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驚きの気持ちよさ! 魚の小骨がスルッと抜ける「骨抜き名人」にもうメロメロです

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驚きの気持ちよさ! 魚の小骨がスルッと抜ける「骨抜き名人」にもうメロメロです

料理で使う道具類全般が好きなのですが、今年購入した中で一番満足度が高かった商品を紹介します。それは「骨抜き名人(HSB-7S)」という魚の小骨を抜く道具(骨抜き)で、そのお値段は驚きの6000円オーバー。一般的な骨抜きに比べて10倍以上もする超高級品ですが、使えば納得の性能と質感であることを熱く語らせてください。

「骨抜き」とは何ぞや

自分で魚をさばかない人は「骨抜き」という道具を使うこともないので、まずは骨抜きとは何ぞやというところを説明します。知っている人は読み飛ばしてください。

骨抜きを知らない人がこの記事をわざわざ読むか大変不安ですが、魚料理の経験があまりない人にも買ってほしい逸品なんですよ。この記事を読み終わる頃には、きっと骨抜き名人を用意して魚をさばいてみたくなるはずです。

たとえばアジの刺身を作る場合、頭と内臓を取って3枚におろし、腹骨を取り除き、以下の状態にします。魚屋さんとかでアジを買って「お刺身用におろしてください」と言えば、ここまでサービスでやってくれる店も多いですね。

3枚におろされた状態のアジ

あとは皮をむいて切れば刺身になるかと思いきや、頭から尻尾にかけて中央のラインに「血合い骨」と呼ばれる小骨がいくつも隠されています。とても小さな骨ですが、意外と硬くて、喉に刺さると耳鼻咽喉科のやっかいとなることもあるので、特に子供やご高齢の方が食べる場合は、絶対に残さず抜いておかなければいけません。

そこで使うのが「骨抜き」という道具。通常は大きな毛抜き型をしていて、これで1本ずつ小骨を抜いていきます。特別なものでなければ数百円で買えるので、一家にひとつ常備しておきたい調理道具です。

この小骨が喉に刺さると痛いんですよ(経験者)

これが「骨抜き名人(HSB-7S)」だ!

アジやサバくらいなら普通の骨抜きで十分であり、骨抜きに上位機種があるなんて私も思っていなかったのですが、釣り好きの友人から「骨抜き名人(HSB-7S)」をすすめられました。ちょっと高い(6000円オーバー)けど全然違うぞと。

私も釣りが趣味なのですが、たまに小骨を抜きづらい魚が釣れて、なかなか抜けない自分の不器用さにイラっとすることが何度となくありました。もしや、釣り船1回分より安い値段でそのストレスから永遠にオサラバできるのでは。

骨抜きとしては常識外れの値段にビビりつつも、魚の小骨を抜くという使い道しかない道具が極まるとどうなるのかも気になり、給付金の10万円が振り込まれたタイミングで思い切って買ってみました。

究極の魚小骨取りツール、骨抜き名人。全国のプロも愛用しているとのこと。「究極」という言葉を使った覚悟を確認させていただきましょう
一般的な骨抜きが毛抜き型なのに対して、骨抜き名人はペンチ型をしています
さすがは一般的な骨抜きの10倍以上のお値段だけあって、1/10の力で抜けるそうです。大きく出ましたね
全長は一般的な骨抜きとほぼ同じ

どうですか、この骨抜き名人。すごくかっこよくないですか。ね、かっこいいですよね!

個人的な意見としては、骨を抜く前からそのメカニカルな雰囲気、オールステンレスの清潔な印象、手のひらにちょうど収まるサイズ感にもうメロメロです。はい、私が骨抜きにされてしまいました。所有する喜びが詰まっています。

カチカチと握った感じは、鉄道マニアの友人に触らせてもらった切符を切る道具(改札鋏)に似ています。意味なくカチカチやるだけでも楽しいです。

真面目に機能的な話をすると、骨をつかむ部分の幅が広いため滑りにくくちぎれにくいうえ、ペンチ型なのでテコの原理によって握るのに必要な力が少なく済みます。そして注目すべきはつかむ部分の精度。私の指毛すら余裕で抜ける噛み合わせのよさなので、どんな細い骨でも逃さないでしょう。

値段の大きな違いは、構造の複雑さゆえなのでしょう
小骨をつかむ部分の厚みが全然違います
このピタっとくっつくつかむ部分で、線ではなく面で小骨を捉える!
指毛の先もつかめる精度で、軽く引っ張ると、切れることなくスッと抜けました
普通のペンチと違い、包み込むように持つと使いやすいです

アジの小骨を抜いてみよう!

