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釣り人が考える夏休み自由研究テーマ:ルアーを自作してみよう 釣れなくても満足度はMAX?

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道具類(提供:TSURINEWSライター・奈良鱒兵衛)

ルアーフィッシングをしていると、一度は自作のルアーで魚を釣りたくなるものだ。私も中学生の頃、バルサ材を削ってミノーを作った経験がある。良い泳ぎをするミノーができたが、残念ながらそのミノーで魚を釣ることはできなかった。それでも、自作のルアーが完成したときの満足感は得難いものだった。

まずは対象魚の設定

ルアーを作る際、まず考えるべきことはターゲットとなる魚種だ。ブラックバスやナマズ、ライギョなどの淡水魚や、シーバスやクロダイなどの海水魚が考えられる。渓流魚や管理釣り場のトラウトを狙うのも良いだろう。

ターゲットが決まったら、どんなルアーを作るかを決めていく。もっとも工作感があるのはミノーやクランクベイト、ペンシルやポッパーなどのトップウォータープラグだ。他にはスプーンやスピナー、フェザージグなども考えられる。

完成形をイメージして材料を入手

どのタイプのルアーを作るにせよ、そのルアーがどうやって魚を誘うのか、大きさはどれくらいがいいか、重さをどうするのかなど、作成に取り掛かる前に大まかなイメージを作っておくと良い。市販品に近いものを作る場合は、そのルアーの動作原理やアクションをよく理解しておくことが大切だ。

考えがまとまったらルアーの設計図を描いてみよう。精密なものでなくても問題ない。完成予想図のようなもので構わない。この段階で必要な材料がだいたい決まる。

必要な材料はホームセンターで揃えることができる。プラグを作る場合、バルサ材がオススメだ。比較的柔らかく、カッターナイフで簡単に削ることができる。フックやウェイトなどは釣具店で購入可能だ。カラーリングには筆やスプレーを使うと良い。

ルアーの作製

さあいよいよルアーの作製だ。プラグの場合、バルサ材などをカッターナイフで削って大まかな形を作り、サンドペーパーで形を整えたら、必要に応じてウェイトを入れたり、フックハンガーをステンレス線で作ったりする。場合によってはヒートンを使うこともできる。ミノーの場合はリップを付ける作業も必要だ。刃物を使うときには怪我をしないよう十分に注意しよう。

ルアーを作製していく(提供:TSURINEWSライター・奈良鱒兵衛)

完成したらテストと調整

ルアーが完成したらスイムテストを行う。意図した動きができているか、バランスが取れているかを確認する。上手くできていれば実釣に移るが、調整が必要な場合や作り直すこともあるだろう。

ミノーの場合、左右のバランスはアイで調整する。どちらかに傾いて泳ぐ場合は、反対側にアイを曲げて調整する。一気に大きく曲げるのではなく、少しずつ調整していくのが良い。ウェイトが足りない場合は、少し追加することで調整することも可能だ。初めから上手くいくことは稀なので、何度か作り直す覚悟で取り組もう。

満足のいく動きができたらカラーリングを施す。釣れそうな色に塗るのも良いし、オリジナルな奇抜なデザインにするのも面白い。塗料は水に溶けないものを選ぶこと。複数の同タイプのルアーを作るなら、派手なものや地味なものを用意しておくと実釣時に有利かもしれない。

いざ実釣へ

最後は実釣だ。釣れれば最高だが、釣れなくても自作のルアーで魚を釣る瞬間を想像しながらの釣りは、いつもの釣りとは一味違う趣がある。実際に釣りをしてみて気づくことも多い。より満足のいくルアーのアイディアが浮かんだら、それを形にしていこう。いつか感動の1匹を釣るために。

<杉本敏隆/TSURINEWSライター>

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