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ととのい処mui 〜 静かに自身と向き合う時間を。自然体で過ごせる真備町の整体とヨガ/倉敷市

倉敷とことこ

ととのい処mui 〜 静かに自身と向き合う時間を。自然体で過ごせる真備町の整体とヨガ

倉敷市真備町の静かな住宅地。
立派な庭園に囲まれた場所に、心と体を整えるためのサロン「ととのい処mui(ととのいどころムイ)」があります。

ととのい処muiを運営するのは、整体師の田坂昌士(たさか まさし)さんと、ヨガインストラクターの田坂有美(たさか ゆみ)さん夫妻です。

かつてバックパッカーとして世界を歩いた昌士さんと、ラフティング会社で働き自然のなかに身を置いていた有美さん。

ととのい処muiのこれまでの歩みと、これからの未来についてお話を聞きました。

ととのい処muiについて

ととのい処muiは、田坂夫妻が運営するタイ式整体とヨガのサロンです。2018年にオープンし、2026年3月で8周年を迎えました。

オープンする以前、昌士さんは広島県福山市で整体院を営み、有美さんはラフティング会社で働いた後、フリーランスのヨガインストラクターとして働いていました。

転機となったのは、有美さんの実家への引っ越しでした。
現在の施術スペースは、かつて有美さんの祖父が暮らしていた増築部分を活用しています。祖父が気に入っていた庭の風景が残る大切な空間を、ととのい処muiとして新たな活動の場としました。

ととのい処muiの雰囲気

のれんをくぐるときれいな庭が広がり、奥に進むと、ととのい処muiの入り口があります。

部屋のなかは、穏やかな自然光が入ってくる静かな空間です。

自身の体や心と向き合いやすいよう、余計なものは置かず、落ち着いた空間でゆったりと過ごせます。

施術とヨガクラスの内容

ととのい処muiでは昌士さんによる「タイ式整体・ウォーキング」と、有美さんによる「ヨガ」を主軸に、多角的なアプローチで心身のケアをおこなっています。

ととのい処muiで提供しているサービスは、以下のとおりです。

昌士さんのタイ式整体とウォーキング

昌士さんが心がけているのは、利用者にとって安全な施術です。
多くの経験を通して、利用者の体の状態を指先の感覚で読み取りながら、施術の強さや触れかたを瞬時に変えることで痛みの少ない施術をおこなっています。

20代から90歳近い高齢のかたまでが利用しており、障がい者施設への出張もおこなっています。

写真提供:ととのい処mui

整体を始めた当初は、教えられた通りの技法を忠実に守っていた昌士さん。
しかし、経験を積むにつれ、人によって状態は異なり、それぞれに異なるアプローチが必要であることを痛感するようになりました。

写真提供:ととのい処mui

身体の本質を追求するなかで、果物の自然栽培について書かれた本を読みます。自然界に無駄がないように、人間もまた余計な負荷をかけないほうが良いのではないかという考えに至り、よりソフトで優しいアプローチを技術に取り入れるなど日々研鑽(けんさん)し続けています。

また、近年メニューに加わったのが「ウォーキング」です。

写真提供:ととのい処mui

一般的に良いとされる「大きく手を振る歩きかた」が、必ずしも誰にでも当てはまるとは限らないと考えたところから始まりました。本来の体の使いかたを意識して姿勢や歩きかたを少し変えるだけで、体の軽やかさを感じるというかたもいるそうです。

歩くことはあまりにも日常に溶け込んだ動作であるため、重要性や奥深さに興味を持ってもらえるよう参加者で地域を歩く企画をおこなっています。

有美さんのヨガ

有美さんの提供するヨガは、利用者が自然体でいられることを大切にしています。そのため、まずは体の緊張をゆるませて、安心して取り組める状態を作るよう心がけています。

また、有美さんは必ずしも自分とまったく同じポーズをすることを求めません。基本となるポーズをもとに「これ以上伸ばしたら痛いかな」「もう少し体を曲げてみよう」など参加者自身が体や心の変化を感じ取り、心地良い動きを選べるよう働きかけるのが特徴です。