ひとりで骨抜きを握りしめながらニヤニヤしていないで、そろそろ魚の小骨を抜いてみましょうか。

まずはやっぱり調理する機会が多いアジですかね。普通の骨抜きで十分に抜ける相手ですが、骨抜き名人の抜き心地はどんなものでしょう。

スーパーで買ってきたアジ
背骨があるラインに頭側から尾側へ、皮に向かって並んで生えている血合い骨の先が見えます
見えにくい場合は、指でなぞると骨の位置がよくわかります
とりあえず普通の骨抜きでやってみると、問題なく抜けました
それではお待ちかね、骨抜き名人の登場です!
血合い骨の頭をしっかりとつかみました。ペンチ型はつかんでいる状態をキープするのが楽ですね
ゆっくりの頭側へと引き抜きます。本来は身が崩れないように左手で魚を押さえながら抜きます
まったく不安なくスルっと抜けました!

どうでしょう、この気持ちよさは伝わったでしょうか。

正直なところ、料理する魚がアジやサバくらいだったら骨抜き名人を買う必要はないでしょうけど、なんというか骨を抜いていて楽しいんですよ。これって実は大事なことなのではないでしょうか。起きた出来事としては骨が抜けただけなのですが、骨が抜けたという事実の先に感動があるのです。

イサキの小骨を抜いてみよう!

続いてはもう少し骨のある魚、イサキで試してみましょう。

イサキは「鍛冶屋殺し」とも呼ばれる骨の硬い魚で、このクラスになると通常の骨抜きでは抵抗力に負けて滑ってしまったり、つかむ力を強くしすぎて骨がちぎれてしまうことが多くなります。その味はとてもいいのですが、小骨を抜く作業が苦手で購入をためらうことも過去にありました。

スーパーで買ってきたイサキ
さばいたときに身が骨に付いてしまったのがわかる状態で恐縮です
普通の骨抜きだと、なかなか抜くのが難しい相手
骨抜き名人で勝負!
ガッチリとホールドして引っ張る!
スポーンと太い骨が抜けました!

どうでしょう、今度こそこの気持ちよさが伝わったでしょうか。

イサキの小骨が抜きづらいからこそわかる、つかんだときの安定感、そして引っ張ったときの安心感。RPGで言えば、これまで苦戦していたモンスターに新しい武器で挑んだことで、楽勝で勝てたような気持ちよさです。

もちろん毛抜き型で精度の高い骨抜きもあると思いますが、我が家にある数百円で買ったものと比べると、毛抜き名人の使いやすさが光ります。精度の高い道具ってすばらしい。

これは、安いドライバー(ねじ回し)と高いドライバーで素人が硬いネジを回して、どちらがネジ山をつぶさないか、というのと似た話。確かな腕があれば安い道具でも問題なく作業できますが、私に必要なのは不足している技術力をカバーしてくれる道具なのです。「弘法筆を選ばず」と言いますが、私は筆を選びたい!

マゴチの小骨を抜いてみよう!

イサキくらいなら普通の骨抜きで十分だという、基本能力が高い魚さばきベテラン勢も、ちょっとマニアックになりますが相手がマゴチだったら不安になりませんか。

その扁平な体に生える小骨はとても太く、さらには湾曲しているため抜きにくいことこの上なし。これまで何度失敗したことか。上手に切れ込みを入れれば簡単に抜けるらしいですが、私にそんな技術はありません。だからこそ道具の力を借りてスパッと抜きたいのです!

スーパーで買ってきたマゴチ
3枚におろすとこんな形になります
ここのラインにある小骨が硬いんですよ
骨抜き名人なら抜けると信じて小骨をつかむ
力を入れて頭側にゆっくり引っ張ると、気持ちのいい手ごたえで小骨が抜けた!
マゴチの骨抜き、めちゃくちゃ気持ちがいい!

