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東京バレエ団『M』、10年ぶりに上演 三島由紀夫とその美学がバレエに

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2005年の舞台より

2020年10月24日(土)・25日(日)東京文化会館、11月21日(土)神奈川県民ホールにて、東京バレエ団による『M』(モーリス・ベジャール振付)が上演される。

2020年は三島由紀夫の没後50周年。 映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』、コロナ禍で制作された舞台『MISHIMA2020』など三島由紀夫に関連した作品が多く発表されてきたが、その一連の芸術作品の掉尾を飾るのが、 東京バレエ団による『M』だ。

1993年、 ベルリン・ドイツ・オペラ公演のカーテンコール

タイトルの『M』は三島のイニシャルであり、振付家モーリス・ベジャールの「M」であり、三島作品を語るうえで欠かせない”海”をあらわすフランス語の「Mer」、そして「死=Mort」など、 複合的な意味をこめてつけたものだとベジャールは語る。振付家ベジャールは生前、「私は詩人を愛するためにこれを創作した」と語っており、本作はこの偉大な作家の生涯や著作を物語るのではなく、三島由紀夫の人生・文学・思想・美学をまるごと一つのバレエにするという、大胆な試みのもとに創作された。作品中には『金閣寺』、『鹿鳴館』、『禁色』、『仮面の告白』そして『豊穣の海』など、様々な作品を想起させる場面がもりこまれ、まるで美しい絵画のような場面が次々と展開し、やがては三島の自決へとつながる壮大なドラマをみせる。

東京バレエ団『M』より、 「鹿鳴館」の場面

本作の上演にあたり、 東京バレエ団では1993年の初演時に「IVーシ(死)」の役を演じた小林十市(元モーリス・ベジャール・バレエ団)をはじめ、 初演時から作品に関わってきた5名がリハーサルを指導している。バレエ作品では珍しく、上野水香、柄本弾 をはじめ、バレエ団のプリンシパル(最高位ダンサー)が全員同じステージにたつ という、 まさに56年の伝統を誇る東京バレエ団の総力を結集した舞台。また、演奏には日本を代表するピアニストの一人、菊池洋子が特別に参加することが発表された。

作品を指導する小林十市

バレエ作品では珍しく、 男性の群舞が活躍

10年ぶりに蘇る、20世紀を代表する巨匠振付家、モーリス・ベジャールが生み出した傑作『M』。国内のみならず、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、 ベルリン・ドイツ・オペラなど、 世界の著名な歌劇場で喝采をあびた名作がキャストを一新し、新たな姿をみせる。

東京バレエ団 モーリス・ベジャール振付「M」プロモーション映像

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