写真提供:ととのい処mui

有美さんはかつて運動量の多いパワーヨガをおこなっていた時期がありました。
しかし、体調不良をきっかけに、母から教わった太極拳の知識や昌士さんから教わった体のほぐしかたの知識を取り入れます。現在大切にしているのは、心身の緊張を緩める場面と心地良く引き締める場面の絶妙なバランスを保つことです。

オンラインでのヨガもおこなっており、参加者がよりリラックスした状態で参加しやすいような環境を整えています。

ととのい処muiを運営する田坂夫婦にインタビューしました。

田坂夫妻へインタビュー

真備町でととのい処muiを運営する田坂夫妻にお話を聞きました。

左:田坂昌士(たさか まさし)さん 右:田坂有美(たさか ゆみ)さん

タイ式整体とヨガとの出会い

──タイ式整体とヨガを始めるきっかけは?

田坂昌士(敬称略):

29歳で勤めていた会社を辞め、バックパッカーとしてタイを訪れたことがきっかけです。

もともと腰痛持ちで自身でケアをしていました。タイの文化に触れるつもりでタイ式整体を学び始めたんですが、気がつけば哲学的な楽しさと深さにのめり込んでいました。

田坂有美(敬称略):

ヨガは母がしていたのを小さいときから見ていました。
大学を卒業して、健康運動指導士として働くようになった頃から体を動かす楽しさを伝えることが好きで、将来的にはヨガを教えるようになりたいと考えていました。

転機となったのは、ラフティングとの出会いです。
大自然のなかで「肩の力が抜ける感覚」を味わいました。その後、本格的にヨガを学び始めると、自然のなかで感じていたあの心地良さが、実は「ヨガ哲学」そのものであったことに気づきます。

答え合わせのような楽しさに魅了され、一生をかけて深めていきたいと思い今に至ります。

「mui」に込められた想い

──屋号の由来について教えてください。

田坂昌士:

屋号の「mui」は、「無為自然(むいしぜん)」という言葉から名付けられています。
真備町へ引っ越してくる前から二人で何度も話し合って決めました。

私たちが提供するのは整体とヨガですが、それだけではなく、自然に触れることや遊びを通じて、体を整えたり元気になったりしてほしいという願いを込めています。

私は大切な親友を精神的な疾患で亡くした経験があります。当時は何かできることはなかっただろうかと日々考えていました。

自問自答するなか、ただ施術するだけでなく、太陽の光を浴びて外を歩く、誰かと一緒にお茶を飲む。そんな何気ない日常の営みのなかにこそ、体や心の緊張をほぐして、自然体でいられる鍵があると確信したことが、「mui」という空間の土台となっています。

muiが目指すこと

──これからの展望を教えてください。

田坂昌士:

セルフケアとブッシュクラフトを融合した企画を考えています。
ブッシュクラフトとはナイフで木を削って道具を作ったり、火を起こしたりする、キャンプとサバイバルの中間のような活動です。

今の子どもたちは自然に触れる機会やノコギリなどの工具を使う経験が少なくなっています。体を使い、自然を感じながら何かを作る。その合間にセルフケアの話をする。

体づくりや生活の知恵を身につけることは防災にもつながります。遊びのようだけど学べる、親子で楽しめる企画にしていきたいです。

田坂有美:

私は自身の知識や経験してきたことをもとに「季節の養生講座」を開講したいです。

ヨガの学びから得た、体の不調を感じたときの対策や季節ごとの過ごしかたのヒントを、一般の人にもわかりやすいよう伝えていきたいです。

私がそばにいなくても、自分自身で心地良い生活ができるようなアイデアの引き出しを持ってもらえるとうれしいなと思っています。

おわりに

二人に共通しているのは、単に癒やしを提供するだけでなく、日常のなかで自分を整える力を育てたいという想いです。

特別な場所で特別なことをするのではなく、普段の生活のなかで「今、自分は疲れているから少し緩めよう」と気づけること。その小さな気づきの積み重ねこそが、健やかな人生を作ると信じているからです。

穏やかな空気が流れるととのい処muiの空間で、自身の体と心に向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。

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