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今週のヘラブナ推薦釣り場2023【埼玉・鎌北湖】

TSURINEWS

第一石垣と第二石垣(提供:週刊へらニュースAPC・若松恵治)

埼玉県入間郡毛呂山町にある鎌北湖。別名「乙女の湖」とも呼ばれ、春は桜、秋は紅葉がきれいな湖。工事が終了し、2022年の3月に再開した。再開前後の放流のおかげで魚影が濃く、数釣りが楽しめる釣り場だ。

鎌北湖の概況とポイント

昭和10年にできた周囲2.3kgほどの農業用の貯水池。徒歩なら湖を一周できる。

水深は最深部で20mほど。土日のみ観光用のボートが利用できるが、釣りは桟橋か陸釣りのみとなっている。2019年の10月に、法面工事のため釣り場は一時閉鎖。

湖の水はすべて抜かれてしまったが、工事が終了したあと水位が戻った段階で改めてヘラブナを放流。2022年の3月に再開された。

鎌北湖の概況(作図:週刊へらニュースAPC・若松恵治)

再開前後の放流のおかげで魚影は濃い。そのうえ「外敵がいないとここまでヘラブナが産まれるか」と思うほど、今は同湖で生まれた稚魚がジャミのような存在になっている。

放流された魚は、7寸~尺1寸級がメイン。けっして大きいとは言えないが、盛期には水面下がまっ黒になるほどの寄りをみせる。

旧みさき亭からカーブミラー(提供:週刊へらニュースAPC・若松恵治)

前述のとおり、釣りは陸からしかできないため、釣り方はある程度制限される。基本は浅ダナからやや深めのタナを釣り、そして底釣りがメインになってしまう。

桜並木の崩れ寄りや、旧みさき亭とそのすぐ右側の桟橋、ほかに一部で長竿のチョウチン釣りも可能。

ツギの木(提供:週刊へらニュースAPC・若松恵治)

ただしこれから徐々に寒くなるにつれて底釣りが主体となる。よって、底が取れるポイントが有利になってくるだろう。

その他の注意点

桟橋はスノコが必要で、エン堤などは釣り台を必ず用意してほしい。駐車場はエン堤方向の奥に行った第一駐車場や旧明月の上流にある第二駐車場がある。

第一ワンド(提供:週刊へらニュースAPC・若松恵治)

ほかに第一ワンドと第二ワンドに数台分のスペースがあるので、路上駐車は絶対にやめよう。

エン堤(提供:週刊へらニュースAPC・若松恵治)

また釣り場を管理している鎌北湖保勝会によって数カ所にゴミ箱が設置されているが、ゴミは持ち帰るようにしたい。けっして釣り場にゴミを捨てていくような行為はやめよう。

釣り方とエサ

11月いっぱいは、まだ両ダンゴの宙釣りで釣れるかもしれないが、徐々にウドンセットが主流になる。

12月中旬~2月いっぱいは底釣りがメインになるだろう。宙で釣れているうちは、竿は10尺程度から竿15尺くらいまで用意しておけば十分。

やはり厳寒期は長い竿が有利になることが多い。できれば、18~21尺くらいまで用意して行くのが無難だろう。

底釣りに関していえば、釣り方はバラケにグルテンのセットや両グルテンのバランス、ウドンを食わせにした段差の底釣りも面白い。

鎌北湖の宙釣りタックル(作図:週刊へらニュースAPC・若松恵治)

仕掛けは道糸0.6~0.8号で、ハリスは0.3~0.4号ほど。釣れるヘラも大きくはなく、コイなどの大型の外道もいないので、細い仕掛けでも問題ない。ただし、ポイントによっては根掛かりがあるので注意してほしい。

エサの配合は普段から使いなれたもので十分だろう。特にこれが効くというのもないので、自分流で楽しもう。

<週刊へらニュース熊谷充/TSURINEWS編>

この記事は『週刊へらニュース版』2023年11月17日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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