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「蜘蛛ですが、なにか?」リレーインタビュー カティア役・東山奈央「女の子としての自我のほうが強くなってきたのかも」

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カティアを演じる東山奈央さん

いよいよ新章に突入したTVアニメ「蜘蛛ですが、なにか?」。作品を盛り上げるリレー連載第17回は、カティア役の東山奈央さんが2度目の登場となります。カティアが窮地に陥った第14話で気づいた「ある変化」とは? そして、追い詰められるシュンたちの今後は!? 目が離せない新章の見どころをたっぷり語っていただきました。

――第14話で人間サイドの物語が一気に動き出しましたね。

東山 びっくりしました。最初に台本を読ませていただいたときは、「これで私はお役御免なっちゃうの!?」と(笑)。まさか自分から自分の胸を貫くとは思いませんでしたし、来週からスケジュール、空いちゃうのかな……なんて心配になりましたが、大丈夫でした。生き返りました!

――ははは(笑)。シュンが頑張ってくれましたね。

東山 これは惚れ直しちゃいますよね。かっこよかったです!

――その第14話ですが、カティアはユーゴーの洗脳スキルによって操られ、シュンと交戦するという事態に陥りました。

東山 お芝居にも熱が入りました。操られてはいるけれど、戦いの中でカティアとしての自我を取り戻していく。シュンを殺そうという気持ちと逃げてほしい気持ち、その葛藤が入り交じる場面だったので、(頭を振る動きをしながら)「逃げて~!!」と叫ぶような気持ちで演じました。

――カティアが自我を取り戻し、自分を刺してほしいと懇願する姿はグッときました。

東山 そのときの「シュン、わたくしは、わたくしは……」のセリフは、実はちょっと「おや?」と思ったんです。この窮地において「わたくし」という一人称が出てくるんですよね。こういった決死の状況って素が出てくるものだと思うんですが、そうなるとカティアの中で大島叶多としての自分とカティアとしての自分の境界線が曖昧になってきているのかなって。

――なるほど、言われてみれば確かにそうですね。

東山 これは私の解釈なので実際はどうかわかりませんが、この距離だったらシュンに聞こえるくらいの声の大きさで「シュン、俺を、俺を、刺せ!」と言ってもおかしくないのに、「わたくしは、わたくしは……」「わたくしを刺して」と言うんです。境界線が曖昧になって、どちらかというと女の子としての自我のほうが強くなってきているのかなって思いました。

――女性としての自我が強くなったことで、また何か人間関係が変わってくるのかもしれないですね。

東山 どうなっていくのか楽しみですよね。

――前回のインタビューは第3話放送後の公開でしたが、それからカティアのアプローチに何か変化はありましたか。

東山 セリフ上、ここをきっかけにわかりやすく変化するというポイントは特になかったです。ただ、オーディションのときに明確なターニングポイントを示すセリフがあって、それがこの先に待っているのかなと。そこへ向かってゆるりと変化していくのを念頭に置いてお芝居をしています。

――少しずつグラデーションをつけていくような感じですか。

東山 そうですね。カティアがどんなターニングポイントを迎えるのか、ぜひこの先の展開を楽しみにしていてください。

――ちなみに、前期を振り返っての感想はいかがですか。

東山 やっぱり面白いなと思うのは、「異世界転生もの」「ファンタジー」の要素と、ゲーム的な世界観が共存しているところですね。ステータスやスキルという設定がワクワクさせられますし、少しずつ世界のルールを知っていくのが楽しいと思いきや、ちょっゾッとすることもあって。気づけば蜘蛛子に感情移入しているというか。蜘蛛子が「こうすればいいのかな」「ああすればいいのかな」と、いろいろ試しながら情報を手に入れて手探りの中で生きていくように、いつの間にか蜘蛛子と一緒に冒険しているような気持ちになっていました。

一方、人間サイドにも大きな転機が何度かあって、やっぱりユーゴーの件は「お前、やっぱりか!」と思いましたし(笑)、ユリウスが亡くなったところは描き方が切なくて。亡くなるシーンを直接描くのではなく、シュンが勇者の称号を受け継ぐことで大好きな兄様の死を悟ってしまう。それがショックでしたし、すさまじい描写だなと思いました。

――そのシュンについては、何か見方が変わったりしましたか。

東山 人間サイドの主人公ですが、絶対的な強さがあるわけではなく、妹にちょっと手を焼いたりすることもあって、決して完璧ではない、無敵すぎないところがいいですよね。

――そうですね。それに、まだまだ成長過程という感じがします。

東山 そうなんです。ちゃんと腕を磨いているし強いけれど、絶対的な勇者ユリウスという兄がいて、この人にはまだまだ力が及ばないなと思っているうちに、その偉大な兄が亡くなってしまった。一生追いつけなくなってしまったのは、苦しいだろうなと思うんですが、その一方でまた決意を新たにして前に進んでいこうとする。誰かを追いかけながらまわりを引っ張って、まわりを引っ張りながらまわりに背中を押されていく、その関係性がシュンと仲間たちの人間らしいところだなと思いました。

――人間サイドで他に気になるキャラクターがいれば、教えていただけますか。

東山 心境の変化という意味では、フェイの存在が面白いです。前世では若葉姫色さんに強く当たっていた子が、魔物に転生したことでバチが当たったのではないかと考えを改めて、正しく生きようとする。今ではシュンの相棒のような存在になり、第14話ではみんなを助けようと颯爽と登場して。その変化がすごくよかったなって思いました。

もう一人挙げるなら、スーですね。カティアはめでたく洗脳を解くことができましたが、シュンたちと脱出するときにスーを置いてきちゃったので、スーは大丈夫かなぁ、目覚めるのかなぁって気になっています。自分のお父さんを手に掛けてしまったので、目覚めたら目覚めたでそれも地獄でしょうし……。なので、シュンには兄としてスーを支えてあげてほしいですね。カティアとしても、早く救い出してあげたいです。

――ありがとうございます。では、最後に第15話以降の見どころを教えていただけますか。

東山 まだまだ終わりが見えない感じがして、「蜘蛛ですが、なにか?」ワールドというのは、こんなにも広くて複雑なんだなぁと実感しているところです。異世界で生きる蜘蛛子のように探究心がどんどん刺激されますし、第1話からちりばめられてきた多くの謎がラストに向けて繋がっていきそうな予感もしてくるので、ぜひ最後まで一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。

それから、悠木碧ちゃんがいっぱい働かされていると噂の(笑)、新しいエンディングテーマ(「現実凸撃ヒエラルキー」)もぜひ楽しんでください。

【取材・文:岩倉大輔】

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