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【駄菓子】ブタメンの新味「うま辛とんこつ」を郷愁とともにレビューする / そして大人食いもする

ロケットニュース24

私事で恐縮だが、今は齢30を越えてすっかりインドア精神が完成され尽くしている筆者も、子供の頃は結構な頻度で外へ遊びに出ていた。その折、駄菓子屋の軒先でよく食べていたのが、ご存知の方も多いであろうカップ麺風の有名駄菓子、ブタメンである。

そんなブタメンの新商品「うま辛とんこつ味」が、つい先日2021年4月12日に発売されたらしい。「ブタメンってアップデートされるんだ」という驚きが胸に湧き、そして久しく食べていなかったブタメンへの郷愁も膨れ上がってきたので、実物を入手してみることにした。


ブタメンと言えば、1993年に大手食品メーカー・おやつカンパニーの手によって生まれ、長らく「とんこつ味」、「カレー味」、「しょうゆ味」、「タン塩味」の4種がラインナップとして定着していた商品である。そこへ最近になって新加入したのが「うま辛とんこつ味」だ。

ちなみに言えば、ブタメンの発売当初からパッケージに登場していたマスコットキャラの名前も最近ようやく決まったそうで、Twitterにて行われた投票の結果、彼は「ブタメンくん」と命名された。年月を経た割に驚異的にシンプルである。

ともあれ、令和になってなお動きが活発化しているブタメンブランドの新作、チェックせずにはいられない。せっかくなのでネット通販で箱買いしてみることにした。単価はメーカーの店頭想定価格では税込86円前後となっている。

後日、自宅に届いた段ボールには当然ながらブタメンがぎっしり詰まっていた。子供の頃には見ることのできなかった光景に、興奮が芽生えてくる。大人買いというやつだ。これが財力のなせる業、資本主義の結実である。

早速ずらりと並んだうちの1個を取り出し、調理を開始する。調理といっても、熱湯を注いで3分待つだけ。それがブタメンである。

3分後、完成したブタメンからは香ばしい豚骨の匂いが漂っていた。駄菓子屋の軒先での記憶が蘇る。あの頃もこの香気に魅入られたものだ。

付属のフォークを差し入れて味わってみると、ベースとなっている豚骨のクリーミーな旨味が口の中に広がったのち、すかさずピリリとした辛味が舌を刺激してきた。

従来の「とんこつ味」にニューアレンジが施されているような仕上がりと言えるかもしれない。なんだか懐かしさと新鮮さが混じり合っているような、不思議なテイストだ。しかしそれが確かに美味しい。駄菓子を称しているからといって、手抜き感は全くない。

とはいえ、複雑精妙な味わいと表すほどでもない。ただただコクとパンチの飾らないコンビネーションが絶妙で、良い意味でのB級感がそこにはある。さすがはブタメン、新作においても味覚をとらえて離さない中毒性は憎らしいほど健在である。

普通のカップ麺よりは量も控えめなゆえ、気付けばあっという間に完食していた。この調子ならあと10杯くらいは平気でいけるんじゃないかという気がしてくる。

一度そんな気がしてきたらもう辛抱たまらなくなったので、段ボール箱から追加の10カップを持ってきて並べた。ブタメン、鶴翼(かくよく)の陣である。

壮観に胸打たれながらも一斉に調理し、出来上がった光景は夢のようであった

右を見てもブタメン、左を見てもブタメン。酒池肉林ならぬブタメン池ブタメン林である。栄華と言うほかない。幼い頃にこんな所業をやっていたら確実に人の道を踏み外していただろう。大人だからできる大人食いだ。

そもそも子供時代には「あまり食べすぎると夕飯に響いてしまう」なんていう恐れもあった。だが大人となった今では、少なくとも食生活はあの頃より自由だ。溺れるように、縦横無尽にかっ食らう。そうして楽しく美味しい時間を、懐かしく新しい心地で過ごした。

やがて10杯分を飽きずに食べ終えて、改めて質の高い新商品だなと思わされた。おそらく他の味のブタメンとなると、10杯食べ切るのは少々きつかったはずだ。豚骨味にアクセントを与える辛味の存在は、それほどまでに偉大だった。

付け加えるなら、付属のフォークでは6杯目あたりで疲れることが判明したので、皆さんも10杯食べる際には疲れないよう箸を用意してほしい。

というより、まずは1つでもこの駄菓子を食べてみてほしい。きっと筆者と同じく幸福な時間を過ごせることだろう。今までブタメンに触れたことのない方であっても、例えばテレワークの合間のおやつなどに起用してみてはいかがだろうか。

子供でも大人でも、いつの時代でも美味しいものは美味しい。今さら再認識した事実は、年月を経た割に驚異的にシンプルであった。

参考リンク:おやつカンパニー 公式HP
執筆:西本大紀
Photo:Rocketnews24.

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