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新発田市にとんこつラーメンの魅力を伝える「麺屋しずく」の挑戦。

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新発田市にとんこつラーメンの魅力を伝える「麺屋しずく」の挑戦。

新発田市にあるパチンコ店「ミッドガーデン新発田店」内に、九州とんこつラーメンをメインにした「麺屋しずく」がオープンしました。九州名物として有名なとんこつラーメンですが、新潟県内にとんこつラーメンのお店はそれほど多くないのだとか。今回、どんな思いやこだわりを持ってオープンしたのか、店長を任されている高松さんにお話を聞いてきました。

麺屋しずく

高松 俊紀 Toshinori Yamada

1967年聖籠町生まれ。新発田市の割烹からはじまり、聖籠町の仕出し店、天ぷら店などで日本料理の板前を経験。ラーメン業界に転身してからは多くのラーメン店で修行を積み、「麺屋しずく」オープンと同時に店長を任されている。

コロナ禍に泣かされたラーメン店が、パチンコ店内で復活!

——パチンコ店の駐車場にあるラーメン店はよく見ますが、店内にあるのって、ちょっと珍しいですよね。どうしてこの場所でオープンすることになったんですか?

高松さん:この店のオーナーは、もともと西区の新潟大学付近でラーメン店をやっていたんです。大学生アルバイトを雇って営業していたんですけど、新型コロナの影響で大学から「アルバイト禁止令」が出て、スタッフ不足になってしまったんですよ。それで学生のお客様が減ってしまって、ランチタイムのサラリーマンしか見込めなくなってしまったんです。最後はオーナーひとりでお店を回していたようです。

——コロナ禍がお店の営業に影響したわけですね。

高松さん:その上、お店の規模も小さかったから、混んでくるとすぐ「密」になってしまうんですよ。ソーシャルディスタンスを守って間隔を空けると、ほとんどお客様が入れなくて、営業していけなくなってしまったんです。それでお店を閉めることになったんですが、知り合いからこちらの物件を紹介していただいて、「麺屋しずく」をオープンすることができたというわけです。ここは広いスペースがあって、ソーシャルディスタンスにも充分対応できるんですよね。

——パチンコ店内のお店ということで、普通のお店と違う部分はありますか?

高松さん:18歳未満の入場が禁止されているので、お子様連れのファミリーは来れなくなってしまいましたね。でも逆に、ひとりとかふたりで来るパチンコ店のお客様が多いので、ソーシャルディスタンスを守らなければならないコロナ禍では都合がいいのかもしれません。

——オープンしてみて、お客様の反応はいかがでした?

高松さん:この場所には以前レストランがあったんですよ。そのお店がとてもリーズナブルだったので、値段を比べられて「ラーメン一杯でこんなに高いんだ?」なんて言われました。ラーメン店としては一般的な値段だと思うんですけどねぇ……。あと、九州とんこつラーメンに馴染みのないお客様が多くて、あっさり系のラーメンや味噌ラーメンがないのかと聞かれることもありましたね。それで、あっさり系のメニューを増やしたんです。

——こだわりを曲げるのは辛くなかったですか?

高松さん:確かにとんこつラーメンへのこだわりは大切にしたかったんですけど、地域に根付くためには合わせることも必要だと思いました。あっさり系ラーメンを食べにきたお客様にも、いずれは九州とんこつラーメンの魅力を知っていただけたらと思っています。

味はもちろん盛付けにもこだわる、九州とんこつラーメン。

——「麺屋しずく」さんが、九州とんこつラーメンにこだわるのはどうしてなんでしょうか?

高松さん:オーナーの親戚が九州にいたので、遊びに行くたびに本場のとんこつラーメンを食べていて、馴染みがあったようなんです。でも新潟には九州のとんこつラーメンが根付きにくい風潮があって。ただ、そこであえて挑戦しようとしているんですよね。ベーシックなとんこつラーメンの他に、「黒豚骨らーめん」とか「赤豚骨らーめん」とか、いろいろなバリエーションを表現してとんこつラーメンの美味しさを伝えようとしています。

——確かに九州とんこつラーメンの店は少ないかも……。とんこつラーメンを作るときは、どんなことにこだわっているんですか?

高松さん:とんこつスープを作るときに圧力寸胴を使うことで、濃厚でクリーミーなのに臭みのないスープを実現しています。あと目で見ても味わえるようなラーメンになるよう、最後の盛付けにも手を抜かないようにしているんです。

——濃厚で臭みがないっていうのは理想的ですね。その中でも、おすすめのラーメンはありますか?

高松さん:どれもおすすめですけど、ひとつ選ぶんだったら「海老塩豚骨らーめん」ですね。えびのタレを作るときに頭だけ使うところが多いんですけど、うちではえびを身まで丸ごと使ってえび油やタレを作っています。それで最後まで濃厚なえびの風味を楽しむことができるんですよ。

——へ〜。たしかにえびの香りや味がすごいですね。お客さんの反応はいかがですか?

高松さん:食券販売機を使っているので、食べ終わるとそのままお帰りになるお客様が多いんです。その中で「ごちそうさま」って声をいただけると、とても大きい言葉に感じられますね。その言葉を聞くためにもっとがんばろうって思います。

——今後やってみたいと思うことはありますか?

高松さん:地元に根付いていきながら、九州とんこつラーメンへのこだわりは大事にしていきたいと思っています。「とんこつラーメンを食べるんだったら『麺屋しずく』で食べたい!」って言ってもらえるようになりたいです。

新潟県内で九州とんこつラーメンが食べられるお店が多くない中、こだわりのあるとんこつラーメンが食べられるお店は貴重だと思います。「麺屋しずく」もそのひとつ。とんこつラーメン好きはもちろん、これまであまり食べたことがなかった方も、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか? とんこつラーメンの魅力にハマってしまうかもしれませんよ。

麺屋しずく

新発田市舟入町3-8-9 ミッドガーデン新発田店3F

0254-21-3588

11:00-16:00/18:00-21:00

不定休

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