【千葉市中央区】誰もが楽しめるスポーツ 「公式ワナゲ」で高齢者の生きがいづくり
「公式ワナゲ」とは、昔から親しまれてきた輪投げを競技として楽しむスポーツ。
子どもから高齢者まで楽しめるとあり、市内の老人クラブでもプレーされています。
シンプルながらも奥が深いスポーツ
「公式ワナゲ」のルールはシンプル。
外径17センチ(+-1ミリ)、重さ133グラム(+-3グラム)のゴム製の9本の輪を、2メートルの距離から台に向かって投げ、入った輪の数で得点を競います。
基本的に得点棒の下に書かれた数字が獲得点数となりますが、縦・横・斜めのいずれか1列に連続して入れることができると、その数字にかかわらず30点の得点に。
そのためアルファベットの「H」の文字になるよう狙いを定めて投げるのが、効率良く点数を稼ぐこつ。
さらに、9本全ての輪が得点棒に1つずつ入る「パーフェクト」は300点が獲得できます。
両足を地面に付けた状態であればどんな投げ方でもOK。
また、車いすに座りながらでもプレーできます。
バランス感覚や腕の筋力が鍛えられるなど健康効果も期待できるそう。
千葉市中央区で活躍「公式ワナゲ」達人
市内の各所で高齢者の生きがいづくりを推進する一般社団法人千葉市老人クラブ連合会では、20年ほど前からレクリエーションの一環で「公式ワナゲ」を導入。
中には「達人」と呼ぶにふさわしい腕利きの会員がいる地区もあります。
その一つが、千葉市中央区村田町で活動する村田町福寿会。
同地区には「公式ワナゲ」の全国大会に行くほどの猛者がおり、彼らの声掛けで5年ほど前から本格的に取り組んでいます。
とはいえ、「のんびり楽しみたい」という会員の要望もあり、これまで公式協会への記録提出などは行っていませんでした。
昨年、試験的に練習ごとの記録を付けたところ、ほぼ毎回パーフェクトを出していることが判明。
中でも抜きんでた成績を収めていたのが、初芝雅枝さん(80歳)と鹿野寛子さん(85歳)でした。
特に初芝さんは「公式ワナゲ」を始めて2年足らずで、年間100回を超えるパーフェクト記録を樹立。
その力量は「驚くべき素質」と村田町福寿会会長の亀井隆行さんも舌を巻くほど。
しかし、初芝さんと鹿野さんは「日によって、うまくできる時とそうでない時があるのが面白いところです」とおっとりとほほ笑みます。
同会の「公式ワナゲ」参加者は13人。
最高齢が88歳とは思えないほど、皆さん元気はつらつ。
にぎやかな笑い声が絶えない、和気あいあいとした練習風景も印象的でした。
※問い合わせ 電話番号/043-262-1236 千葉市老人クラブ連合会