「泊まれる乱歩記念館」近大高専生が模型製作 3月に展示 名張
三重県名張市の近畿大学工業高等専門学校（春日丘7）の学生たちが、同市出身の探偵小説家・江戸川乱歩の要素を盛り込んで製作した宿泊施設の模型などの展示会が3月15日から20日まで、同市新町の旧細川邸やなせ宿で開かれる。入場無料。
同高専都市環境コース（建築系）の5年生27人が今年度、名張川沿いの2200平方メートルの敷地を想定し、江戸川乱歩記念館と宿泊施設を併せ持つ施設を設計する課題に取り組んだ。展示は同高専と市の共催で、学生が製作した模型7点や設計図面などが並ぶ。
同市出身の坂本鈴奈さんは「人々が自由に行き交うイメージ」を込めた3階建ての円形施設を設計。名張川を一望できる客室には大きな本棚を備え、動かすと寝室につながる階段が現れる仕掛けを施すなど、乱歩のミステリーの世界を表現した。他に、乱歩から連想されるという「マント」がなびく様子を屋根で表現した作品もある。
展示時間は午前9時から午後5時まで。
15日と17日の午前10時からは、学生による研究発表もある。
問い合わせは市教委文化生涯学習室（0595・63・7892）まで。
