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日本初の電気霊柩自動車 普及前夜、環境問題に一石 葬儀社営む藤さん本発行〈横須賀市〉

タウンニュース

完成した著書を手にする藤さん

三浦市三崎で葬儀社「藤屋」を営む藤喜代司さん(現会長)が、日本初の電気霊柩自動車導入と自らの人生のあゆみを綴った著書『小さな挑戦電気霊柩自動車ユーザー記』(印刷・製本(株)タウンニュース社)を発行した。

自動車の排気ガスよる大気汚染が世界的な関心事となり、自動車メーカー各社が電気自動車の開発に乗り出した1990年代。いち早く、環境負荷低減や静穏性に着目して、電気霊柩自動車の実用化に挑んだ経緯を中心にまとめた。

「以前は出棺の際に、参列者が霊柩車の後を追って火葬場まで歩くことがあり、排ガスを浴びせてしまうことにいつも胸を痛めていた」と藤さん。これが電気自動車の導入を決意した動機だと著書の中で述べている。

1996年に、神奈川県が保有していた車両を中古で購入し、車内装備を施して自社の業務に使用。以来約12年間、三浦市内の葬儀場と火葬場を往復した。当時は、電気自動車が開発途上であったため、走行距離の短さや加速性能、充電の手間などの課題も抱えたが、自身が関わる領域で、環境問題に一石を投じた。

電気自動車の将来性を見据え、識者らと環境先進都市のオランダを視察した経験や葬儀業界での普及をめざした取り組みなども紹介している。

新書版・117ページで定価990円(税込)。横須賀中央の文教堂横須賀MORE,S店、三浦市三崎のさくま書店、三崎堂商店で販売されている。

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