どうでしょう、今度こそ最高の気持ちよさが伝わったことでしょう。

しっかりと刺さった小骨をガシっとつかんでスパーンと抜く快感は、もはやちょっとしたアトラクションです。ダイコンやカブを引き抜く喜び、あるいは魚を釣り上げるのにも似た感情が込み上げてきました。骨抜きでこんなにも達成感が味わえるなんて。

マゴチをさばく機会なんて、釣りをする人や白身魚好きでもない限りほとんどないとは思いますが、このようにマゴチの小骨を抜けるポテンシャルがあるからこそ、ほかの魚を相手にしても楽に戦えるわけです。ほら、200kmオーバーのスピードでサーキットを駆け抜ける高級車であれば、高速道路を100kmで走っているときにも余裕があるでしょう。高級車を運転したことはないですけど。

骨抜き名人、やっぱり買って正解でした。6000円ちょっとで、これ以上はないであろうという最高級品が買えるのですから。使い道は小骨を抜くだけですが。

こうしてアジ、イサキ、マゴチの刺身盛り合わせが完成しました

ハモの小骨を抜いてみよう!

このように立派な道具を手に入れると、さらなる好敵手を求めたくなるのが人情です。

骨抜き名人にもっと試練を与えて、ポテンシャルをもっと試してみたい。

そこで近くの市場まで行って、一番強そうな魚を買ってきました。

生きたハモ、高いけど買っちゃいましょう!

ハモといえば、小骨が身の中で無限に入り組んでいるため、高度な技術である「骨切り」をして湯引きなどで食べる高級魚ですが、しっかりと骨抜きをしたハモの刺身が最高にうまいという話を聞いたことがあります。伝説の寿司漫画「将太の寿司」にもハモの握りがでてきます。

骨切り以上に特殊なハモの骨抜きの技法ですが、この骨抜き名人があれば私でもできるかもしれません!

※ハモの刺身は一部地域や日本料理店などで食べられていますが、その血には有毒成分が含まれているため、生で大量に飲むと下痢や嘔吐をしたり、血が付いた指で目をこすったりすると腫れたりします(参考:https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_06.html)。今回は生きたハモを店で締めてもらい、ていねいな血抜きしたものを使用しています。

普通の魚とまったく違う骨格のため、包丁を入れて埋没している小骨を見えるようにします
Y字になった複雑な小骨が抜けました!

ハモはやっぱり難敵でした。小骨が肉の中に埋もれていて、どこからどのように生えているかを理解するのが難しく、またY字型なので引っ張る方向を間違えると絶対に骨が残ってしまうという罠。湾曲しているので引き抜くのにも力が必要です。

最初は身がグズグズになってしまいましたが(それもおいしくいただきました)、どうにかギリギリで刺身と呼べるものを作ることに成功。ありがとう、骨抜き名人。甘みとうまみがとても強く、これは苦労しただけの価値があります。白身でこれだけ味と歯ごたえがしっかりしている魚はなかなかないのでは。

骨抜きの技術と包丁の技が未熟なため、断面がボロボロになりましたが、このすばらしい味、腕の立つ人が作ればさらにおいしいはず。またすぐにでもさばきたい!

次はもう少し上手に作れるはず

ハモをさばくのは10年ぶり2回目。前回は当然失敗だったので、骨抜き名人の存在がなければ再挑戦しようとは思わなかったでしょう。小骨を抜く右腕が筋肉痛になるほどの難易度でしたが、ひさしぶりに難しい料理に挑戦したなという充実感が得られました。初めて釣ったヒラメをさばいた若き日を思い出します。

カメラ、登山グッズ、釣具、大工道具、あるいは洋服やアクセサセリーなどもそうですが、気に入ったアイテムは行動範囲と興味の幅を広げてくれます。骨抜き名人を手に入れたことで、これまで苦手意識のあった骨抜きが楽しいと思えるようになり、それを使うために魚を買ってくるようにすらなりました。

魚の小骨が20本あるとして、毎週1匹さばけば、ひと月で80本、年間で960本。骨抜き名人を6000円で買ったとしても、1本当たりのコストはわずか7円弱。なんていう計算は野暮ですね。いい道具を使った小骨抜きは、理屈抜きでほかに得がたい気持ちよさがあるのです。料理好きな人へのプレゼントにも最適ですよ!

姉妹品の「うろこ取り名人」、「かき殻そうじ名人」、「ふぐ皮すき名人」も気になるけれど、さすがにこれは業務用ですね

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