【リアル給与明細】35歳、営業事務。結婚したら貯金できなくなりました……【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【35歳 営業事務】
【リアル給与明細】35歳、営業事務の場合
プロフィール
35歳、女性
商社の営業事務
▼現状
仕事内容は、受発注、電話・メール対応、納品書発行、社内マニュアル作成、人材指導。
労働時間は月160時間、残業は5時間程度。
ボーナスは100万円程度。
【相談内容】結婚準備で個人の貯金をほとんど使ってしまい、奨学金の支払いと親への仕送りもあって金銭的に苦しい状況です。現在は夫婦それぞれが決まった額を共有の口座に振り込んでいますが、夫にこれ以上多く出してもらうのは気が引けます。将来的に出産も考えており、今後の家計管理に不安を感じています。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は適正額?
質問者さんは、貯金がなく支出も多いので、金銭的に不安を感じているのですね。
では、質問者さんのお給料が適正なのかどうかを見ていきましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約449万円になります。
一方、30代で営業事務職をしている女性の平均年収は約397万円です。
*……参考https://mynavi-agent.jp/helpful/income/category/backoffice_12.html
このことから、質問者さんのお給料は標準よりも高めと言えそうです。
結婚後の家計管理はひとつのお財布で
質問者さんは出産を考えていることもあり、どのように家計管理をしていけば良いのか分からないのですね。
子どもを持つことを考えているのであれば、夫婦でひとつの財布で家計管理をすることをおすすめします。
現在、夫婦それぞれが生活費を出す方法を取っていますが、これは金銭的に余裕のあるカップルでしか成立しにくい家計管理方法です。
育児中は夫婦どちらかの収入がダウンすることもあり、ひとつの財布で管理しないとさらに難しくなります。
夫婦どちらかの収入が非常に多く、毎月何十万円も無理なく家庭にお金を入れられる状況でない限り、夫婦で家計を別にする方法は避けましょう。
どちらかが金銭的に負担を感じていると、家計管理は長続きしません。
今のうちから夫婦でひとつの財布で家計管理をして、どちらかが苦しいときは助け合う習慣を身につけることが大切です。
まとめ
・質問者さんの現在のお給料は平均よりも高めです。
・夫婦で生活費を出し合う方法は、金銭的に余裕のあるカップル向けの家計管理です。子どもを持つことを考えているのであれば、夫婦でひとつの財布で家計管理をすることをおすすめします。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。