戦闘機の実物大模型もある!戦争のリアルを学びに『soraかさい』へ行ってきました 加西市
広大な敷地を誇り、屋外イベント会場としても人気の鶉野⾶⾏場跡。今回は、戦争の歴史を学べる 屋内施設『soraかさい』(加西市)にスポットを当てて取材してきました。
施設内のミュージアム(入館料200円)は「技術ゾーン」と「歴史ゾーン」に分かれています。入館してまず出迎えてくれるのが、「技術ゾーン」に展示されている、迫力満点の「紫電改」と「九七式艦上攻撃機」の実物大模型です。
「紫電改」は、第二次世界大戦末期に組み立てられた戦闘機だそう。こんなにも間近で戦闘機の実物大模型を見られるのは貴重ですよね。施設内の階段を上ると、模型を上から見ることもできます。
大きな窓に向かって上空を飛ぶように展示されている「九七式艦上攻撃機」は、パイロット養成に使用され、後に特攻機としても使われました。実際に模型下に立ってみると、当時の人が見上げた景色が蘇るようです。
模型の周りには、戦闘機の各部位の説明パネルも用意されており、細部まで詳しく観察できるのも魅力の一つ。
巨大スクリーンに映像が映し出されるなど、よりリアルに当時を知ることができました。
実物大模型を存分に観察した後は、奥の「歴史ゾーン」へ。こちらは撮影が禁止となっていますのでご注意ください。
中に入ると、鶉野飛行場建設開始から終戦までの約3年間の出来事について、壁一面のストーリー映像と音声で知ることができます。目と耳で学べるので、お子さんにも非常に分かりやすいと感じました。
当時の写真など、非常に貴重な実物資料も見ることができ、初めて中に入った筆者は、一瞬にして釘付けになっていました。
海軍で使われていた衣服や装飾品、神風特別攻撃隊「白鷺(はくろ)隊」メンバーが残した言葉、当時を知る方々による証言映像など、決して忘れてはいけない事実が多く展示されており、自然と目頭が熱くなります。
今回初めて「歴史ゾーン」に足を踏み入れた筆者ですが、1人でも多くの方に訪れて欲しい場所の一つだと実感しました。
鶉野飛行場跡は、ミュージアム内はもちろん、施設周辺にも多くの戦争遺跡が残されています。7月中旬からは、毎週土曜日、グリーンスローモビリティ(時速20km未満で公道を走行することが出来る小さな移動サービス)で戦争遺跡を巡るサービスもスタート(要事前予約)。暑さが厳しくなるこれからの季節も、安心して遺跡巡りができます。
戦争のリアルを知り、平和学習へと繋ぐ「soraかさい」。皆様も、ぜひ一度足を運んでみてください。
場所
soraかさい
(加西市鶉野町2274-11)
営業時間
9:00〜18:00
定休日
毎月第2・4月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
12月29日~1月3日
入館料(展示エリア)
高校生以上 1人 200円
※15名以上のグループの場合は1人 150円
中学生以下 無料