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バイオハザード公式が投げた質問が話題に 崩壊した世界で“役立つグッズ”をガチ考察

おたくま経済新聞

バイオハザード公式が投げた質問が話題に 崩壊した世界で“役立つグッズ”をガチ考察

 カプコン公式「バイオハザード」アカウントが、「バイオハザードが実際に発生した時、役立ちそうなグッズといえば何ですか?」と問いかける投稿を行い、SNSで大きな反響が広がっています。

 投稿を見たユーザーたちは、真面目な防災目線からシリーズのファンならではのユーモアまで、さまざまな「持っておきたいもの」を書き込んでいます。

■ バイオの世界は災害時のリアルと重なる

 中には「懐中電灯」「食料・水」「ナイフとダクトテープ」といった現実的な声もあれば、「(音を出して逃げる時のおとり用で)呼び込み君」というユニークなものから、「タイプライター」「ハーブ」「無限ロケットランチャー」など、ゲーム特有のアイテムネタを絡めた意見も目立ちます。

 シリーズを追い続けてきたファンにとって、非常時を想像することは昔からの“お約束”ですが、投稿を読み進めると、そこには単なる遊び心だけではない“現実との地続き感”がにじんできます。極端な非日常を描くバイオの世界観は、都市機能が止まり、人々が混乱するという、災害時のリアルと意外なほど重なり合っているからです。

■ ゾンビガチ勢が考えた「役立ちそうなグッズ」

 筆者は30年来のゾンビ作品のファンであり、もちろんバイオハザードも1からのファン。さらにアウトドアも長年趣味にしていることから、投稿を眺めながらつい「もし本当にバイオハザード的な状況が起きたら」をガチで考えてしまいました。すると浮かんでくるのは、必要なのは「ゾンビと戦う道具」より圧倒的に「生き延びるための道具」、そして「戦うより逃げろ」の精神です。

 例えば、安全に歩くための丈夫な靴、暗闇で両手を使えるヘッドライト、汚染を避けるN95マスクやゴーグル、手を守るグローブは必須。加えて、都市機能が止まることを考えれば、携帯浄水器や非常食、モバイルバッテリーや携帯ラジオも重要となります。さらに、ゴミ袋やパラコードといった一見地味な道具が、荷物の防水や雨具代わり、簡易シェルターづくりなど万能に使える点も見逃せません。

 こうした“バイオ風サバイバル”を現実寄りにガチで考えてみた「役立ちそうなグッズ」は以下の通り。

【装備】

○ヘッドライト(手が空く・暗闇で強い)
手で持つ懐中電灯は不利。夜間の移動や屋内探索など、ほぼ必須。

○丈夫な履き物(ブーツ)
バイオ世界はガラス片・瓦礫・血液・薬品が散乱している想定。靴は生存率を左右する最重要装備。

○作業用グローブ(防刃・耐液)
「素手で触れて感染」のリスクを避ける。割れ物や金属も掴める。

○マスク(できればN95)+ゴーグル
飛沫・粉塵・体液・煙などを防ぐための実質的な最低ライン。

○“音を出さない”道具
戦うより“見つからない”ほうが圧倒的に有利。また、靴底の静音カバーや、ぶらつく金具を布テープで固定するといった工夫は、暗所での避難や夜間の移動時などに「周囲の気配を聞き取りやすくする(崩落音、人の声など)」効果も期待できる。

○携帯ラジオ(通信インフラが落ちても情報収集できる)
SNSやスマホが死んだ時の生命線。

○簡易地図・コンパス
GPSが落ちたら方向感覚が頼り。

○モバイルバッテリー(大容量)
通信が生きているうちは命綱。ライトやラジオも対応していれば充電できる。

○ナイフより“バール”
扉のこじ開けや障害物の除去が重要。現実の救急隊も使う万能工具で、武器にもなり、防御力も高い。

○カラビナとパラコード
装備の固定、扉の仮締め、牽引、荷物を吊るすなど用途は多彩。

○大容量のリュック
装備収納はもちろん、内側にゴミ袋を二重で入れれば簡易の給水タンクにもなる。

【衣食住を整えるために最低限あったほうがいい物】

○携帯浄水器
都市インフラ崩壊時、水の確保が最大課題。

○カロリーメイト系の高エネルギー食
初期は火を使えない局面が多い。栄養価と携帯性が優秀。

○防寒シート(サバイバルシート)
体温低下はサバイバルにおいて死に直結しやすい要因。

○ゴミ袋(45~70L)
雨具、荷物防水、簡易トイレ、シート、緊急時の保温など万能。

【衛生用品】

○消毒液(アルコールor次亜塩素酸)
水が自由に使えない場面での手指や道具の衛生確保に。災害時の感染予防としても心強い。

○医療用止血帯と応急処置キット
ゾンビに噛まれたらアウトですが、実際は「転倒」「割れ物」などでのケガが圧倒的に多いため。

【逆にゲームでは当たり前だけど現実ではダメなもの】

○ハンドガン(弾の補給・扱いが難しい)
現実では維持が困難。重い・弾がない・整備できない。そもそも日本では入手困難。

○ナイフ一本で戦おうとすること
感染リスクを一気に高める近距離戦になるうえ、ナイフは訓練を受けた人間でなければまともに扱えない。素人が武器として使うのは現実的ではない。

○キャラがよく身につけている露出の多い服
血液・瓦礫・気温に弱すぎる。できる限り肌の露出を控えることはサバイバルの基本。

■ フィクションから見えてくる“現実の備え”

 こうして挙げてみると、やはりほとんどのアイテムが災害時の備えとしてもそのまま役立ちます。つまり“バイオ風サバイバル”をガチで考えるほど、見えてくるのは「逃げる・情報を得る・身を守る道具の重要性」です。

 もちろん、現実にバイオハザードが起きてほしくはありませんが、ゲームがくれる“非常時を想像する力”は、エンタメの枠を超えて日常の備えにもつながっていくように思います。今回の盛り上がりをただの想像で終わらせず、いざという時の備えを少し見直すきっかけにしてみると、いつかの自分を助けることにも繋がるかもしれませんね。

<参考・引用>
バイオハザード公式X(@REBHPortal)

(宮崎美和子)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 宮崎美和子 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025120105.html

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