠出産に際しての様々なリスクも上がるというデータはありますが、今回は出産後の生活で感じることのお話です。

育児と介護がともにやってきた

パイン:最初に感じたのは、親の高齢化です。父はもう介護が必要な状態で、介護と育児のダブルという状況が大変…。

川島:今、介護にも関わっていらっしゃる?

パイン:母は既に他界していて、父は施設に。介護は完全におまかせする形です。施設は近くなので、週1回くらい顔を見せに行っています。でも赤ちゃんを連れて行くのがなかなか大変だったり、父の通院時は誰かついていかなければいけないので、赤ちゃん連れて、父の車椅子引いて…は無理で。そこは料金を払って施設の方にお願いしています

川島:うちは母が、元気は元気なんですが視界がほとんど見えなくて要介護。愛知県で父母2人暮らしをしていて、比較的近くに姉が居てくれるけど、心配は心配です。私が意識しているのが、それぞれの家を、Amazonから発売されている画面付きのアレクサで繋いで、呼びかけ機能を使うと、すぐにお互いの家が見られてやり取りできるんです。父がいない時間は、2~3時間ずっと繋ぎっぱなしにしています。

キウイ:うちは父が、6年くらい前かな…脳梗塞で倒れて、そこから言語に少し影響が出て、言葉が上手く出せなくなったところからリハビリをして、遅いけど喋れるようにはなっていて。そうなった時から家族LINEを作って、言葉を出す練習。とにかくコミュニケーションを増やしました。子どもが産まれてからもそこに毎日メッセージを送ったり、グループ通話で脳が衰えないように刺激し続けるのは日常になってますね。

川島:色々工夫されながら。

毎年、家族で計画的に情報を整理する

キウイ:私が高校生ぐらいの時から、ずっと祖父母や親戚の介護が続いているんです。私たち子どもも手伝って、介護に関する情報の方が、子育てに関する情報より多く育っていた環境がありました。なので出産関係なく、親の介護はこうする、お金はここにある、どれくらいお金をここに使えるのかっていうのを毎年棚卸しをしてクリアにしているんですよね。

スタッフ:ご家族でやってるんですか?

キウイ:そうです。去年実家じまいして、家も土地も整理してもらって。遺産相続を生きている間に終わりにしてもらう。次は墓じまいをやる予定です。情報が整理されているっていうのは一つ、不安材料が減るのかなっていうのはあります。

スタッフ:すごい…。うちもまさにそれに直面していて。田舎の墓じまいはしたんです。兄妹みんな離れてるので、誰もそこにお墓参り行けないよねって。あとは実家をどうするか、今まさに話してて。父が生きているうちに…と思ったけど死んでしまったので…。

キウイ:生きてないと大変なんですよね。死んだ後のことを生きてるときに話すって残酷かなって気分にはなりますけど、やっぱり整理しておかないと、子どもを抱えながらやるのは本当にストレスがかかるだろうし、そのストレスで子供に影響が出たりとか…本当辛い。

川島:親のこととか自分の将来のことを考えた時に、不安材料が沢山ある。でもそういう時に自分の子どもの寝顔を見ると「あ、未来があった」みたいに思えるんですよね。本当に向き合わなきゃいけないことがある分。

高齢の親と赤ちゃんが、似てくる…

スタッフ:うちは去年、子供が生後7か月の時に父が死にまして。父は2ヵ月入院してたんですけど、その間にだんだん体調が悪くなって、そろそろ危ない…となった時にやっと面会許可が出て。コロナ禍っていうことだったんで、大人1人ずつ、10分ぐらいの面会で。もうしゃべれない父の病室は、機械の音、息をしてる音だけがする、本当に静かな空間。そこから家に帰ると、赤ちゃんがワーキャーしてて。この全く違う2つの空間が同じ世界に存在してるっていうのがすごく不思議でした。

川島:最もギャップがある、かけ離れている空間が同じ世界にあるっていう。

スタッフ:あと、生まれたばかりと死ぬ前って、生き物として本当に似てくるんだなって。父は80歳過ぎていたんですけど、仰向けで居るだけだったり、オムツをしてるとか、初期の離乳食のような流動食になってくじゃないですか。あと喋ってるけど何言ってるかもうわかんなくなってくるとか、寝てる時間が多くなってくるとか、本当に同じだなと思って。人間ってそういう風に出来てるのかな?って…。

川島:確かに、赤ちゃんに戻っていくみたいな言われ方しますけどね。でもなんか、皆さん同じように心配を抱えてるんだなっていうのを、お話を聞くだけでもなんかちょっと自分も頑張ろうと思いました。

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