「軽く・少なく・早め」が原則!『養生訓』に学ぶ胃腸を休める夕食の摂り方
夜の食事を軽めにすると心身が勝手に休まる
夕食は軽く控えめに、が正解
1日の食事のうち、朝昼よりも夕食をしっかり食べるという家庭が日本には多いといわれています。家族がそろって囲む夕食の食卓は、一日の締めくくりであり、もっとも楽しみな時間のひとつです。しかし、『養生訓』では「陰」の時間である夜は心身を休息させる時間で、夕食もそれに合わせたほうがよいと説いています。
益軒は、夕食は朝食より量を少なく、おかずの数も控えめにして、早く食べ終えることが大切だとしています。夜は食べたものを消化する力が昼ほど強くなく、胃腸も休息へ向かう時間だからです。夕食を食べすぎれば、眠っている間も胃腸は働き続けることになり、休ませることができないと考えられていたのです。食べるものも味の濃いものや脂っこいものは控え、あっさりした消化のよいものをすすめています。
また、夕食を軽めに済ませることは、お腹を満たすことより、体を休ませることを優先するという考え方でもあります。夜更かしや夜食、深酒をやめ、心身ともにリラックスして休める夜の時間をつくることが翌朝を気持ちよく迎え、一日を元気に始めることにもつながるのです。
夕食は「軽く・少なく・早め」を心がけよう
夕食の三原則「軽く・少なく・早め」
深夜のお酒もダメ! 飲むなら早い時間に
基本的に夜は休む時間なので、飲食をする必要はない。友人や同僚と飲む約束をしたときは深酒をせず、少し飲んだら早めの時間に切り上げることを心がけよう。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 養生訓の話』監修:鈴木養平
【監修者紹介】
鈴木養平(すずき・ようへい)
薬剤師、薬日本堂漢方スクール講師、日本漢方養生学協会理事長。東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂株式会社入社。漢方専門相談員として店舗運営、臨床を経験した後、社員教育・広報販促・調剤等に携わる。“漢方養生生活をより身近に”と漢方スクールの講師としてセミナーや講演活動をする一方で、雑誌・本の監修、商品の開発協力(日本コカ・コーラ社“からだ巡茶”など)で活躍中。
著書に『わがまま養生訓』(フォレスト出版)がある。2025年に放送されたNHKドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」では薬膳考証を担当し話題となる。